天然香料は自然そのものの繊細な香り。奥深い魅力やおすすめフレグランスを紹介

天然香料は自然そのものの繊細な香り。奥深い魅力やおすすめフレグランスを紹介

LIFESTYLE

Mar 01, 2024

天然香料とは、動植物から抽出された自然な香料のことです。繊細で奥行きがあり、自然の優しさを持ち合わせた香りは、香水など多くの製品に使用されています。一方で、人工的に作られた合成香料も香りに安定感があり魅力的です。本記事では、天然香料の特徴や合成香料との違い、おすすめフレグランスを紹介します。

目次

  1. 天然香料とは
    1. 香料は天然香料と合成香料の2種類
    2. 天然香料は食品衛生法で定義されている
    3. 天然香料の抽出方法
    4. 天然香料のメリット
  2. 天然香料と合成香料の違い
    1. 合成香料とは
    2. 天然香料と合成香料の香り方
    3. 天然香料と合成香料の見分け方
  3. 天然香料と合成香料の疑問点
    1. 合成香料は体に悪い?
    2. 香水はすべて合成香料?
    3. 天然香料と合成香料は混ぜても問題がない?
  4. 天然香料の魅力が際立つ、おすすめフレグランス
    1. 歓びの歌、Serendipity Ray
    2. 香水の樹、Bigaradier
    3. 朝露の園、Verdant
  5. 天然香料の香りを楽しんで

天然香料とは

自然界から採れた香料のことを、天然香料と呼びます。まずは、天然香料の特徴や香り、どのように香りを抽出しているのかチェックしていきましょう。

香料は天然香料と合成香料の2種類

私達が日常的に使用しているシャンプーや化粧品、洗剤などのほとんどの製品には、香料が含まれています。

香料は、天然香料と合成香料の2種類に分けられます。天然香料とは、自然界に生息する動植物から採取したもの。それに対して合成香料は、化学反応を利用して人工的に作ったものを指します。

天然香料は食品衛生法で定義されている

天然香料は食品にも使われることが多いため、食品衛生法で「動植物より得られる物又はその混合物で、食品の着香の目的で使用される添加物」と定義づけがなされています。また、天然香料基原物質リストにおいて、使用できる天然香料が定められており、現在では約600種類もの品目が使用可能です。

天然香料がどのようなものか分かりにくい場合は、アロマテラピーに用いる精油を想像すると良いでしょう。精油も天然香料に分類されます。代表的な天然香料の例は、花ならローズやジャスミン、果実ならオレンジやレモン、ライムやグレープフルーツなど。全草にはシソやローズマリー、ペパーミントやセージなどがあります。

アロマテラピーはリラックス作用が有名ですが、花粉症による症状の改善効果も期待できます。こちらの記事でアロマテラピーと花粉症対策について紹介しているので、ぜひご覧ください。

天然香料の抽出方法

天然香料は原料となる動植物に合わせた分離操作を行って、香りの成分を採取します。香りを採取する工程は、抽出とも呼ばれています。主な抽出方法は、以下の3種類です。

①圧搾法

圧力を加えて搾るように抽出する方法です。柑橘系など、熱に弱い原料に対して多く用いられます。

②水蒸気蒸留法

ハーブや樹木によく行われる抽出方法です。水蒸気を蒸留させる釜を使って加熱し、精油の成分をいったん気化させた後に冷却して液体化します。冷却した液体は2層に分かれており、上澄みの精油部分を抽出していきます。

③溶剤抽出法

圧搾法や水蒸気蒸留法で抽出できない原料に用いる方法です。芳香成分を直接溶かし出して、アルコールを利用して芳香成分を抽出していきます。

天然香料のメリット

天然香料は植物など、自然界から抽出されたものなので、とてもナチュラルと言えるでしょう。人工的な香りとは違った表情を持つ、奥行きのある香りを感じられるのが魅力です。自然な香りを楽しみたい時には、ぜひ天然香料をチェックしてみてください。

天然香料と合成香料の違い

天然香料とは異なり、人工的に作られた香料を合成香料と呼びます。ここからは、天然香料と合成香料の違いについて解説していきます。

合成香料とは

合成香料とは、化学反応を利用して作った香料のことを指します。天然香料とは反対で、人工的に製造された点が大きな特徴とも言えるでしょう。

合成香料は、自然界のものから芳香物質を取り出して作ったものと、石油系の原料から作られたものの2種類に分類可能です。現存する合成香料は3,000種類にも及ぶと言われています。その約3,000種類の合成香料は、食品香料として使用可能なものと、不可能なものにしっかりと分けられています。食品衛生法で使用可能と定められている合成香料は、現在132品目18類です。

