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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
頬に血色を与え、イキイキと魅せてくれるチークは、大人の女性の強い味方になってくれるアイテム。自分に似合うチークの色は、パーソナルカラーや年代に合わせて選ぶのがおすすめです。ここでは、チークの色選びやチークを上手に塗るポイントの他、基本の塗り方と応用方法を紹介していきます。
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
パーソナルカラーとは、肌や髪、瞳の色味などの特徴をもとに4つのタイプに分類したもの。それぞれのタイプごとに、似合う色・似合わない色が異なります。チークもパーソナルカラーに合わせて選ぶと、顔色が明るく見えやすくなります。パーソナルカラー別のチークの選び方を見ていきましょう。
イエベ春の人は黄みがかった肌色で、明るい色が似合うタイプです。チークも肌の色となじむ少し黄みがかったものが合いやすいでしょう。コーラルやピーチピンク、オレンジなど、明るくてくすみのない色味を選ぶのがポイントです。
イエベ秋は、黄みがかったベージュ系の肌であることが多いタイプ。ブラウンやテラコッタ、オレンジなどの黄みがかった色や、落ち着きを感じられるブラウン系の色が似合いやすいです。
ブルベ夏タイプは、ピンクや青みを感じられるソフトな肌が特徴的。チークの色は青みピンクやラベンダーなどがおすすめです。淡く柔らかい色味を選ぶと透明感がアップします。
ブルベ冬は、赤みが少なく色白な肌が多いタイプです。ショッキングピンクやカシスレッドなど、鮮やかで存在感のある色がよく似合います。ワインレッドのような、深みのある暗めの色も合うでしょう。ブルベ冬タイプの人は、フューシャピンクなどの青みがかった色味を選ぶのがポイントです。
肌の色味や質感は年齢とともに変化していきます。スキンケアアイテムと同じように、自分に似合うチークの色も年代を意識して選ぶと、よりメイクが活き活きとした印象になるでしょう。ここでは、年代に合わせたチークの選び方を紹介します。
30代のチーク選びは、20代の頃の若々しさだけではなく、大人らしさも意識してみましょう。ポップでチャーミングな色よりも、ピンクベージュやローズ系、コーラル系などのベーシックで品のある色を選ぶと洗練された印象に。肌の血色に近い色調のものを選ぶとメイクになじみやすくなります。
40代の人は肌にツヤと血色感をプラスして、健康的な印象に仕上げるのがおすすめ。くすみ系レッドやピンクなどを選ぶと自然に仕上がりやすく、肌の暗さやくすみもカバーできるでしょう。しっとりとした質感のチークや、パール入りのチークなど、ツヤやハリ感が出せるものを選ぶのも効果的です。
肌は、年齢とともに黄みが増していくと言われています。そのため50代のチークは、イエベタイプになじむナチュラルな色を選ぶと、肌に立体感やイキイキとした明るさや透明感、若々しさを与えられるでしょう。
また、青みがかった色よりも、イエベタイプが得意とするコーラルやオレンジなどの色がおすすめです。ブルベタイプの人も、コーラルピンクなど少し黄みが感じられるものを試してみると良いでしょう。
色が与える印象を知れば、チークメイクで理想の雰囲気に近づけることも。ここでは、チークの色が与える印象を解説していきます。
明るく健康的な血色感を演出したい時には、オレンジ系のチークがおすすめ。赤やピンクよりも甘さが控えめな印象なので、可愛らしくなりすぎるのを避けたい時にも適しています。
幼い印象に見えてしまうのが心配な場合は、ベージュ寄りのオレンジを選んでみてください。ベージュ系は肌になじみやすく、ナチュラルな仕上がりになりやすいカラーです。
ピンクにオレンジを混ぜたような色味が特徴的なコーラルは、顔全体が明るくヘルシーな印象に。少しベージュを混ぜたようなコーラルピンクを選ぶと、若々しく健康的な肌を自然に作れます。
ピンクはあらゆる世代の女性の頬を柔らかに染める万能色。大人のメイクにもしっかりと活躍してくれます。
淡い色味のナチュラルなピンクは、透明感をプラスしたい時に便利です。その他、深みのあるローズピンク系は落ち着いた印象で、大人っぽい仕上がりに。ピンク系の色は血色感も与えてくれるので、メイクに華やかさや温かみを加えたい時にも適しています。
自分に似合うチークの色が見つかったら、チークの塗り方にもこだわると、より素敵な印象に仕上がります。ここではパウダーチークを使用する際のチークブラシの使い方、基本的なチークを塗る位置、塗りすぎてしまった時の対処法などを紹介していきます。
ブラシはチーク付属のものでも良いですが、チーク専用のブラシを使用することで、頬にふんわりと色をのせやすくなります。特別なテクニックがなくてもきれいに仕上がりやすいので、チークメイクに自信がない人にこそ試してほしいアイテムです。
チークブラシは、鉛筆を持つように使うのが基本。持つ場所は真ん中よりややうしろの位置がベストです。筆先に近づきすぎると力がかかりやすくなり、チークが濃く付きやすくなってしまいます。
チークを取る時は毛先だけではなく、全体に粉を含ませるのも大切なポイントです。毛先だけだと色がつかないことがあり、ムラになってきれいに発色しにくくなります。手の甲やティッシュに当てて量を調整しながら、チークブラシにまんべんなく、均一にチークの粉を含ませましょう。
勢いをつけてブラシを動かすと粉が飛び散ってしまうので、払うというよりは肌の上に置くイメージで筆を動かしてみてください。また、チークを塗る際は、ブラシの表面全体を使うようにします。
チークブラシの選び方や使い方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
まずは、一般的なチークを入れる位置を確認していきましょう。
チークの縦位置は、アイホールの一番低いところから小鼻の一番低いところにかけての範囲です。また、横方向は黒目の中心から真っ直ぐ下ろしたラインから外側に向かい、目尻ともみあげの中間の位置までが目安となります。
チークの塗り方に自信がない人におすすめの塗り方が、ほんのり色づくニュアンスチーク。素肌の透明感や血色を上げて、誰でも簡単に肌をキレイに見せられます。
<ニュアンスチークの塗り方>
鼻より下部分のたるみが気になるからといって、最初から濃い色味のチークを高い位置に入れると、かえって顔の下半分が目立ってしまい、たるみを強調してしまう恐れがあります。下記の入れ方を参考にし、リフトアップを叶えましょう。
<リフトアップチークの入れ方>
チークをつけすぎてしまった場合には、コットンを使ってオフすると調整がしやすいです。ポイントは、コットンを半分に裂いて使うこと。裂いた面の起毛を利用し、クルクルと優しく肌を撫でて、塗りすぎたチークをオフしていきます。
最後にファンデーションをスポンジなどで優しく叩き込み、発色の強さを調整しましょう。ファンデーションは少しずつ量を調節すると粉っぽくならず、自然な仕上がりになります。
自分の肌に合った色のチークを使うと、顔全体の印象が明るくなったり、悩みをカバーしやすくなったりと、大人の肌に嬉しいメリットがあります。チークの力を最大限に活かせば、若々しく健康的な雰囲気に見られるかもしれません。普段のメイクにもチークを取り入れて、頬に華やかな血色感をプラスしましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。