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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
チークは顔に血色感やツヤを与えるだけでなく、気になるくすみやシミを目立たなくしたり、顔に立体感を出したりしてくれるアイテム。その効果をしっかり感じるためには、年齢に応じた使い方を知っておく必要があります。今回は、40代の大人の女性にふさわしいチークの塗り方や選び方、おすすめのチークを紹介します。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
普段からメイクにチークを取り入れているものの、20代から入れ方が変わらないという人も多いのではないでしょうか。40代になると20代とは違う肌の悩みが出てきます。効果的なチーク使いで、肌の悩みとして多く見られるくすみをカバーしやすくなるなど、たくさんのメリットが期待できますよ。まずはチークのメリットから見ていきましょう。
チークは大人の女性の顔を、生き生きと若々しく見せてくれるアイテムです。チークレス、カラーレスのメイクは40代になると顔色が悪く見えたり、くすんで見えたりと、不健康に見えてしまう傾向にあります。公私ともに忙しいと疲れが肌に蓄積されやすくなるものですが、チークをサッと塗るだけで顔の印象を晴れやかにしてくれます。
また、大人の肌悩みとして多いくすみも、チークを上手く入れるとカバーできる点もメリットです。
人の顔は、加齢とともに下垂し、特に面積の広い頬は、たるみが目立ちやすいパーツでもあります。チークを上手く利用することで、頬のリフトアップ効果が狙えるのもポイント。
また、リフトアップだけではなく小顔に見せてくれる効果もあるので、顔がスッキリとした印象になります。
自分に似合うチークを選ぶと、チークのメリットをさらに活かせるでしょう。ここからは、40代女性が使うチークの選び方を紹介していきます。ぜひ、チーク選びの参考にしてみてくださいね。
40代を迎えると、くすみやシミ、しわなど肌の悩みも増えますが、チークの色選びにこだわれば、肌の悩みを目立たなくすることができます。
例えばくすみが気になるなら、透明感を引き出してくれるパープルピンクのチークがおすすめ。ヘルシーでキュートな印象になりたいなら、サーモンピンクやコーラルピンクで明るく見せるのが良いでしょう。
チークの色を選ぶ時は、自分の肌のベースカラーで選ぶようにします。女性の肌色は大きく分けて、イエローベース(イエベ)とブルーベース(ブルベ)に分けられます。
イエローベースは日本人に多いタイプで、肌色がクリーム色に近く、日焼けをすると肌が小麦色になりやすい人です。ゴールドのアクセサリーがなじむタイプとも言われています。一方で、ブルーベースは肌が白く、日焼けをすると肌が赤くなりやすい人。手首の血管の色が青色に見える人が多く、シルバーのアクセサリーがなじみます。
イエローベースの女性は、オレンジやテラコッタなど温かみのある色を選ぶと肌を綺麗に見せることができます。ブルーベースの女性は、青み寄りのピンクカラーを選ぶと血色感がアップしますよ。
チークのメイク効果をより感じるためには、色を選ぶだけでなく自分に合ったチークの入れ方を知っておく必要があります。こちらでは、基本のチークの入れ方を解説します。
40代になると増えてくる悩みの一つが肌のくすみ。チークの入れ方次第では、この悩みを改善できます。
ポイントは、楕円形をイメージして頬の一番高い位置から目尻に向かって引き上げるように入れること。チークブラシを使って優しくなでる位の力加減で直線に入れて、最後に上下を丸く囲むようにぼかして入れれば自然な血色感が出ます。
また、頬の高い位置からチークを入れると顔全体の印象を上に持ち上げることができ、リフトアップ効果も期待できますよ。
似合うチークの入れ方は、輪郭によっても変わります。ここからは、顔をスッキリと見せられるチークの入れ方を輪郭別に紹介します。
丸顔の女性は、顔の丸みを強調しないメイク方法が大切です。チークの幅は少し狭くして、頬の高いところからこめかみに向かって入れていきます。この時、黒目より外側に塗ることを意識しましょう。チークを斜めに入れることで、フェイスラインがシャープに見える効果も期待できます。
面長の女性は、顔の長さを強調しないようにするのが大切です。チークは頬の一番高いところよりやや少し下の部分に、楕円形に入れるのがコツです。顔が横に広がって大きく見えてしまうことを防ぐため、チーク全体を黒目の内側に寄せるのもポイントです。
あごのラインが気になる下ぶくれの女性は、鼻の横から頬を横断するように細長くチークを入れます。顔の中心が明るくなるように、立体感を出すのがコツです。併せてUラインのシェーディングやハイライトも行うと良いでしょう。
チークを頬の真ん中からこめかみに向かって塗ると、エラを目立たなくできます。ポイントは、肌なじみの良い色味をセレクトして立体感を出すこと。チークを頬の内側まで入れすぎないように意識するのも大切です。また、エラ部分にベージュやブラウンの少し暗めカラーのチークを入れると、シェーディング効果が期待できます。
日本人女性は頬骨が目立つ骨格の人が多く、それをコンプレックスに思っている人も少なくありません。チークの入れ方で、そのコンプレックスを解消できますよ。ここでは頬骨のタイプ別におすすめのチークの入れ方を紹介します。
頬骨が前に出ている人は頬骨の下に影ができることで、ほうれい線が目立ちやすくなります。チークを入れる時は、頬骨の下からこめかみに向かって引き上げるように入れるのがポイント。チークを入れた部分は遠目に見ると前に出て見えるため、頬骨が最も高い場所は避けましょう。
横に頬骨が出ている人は、こめかみや頬下に段差ができて、フェイスラインがガタガタしたように見えてしまうのが悩みのようです。そのようなお悩みを持つ女性は、頬骨を横切るようにチークを入れ、残ったチークを下に伸ばして段差をぼかすとフェイスラインをすっきりと見せられますよ。
さまざまなコスメブランドがチークを発売していますが、40代の女性はどんなアイテムを選べば良いのか迷ってしまうこともありますよね。ここでは40代の大人の女性にぴったりのチークを紹介します。
くすみがなくハリのある肌は、若々しく健康的な印象を与えてくれます。適度にツヤ感を出せるチークなら、血色感とハリのある肌に見せられるでしょう。一般的にはパウダータイプよりクリームタイプやリキッドタイプの方がツヤ感を出しやすいですが、パウダータイプでもパール感のあるツヤの出る製品もありますので、ツヤ感に着目しながら選ぶことをおすすめします。
メイクで肌に負担がかかると、乾燥や吹き出物などのトラブルを招く恐れがあります。ファンデーションなどのベースメイクだけではなく、チークも同様です。そのため、チークも保湿成分が配合されている肌に優しいアイテムを選ぶことが大切です。
年齢とともに肌の悩みは増えるものですが、年齢や肌に合ったコスメを活用すれば自然にカバーできます。自分に合ったチークを選んで、いつものメイクに取り入れてヘルシーで晴れやかな女性を目指しましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。