天然香料と合成香料の香り方

天然香料は自然で繊細な香りを楽しめますが、一方で不安定さがあります。原料が同じ植物であっても、産地や収穫時期、天候などの影響でワインのように風合いが変わるのです。

対して、合成香料の香りは安定感に優れています。いつでも、どんな条件下でも、同じ香りを楽しめるのが合成香料のメリットと言えるでしょう。

天然香料と合成香料の見分け方

製品に含まれる添加物名に「香料」とだけ書かれていると、天然か合成かの判断は難しくなります。ただしアロマを楽しむアイテムは、品名である程度の判別が可能です。例えば「精油」や「エッセンシャルオイル」と記載されているものは、天然香料を使用しています。

その他「ポプリ」や「アロマオイル」と表記されているものは、合成香料を使用している可能性があります。また、天然香料は合成香料と比較すると高価なので、値段から推定できる場合があるのもポイントです。

天然香料と合成香料の疑問点

天然香料と合成香料は、よく比較されます。合成と聞くと人体への影響などをイメージしがちですが、必ずしも体に悪いわけではありません。ここからは、香料に関するよくある疑問を解説していきます。

合成香料は体に悪い?

人工合成は有害と思われがちですが、香料に関して言えばそうとは決めつけられません。自然由来の天然香料であっても、使い方によっては人体にとって毒になる場合もあるからです。

食品や化粧品に含まれている合成香料は、厳しい安全基準をクリアしたものです。使用量についても規定があるため、たとえ合成であっても安全性は高いと言えます。

香水はすべて合成香料?

多くの香水には合成香料が使われています。石油系の合成香料のみで作られている香水も存在しますが、最近では自然由来の成分にこだわった、オーガニックな香水も見られるようになりました。その日の気分に合わせたり、香り方に変化を加えたりするために、合成香料のみの香水と天然香料のみの香水を使い分けても面白いかもしれません。

天然香料と合成香料は混ぜても問題がない?

天然香料と合成香料は混ぜて使用されることも多くあります。製品に合わせてそれぞれを混ぜ合わせた香料は、調合香料と呼ばれています。

天然香料にあえて合成香料をブレンドしている調合香料。高品質をキープしつつ、天然香料の香りを活かすために、合成香料の良さを最大限活用することで、魅力的なフレグランスが生まれます。次にご紹介する「メゾンレクシア」も、専属のパフューマーが紡ぎだす優雅な香りが人気です。

天然香料の魅力が際立つ、おすすめフレグランス

花や草木、果実などから得られる稀少な天然香料に、パフューマーの智恵と技術を調和させた、柔らかく奥深い香りが楽しめる「メゾンレクシア」のフレグランス

繊細に表情を変える天然ならではの香りの魅力を際立たせた「メゾンレクシア」のフレグランスから、人気のオードパルファム3選をご紹介します。

歓びの歌、Serendipity Ray

[オードパルファム]セレンディピティ レイ 50mL / 10mL

心ときめくような出会い。偶然に訪れる幸運。人生の喜びを色とりどりの果実と花々で鮮やかに描き出すオードパルファム。ピンクペッパーを効かせたシトラスに甘酸っぱいベリーとプラム、可憐なフリージアが調和する、希望に満ちた香りです。

香水の樹、Bigaradier

[オードパルファム]ビガラディエ 50mL / 10mL

青く澄みわたる地中海、黄金の果実が輝く木々。南仏の旅で出会った絵画のような情景を香りで描いた清々しいオードパルファム。ビターオレンジの木から採れる多彩な香料を調香し、爽やかで甘美な表情の中にフローラルの余韻が広がります。

朝露の園、Verdant

[オードパルファム]ヴァーダント 50mL / 10mL

空をのぞむ山峡、朝露に濡れた草葉のみずみずしい芳香。光を浴びて力強く芽吹く、生命の輝きを思わせるオードパルファム。軽快なシトラスにミュゲ、ハニーサックルが甘さを添え、いきいきとした爽やかさの奥でやわらかな余韻が漂います。

天然香料の香りを楽しんで

天然香料は、自然の繊細な香りを楽しめるのが1番の魅力と言えます。また、合成香料と合わせて、さらに良さを引き立てる使い方もあります。天然香料を使用したフレグランスで、優しく心地良い香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。