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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
美容液や乳液、クリームは効果が似ているようですが、それぞれ役割は異なります。スキンケアアイテムそれぞれの役割を知って、肌の悩みに応じた使い方をすることが、美しい肌を手に入れるための近道と言えるでしょう。今回は、美容液や乳液、クリームの違いや選び方を解説し、健やかな肌作りをサポートします。
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
スキンケアをする上で、うるおいを補う化粧水は必要不可欠。その他に、栄養を補う美容液や油分でうるおいを閉じ込めてくれる乳液とクリームも重要なアイテムです。まずは、この3つのスキンケアアイテムの役割を見ていきましょう。
高濃度の美容成分や栄養を肌に届けるのが美容液の大きな役割です。化粧水や乳液と比較すると、美容液は肌の悩みに効果を発揮する訴求成分が多く配合されています。
シミやシワ、たるみなど肌の悩みを早く改善するためにも、毎日のケアに取り入れてほしいアイテムです。効果を実感するには、シワやたるみ対策にはハリを促す成分、シミやくすみには美白有効成分など、悩みや目的に合った美容液を選ぶのがポイントです。
また、美容液は名前に「液」とありますが、実は形や状態を表した名称ではありません。そのため、化粧水のような液状やクリーム状、ジェル状など、さまざまなテクスチャーのタイプが存在します。
乳液は化粧水とクリームの中間的な役割を持っており、肌に水分と油分の両方をバランス良く与えてくれます。水分だけでなく油分も含まれているため、化粧水が浸透した肌になじませると油分で膜を作り、水分が蒸発するのを防ぎます。
乳液は化粧水の後に使いますが、美容液も使う場合は、化粧水→美容液→乳液の順番でスキンケアを行いましょう。
また、乳液は日中用と夜用で分かれている場合も。日中用の乳液には紫外線カット剤が含まれているものも多く見られます。同様に、さっぱりタイプとしっとりタイプなど、使用感の種類によって分かれている製品もあります。
クリームは乳液よりも油分が多く、保湿効果の維持が期待できます。油分を中心に与えてくれるため、化粧水などで補った水分の蒸発を防ぐ蓋をしてくれるのです。特に乾燥が気になる部分や乾燥する季節には、乳液の後にクリームを使うとより保湿効果が高まります。
保湿のために化粧水が必要なことは分かっていても、美容液や乳液、クリームに対しては「どう使えば良いのか」「どうして必要なのか」といった疑問を抱いている女性も多いのではないでしょうか。ここからは、美容液や乳液、クリームに関する、よくある疑問を解決していきます。
年齢を重ねる毎に肌は乾燥しやすくなります。10代や20代のうちはシンプルなスキンケアでも肌のうるおいをキープできますが、大人になると保湿成分や美容成分を補ってあげる必要があります。
乳液にも保湿成分は含まれていますが、美容液とは目的が異なるため、含まれる量は多くありません。美容液には目的に合わせた成分が高濃度で配合されているので、どちらか片方ではなく、乳液と美容液を併用するのがおすすめです。
スキンケアは使用する順番も重要です。メイク汚れをしっかり落とし、たっぷりの泡で洗顔した後は、正しい順番でうるおいと栄養を補いましょう。
ステップ1. 化粧水
手のひらで押さえるように化粧水を浸透させます。乾燥が気になる部分は重ねづけします。
ステップ2. 美容液
肌の悩みに合わせて、必要な美容成分を補います。
ステップ3. 乳液
乳液を使って油分の膜を作り乾燥を防ぎます。
ステップ4. クリーム
肌の乾燥が気になる時はクリームで保湿力を高めます。
また、洗顔と化粧水の間に、ブースターと呼ばれる導入美容液や導入化粧水を利用するのもおすすめです。後に使う基礎化粧品の浸透力が高まります。
こちらの記事では、基礎化粧品を使う順番について詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
