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監修者:公益社団法人 日本アロマ環境協会認定環境カオリスタ、アロマテラピー検定1級 藤巻慧子
前向きな気持ちや心を落ち着かせてくれて、男女問わず人気が高いバニラの香り。バニラの香りはフレグランスだけでなく、精油などでも楽しめます。本記事ではバニラの香りを楽しめる2つの精油の特徴や効能についてと、バニラの香りが楽しめるフレグランスを選ぶコツを紹介していきます。
目次
監修者:公益社団法人 日本アロマ環境協会認定環境カオリスタ、アロマテラピー検定1級 藤巻慧子
甘くて濃厚なバニラの香りは、女性だけでなく男性からも人気が高い香りです。バニラの香水は周囲に上品な印象を与えられるため、幼い印象になりにくいのがポイント。大人の女性に似合う甘い香りと言えるでしょう。また、バニラの香りを楽しむ方法は香水以外にもたくさんあります。まずはバニラの香りを楽しむ方法を紹介していきます。
バニラの香りは、香水や精油以外にもさまざまな用いられ方をしています。化粧品やルームフレグランス、アロマキャンドル、お香や石鹸など、幅広いアイテムに使われている点も、人気を裏付けていると言えるのかもしれません。
さらに、日常に取り入れやすいアイテムにも、バニラの香りのものが多くあります。手軽にバニラの香りを楽しみたい時は、そういったアイテムから取り入れてみるのがおすすめです。
精油の中には、バニラそのものから抽出されたものと、バニラ以外から抽出されており、バニラに似た香りを楽しめるものの2種類があります。前者はバニラアブソリュート、後者はベンゾインという名称で精油になっています。
両方とも甘い香りを楽しめるので、バニラの香りを感じたい時に使ってみてはいかがでしょうか。
香りは、心身にさまざまな効果をもたらしてくれます。ここではバニラの香りの効果・効能を紹介します。
バニラの香りは、リラックス作用が期待できます。怒りや不安を鎮めて、緊張やストレスをほぐしてくれたり、気持ちを前向きにして幸福感を与えてくれたりすると言われています。
バニラの香りには月経を促進する効果があるため、生理不順で悩む女性におすすめです。それだけではなく鎮静作用もあるので、生理痛の改善効果も得られるでしょう。
不眠症に悩んでいる人にも、バニラの香りが効果的です。バニラの香りを枕に一振りするだけで、気持ちがリラックスして寝つきが良くなると言われています。
植物のバニラから抽出されるのが、バニラアブソリュート精油です。お菓子のような甘い香りが魅力的。ここでは、バニラアブソリュートの特徴や効果効能、相性の良い精油を紹介していきます。
以下は、バニラアブソリュート精油の特徴です。
原料 | バニラの果実(豆さや) |
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抽出方法 | 揮発性有機溶剤抽出法 |
香りの分類 | バルサム・レジンノート |
香りの強さ | 中~強 |
香りの持続性 | ミドルノート |
香りの表現 | やわらかく甘い、お菓子のような、パウダリーな |
主な香り成分 | バニリン、アニスアルコール、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒド |
続いては、バニラアブソリュートの心身への効果効能です。
<心への効果効能>
<体への効果効能>
バニラアブソリュートと相性の良い精油は以下の通りです。
トップノート | オレンジやベルガモットなど(柑橘系) |
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ミドルノート | イランイランやジャスミンなど(フローラル系) |
ベースノート | サンダルウッドやパチュリなど(ウッディ系)
シナモンやブラックペッパーなど(スパイシー系)
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ベンゾインは、バニラに似た香りを楽しめる精油です。ここでは、ベンゾインの特徴や効果効能、相性の良い精油を紹介していきます。
以下は、ベンゾイン精油の特徴です。
原料 | アンソクコウノキの樹脂 |
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抽出方法 | 揮発性有機溶剤抽出法 |
香りの分類 | バルサム・レジンノート |
香りの強さ | 中~強 |
香りの持続性 | ベースノート |
香りの表現 | バニラに似た、パウダリーな、甘い |
主な香り成分 | スマトラ安息香:桂皮酸エステル類(特徴成分)、バニリン
シャム安息香:安息香酸エステル類(特徴成分)、バニリン
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ベンゾインは、香りを長く留めるための保留剤としてよく使われています。化粧品などの成分表に記載されている「安息香」は、ベンゾインのことです。
ベンゾインにも、さまざまな効果効能があります。
<心への効果効能>
<体への効果効能>
<皮膚への効果効能>
ベンゾインと相性の良い精油は次の通りです。
トップノート | オレンジやベルガモット(柑橘系) ジュニパーベリー(ウッディ系)
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---|---|
ミドルノート | イランイラン(フローラル系) |
ベースノート | サンダルウッド(ウッディ系) |
同じバニラの香りでも、フレグランスによってそれぞれ特徴が異なります。ここでは、バニラの香りを楽しめるフレグランスを選ぶコツを見ていきましょう。
フレグランスは濃度と香りの持続時間に応じて、4つの種類に分けられます。
香水の種類 | 濃度 | 持続時間 |
---|---|---|
パルファム | 15~25% | 約5~7時間 |
オードパルファム | 10~15% | 5時間前後 |
オードトワレ | 5~10% | 約3~4時間 |
オーデコロン | 2~5% | 約1~2時間 |
フレグランスは濃度に比例して香りも強くなります。一般的に香水と呼ばれているものは、濃度が15~25%のパルファムですが、シーンを選ばず、より長時間香りを楽しむならオードパルファムがおすすめです。
フレグランスはさまざまな香りがブレンドされているものがほとんど。ブレンドが変わると、同じバニラの香りでも雰囲気や香る時間などが変化します。フレグランスは時間経過とともに香りが移り変わります。
以下は、付けてから香る時間の目安です。
トップノート | 約5〜10分 |
---|---|
ミドルノート | 約30分〜2時間 |
ベースノート | 約2時間以降 |
バニラの香りがするフレグランスを付ける時は、量やシチュエーションに注目した方が良いでしょう。バニラは香りが強いため、付ける量が多いと重く感じさせたり、周囲に不快感を与えたりすることが考えられます。料理の香りを楽しむレストランや、静粛な場である葬儀などでの使用は控えた方が無難です。
ビジネスシーンでは、オードパルファムやオードトワレをほんのり香りが残る程度に纏うとよいでしょう。
繊細に表情を変える、天然ならではの香りの魅力を際立たせた「メゾンレクシア」のフレグランスには、個性豊かな6種のオードパルファムが揃います。
中でもベースノートに甘いバニラの余韻が楽しめる「エッセンス オブ ザ サン」は、降り注ぐ陽光、しなやかな花をイメージさせるオードパルファム。ネロリなどのフレッシュなシトラスノートに繊細な甘さのローズやジャスミンが重なり、気品ある印象に。ラストはアンバーな香りが温かく包み込み、やわらかな個性を描きます。
バニラの甘い香りは心身を癒やし、幸福感を与えてくれるでしょう。フレグランスで身に纏う以外にも、精油や化粧品、ルームフレグランスなど、さまざまな取り入れ方を楽しめるのも魅力的。バニラの香りに癒されてみてはいかがでしょうか。
WEBメディアディレクター。コンテンツSEOに特化したライターの育成も行う。自分自身の心身の健康のため、精油を学ぶ。心地よさを重視した、感覚ファーストな香り選びが得意。好きな精油TOP3はネロリ、コリアンダー、イランイラン。