1
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
近ごろ40代女性の間で人気を集めている、血色メイク。ほんのりと上気したような血色感のあるメイクは、顔色をイキイキと若々しく見せられる上、健康的な色っぽさが演出できます。オンラインでの打ち合わせや会議の時に、カメラに写る顔色が気になる人にもおすすめです。この記事では血色メイクのやり方や、コスメの選び方を紹介します。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
雑誌やSNSでもよく見かける血色メイク。まずはその定義や、40代女性におすすめする理由を紹介します。
血色とは顔色や肌ツヤを意味します。そして血色メイクとは、上気したような自然な血色感を演出するメイクのことです。目指すのは、ツヤやかでほんのりと赤みが差したお風呂上がりの肌。イキイキとして、明るい印象を与える健康的で色っぽいナチュラルメイクに仕上げます。
年齢を重ねるとともに、肌のハリ不足やくすみなどの変化が現れてきます。肌の悩みが増えてくると、ついメイクで隠そうと厚塗りしてしまいがちですが、ファンデーションでカバーしようとすると透明感が失われ、かえって老けて見えることも。
だからこそ、ツヤ感で若々しさを演出できる血色メイクは大人女子に最適と言えるでしょう。40代や、それ以上に年齢を重ねた大人の女性こそ、自然なツヤ感のある肌を演出した血色メイクをぜひ取り入れてみてください。
血色メイクを始める前に、アイテム選びのポイントを押さえておきましょう。ここでは血色メイクのキモとなる、ファンデーションとチーク、リップの選び方を紹介します。
ツヤ肌を目指すため、ファンデーションはリキッドタイプがおすすめです。肌の乾燥を防ぎながら美しく見せてくれる、ツヤに特化したタイプを選ぶと良いでしょう。また、ツヤ肌に必要なのはうるおい感。ファンデーションだけでなく、化粧下地の選び方も重要です。
下地はパール感のあるものがおすすめです。パール感のある下地を使うと、ナチュラルでツヤっぽい透明感のある肌を作れます。化粧下地を選ぶ際は、ファンデーションの持ちを良くする点だけでなく、保湿成分が配合されているかもチェックしてくださいね。
40代女子におすすめのチークカラーは、はっきりした単色よりも、ニュアンスのある中間色。特に、やわらかなコーラルや少し青みのあるナチュラルなピンクなどです。
また、カラーだけでなく、ツヤ感も重視してください。マットに仕上がるものや鮮やかすぎる色だと、頬だけ浮いてしまったり、若作りしているように見えたりする場合があります。
年齢を重ねるほど、目元だけしっかりメイクしてリップに色味がない状態だと、顔色が悪く見えてしまいます。肌なじみの良すぎる色よりも、ある程度の存在感と落ち着きを演出できるオレンジブラウンのリップがおすすめです。ブルーベース(ブルベ)の方はコーラルピンクなど、ピンクよりを選ぶとしっくりくるでしょう。
保湿成分が配合されている、ツヤの出るタイプを選ぶとさらに健康的な口元になるのでおすすめ。リップの上からグロスを重ねて、ツヤを出しても良いですね。
ベースメイク、チーク、リップの3ヵ所が血色メイクのポイントとなる部分です。40代女性に適した血色メイクの具体的な方法を、パーツごとに紹介します。
ベースメイクでは、内側からあふれるようなツヤ感を演出しましょう。化粧下地を塗ったら、リキッドファンデーションを規定量の半分だけ指先に取り、片側の頬、額、鼻に塗ります。その後にもう半量を指に取って、反対側の頬と口周りに塗って仕上げてください。半量ずつ塗ることで、厚塗りを防ぎます。
特に視線を集めやすい頬の高い部分は、しっかり塗るようにしてください。反対に、フェイスラインや髪の生え際は、のっぺりした印象になるのを防ぐため、自然に広げる程度にとどめます。目や口の周りは皮膚がよく動いてヨレやすいので、ごく薄く仕上げましょう。
チークのスタート位置は、目の下から指一本分の間隔を取り、頬の一番高いところで黒目の下あたりです。頬の高い位置からチークを入れることで、リフトアップ効果が期待できます。そこからチークブラシで優しくなでるように目尻に向かって直線に入れてください。ラインの上下を丸く囲むようにぼかすと、自然な血色感を出せます。
リップはブラシを使ってきちんと塗るよりも、直塗りがおすすめです。唇の山はしっかりと、それ以外の部分は滑らせるように全体に広げ、グラデーションを意識して若々しく仕上げましょう。