乳液とクリームは、どちらも油分で蓋をするという同じ役割をもっています。ですが、油分を取り過ぎてしまうとニキビなど肌トラブルの原因となる恐れも。肌のタイプや状態に合わせて、乳液とクリームの使い分けや併用をしましょう。
脂性肌の人は乳液のみの使用がおすすめです。反対に、乾燥肌の人は乳液とクリームの併用使いや、油分の多いクリームを選んでみてください。化粧水と乳液で水分を補い、クリームでしっかりと蓋をしましょう。
また、女性の肌は生理周期の影響で皮脂の分泌量が増加することもあります。月経前の週(黄体期)や、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が高まる時期には、皮脂の分泌量が増え、ニキビや吹き出物も出やすくなります。自分の現在の肌状態と向き合い、油分を調整することはスキンケアにおいて重要なポイントです。
スペシャルケアとして人気が高いシートマスクは、うるおいと美容成分を集中的に与えてくれます。使用する正しいタイミングは、化粧水の直後、乳液の前です。ただし、クリームが含まれるシートマスクは美容液の後に使用します。
シートマスクを使ったスキンケアについては、こちらの記事もチェックしてみてください。
美容液・乳液・クリームの効果や使い方が分かったところで、それぞれの選び方について紹介します。自分の肌に合ったアイテムを見つけましょう。
美容液は集中的なケアができるように、目的に合わせた訴求成分が高濃度で配合されています。肌にうるおいがほしい時は保湿美容液、シミや日焼けには美白美容液、シワや年齢による肌の変化にはエイジングケア美容液など、目的や肌の悩みに合った美容液を見つけましょう。
また、目元用美容液などパーツごとの悩みに効果的な美容液もあります。
基礎化粧品を選ぶ時は「自分の肌質と合っているのか」が重要なポイントです。効果の高いアイテムを選んでも、肌質に合わなければトラブルの原因となってしまいます。自分の肌質に合った乳液を選びましょう。
脂性肌の人はサラッとしたテクスチャーで油分が少なめのもの、乾燥肌の人はしっとりとしたテクスチャーで高保湿のもの、敏感肌の人は高保湿で低刺激のもの、混合肌の人は高保湿のものを皮脂量によって調節するのがおすすめです。
保湿効果の高いクリームは、乳液よりも油分が多く含まれています。肌のベタつきが気になる人には、油分が少ないタイプがおすすめです。保湿力や含まれている美容成分で選ぶ他、乾燥肌の人は高保湿でこってりとしたタイプ、脂性肌の人はサラッとしたタイプなど、クリームの使用感で選ぶ方法もあります。
また、クリームには朝に使うデイクリームと夜に使うナイトクリームなど、スキンケアを行う時間帯に合わせた製品もあります。それぞれ効果が異なるため、両方揃えておくとさらに効果的です。
自社ファームで原料から育てる徹底した品質志向を追及する、国産オーガニックブランド「メゾンレクシア」のスキンケアシリーズから、人気の美容液とクリームを紹介します。上質な植物の力で健やかな肌を手に入れましょう。
惜しみなく配合した濃密な植物成分が、保湿もリフトアップも叶える美容液。コクがあるのにさらりとなじみ、しっとり柔らかな肌へ。ピンと持ち上がるような、しなやかなハリを与えます。
さまざまな保湿成分の相乗効果で、みずみずしく満たされた肌を守り、うるおいを閉じ込める美容液。素早くなじむ、アクアリッチなテクスチャーが心地よく、さらりと仕上がりつつも、しっとりとした肌へ整えます。
化粧水と美容液で整えた肌に、とろけるようになじむクリーム。眠っている間に、独自開発の酵母発酵エキス*やナイアシンアミド(整肌成分)はじめとする美容成分が浸透※し、トラブルの起こりづらい肌環境を育みます。
*整肌保湿成分 ※角層まで
日中の乾燥と紫外線のダメージから、肌をしっかりと守るデイクリーム。濃密な植物成分がみずみずしさを与え、なめらかでツヤに満ちた肌に保ちます。
美容液と乳液・クリームは、自分の肌に合ったアイテムを見つけ、正しく使うことで効果を発揮してくれます。肌に有効な美容成分をたっぷり与えてうるおいを補給し、透明感と弾力のある若々しい肌を手に入れましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。