まず1度塗ったら、上下の唇を合わせてリップをなじませてください。最後に下唇の中央にだけ重ね塗りすると、立体感が出て唇の縦皺も目立たなくなります。リップがなじんでいないと感じたら、綿棒や手の指でポンポンと軽く叩くようにして境目をぼかしてみてください。肌との境目をくっきり目立たせず、ぼかすことで自然に仕上がります。
大人女子にはその年齢にふさわしい美しさがあります。若作りしているように見えるメイクや、老けて見えるメイクは避けたいもの。ここでは血色メイクをする上で、気をつけたいポイントを紹介します。
肌のツヤ感は血色メイクの大きなポイント。べったりとしたファンデーションの厚塗りは不自然な印象になるため、付けすぎには注意が必要です。下地でしっかりと土台を作り込み、ファンデーションはあくまで薄く塗るのがポイントです。
マットすぎるファンデーションは肌のツヤ感が出にくいため、40代大人女子の血色メイクには不向き。首の色と差があるファンデーションも、顔だけ白浮きしてしまうので避けてください。
今っぽいメイクのキーワードは、なんといってもナチュラル感です。リップメイクやアイメイクが濃すぎると、古い印象になってしまいます。リップライナーでくっきり唇の輪郭を描いたり、ビビッドな色のリップを塗ったりするのは避けた方が無難でしょう。
目の下にもアイラインを入れ、目の周りをぐるりと囲むようなアイメイクも考え物。目が小さく見える上、トレンド感がないため老けて見えてしまいます。
チークは血色メイクのカギとなる重要アイテムです。40代以上になると頬の肉が下がり、頬骨が目立ってくる人も多いため、昔と同じ入れ方のままだと頬骨を強調してしまいかねません。頬の真ん中にくっきりと丸く入れたり、頬よりも下に入れたりすると、顔全体が下がったような印象になってしまいます。先述の通り、頬の高い位置からこめかみに向かって入れるようにしましょう。
血色メイクではチークがメイクのポイントの一つですが、マスクをしているとせっかくのチークが見えないことも。そんな時は、まぶたに血色感をプラスしましょう。マスクで隠れない目元に血色感を持たせるメイクは、TPOを選ばず好印象を与えるのでオンライン会議にもおすすめです。他にもチークやリップのメイクポイントを紹介します。
青み系のハイライトを涙袋にかかるように、目頭の下から目尻の下まで伸ばします。チークはその下に沿うように塗ってください。チークは幅を狭めに、小鼻の上ぐらいまで入れるのを目安にしましょう。チークの上には、メイク崩れを防ぐためにパウダーを重ねます。肌の内側から血色感を出せる発色の良い練チークがおすすめです。
アイシャドウは、レッド系とベージュ系の2色使いをします。上まぶたのアイホールにレッドブラウンのアイシャドウをふんわりのせ、キワにはパール入りのベージュのアイシャドウを置くようにのせます。
また、アイラインはブラウンを使って抜け感を出しつつ目力をプラス。まつげとまつげの間を点で埋めるようなイメージでラインを引きましょう。
リップは色っぽさと適度なこなれ感の出るローズベージュがおすすめです。ブラシは使わず、唇にリップを直接押しつけて塗った後、ティッシュオフします。リップを塗る際は、輪郭をはっきりさせないのがポイントです。これを何度か繰り返すことで、自然な血色感を演出できます。
ここでは、大人女子の血色メイクにぴったりの、メゾンレクシアおすすめアイテムを紹介します。難しいメイクテクニックを使わなくても上品なツヤと自然な血色感を得られる優秀コスメを、ぜひ試してみてください。
上品なツヤと血色感を纏えるニュアンスチークです。パウダーは保湿成分でコーティングされているので、肌なじみと発色が良くナチュラルに肌の透明感を引き出してくれます。カラーは、透明感を際立たせる「ナチュラルピンク」と、ヘルシーな血色をプラスする「コーラルレッド」の2色です。
スキンケア発想から生まれたSNSでも大人気のメゾンレクシアの「フェイスパウダー」。ヒアルロン酸でコーティングした微粒子のパウダーがしっとりと肌を保湿し、光のベールをまとったようなつややかな仕上がりに。カラーは透明感のある「ナチュラル」と、ツヤ感のある仕上がりの「グロー」の2種類です。
自然なツヤとナチュラルな血色感で、若々しさと同時に大人ならではのヘルシーな色気を演出できる血色メイク。気になる部分のカバーメイクのやり方やポイントをマスターして、大人の美しさを引き立ててください。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。