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監修者:メゾンレクシア ビューティー・プランナー、日本化粧品検定1級、アロマテラピー検定1級
木の温かみを感じさせるシダーウッドの香りは、香水やアロマテラピーでもよく用いられます。本記事では、シダーウッドの香りの特徴や期待できる効果・効能、おすすめの使い方と使用時の注意点などを解説。さらにシダーウッドと相性の良い香りや、ウッディ系でおすすめの香りを紹介します。
目次
監修者:メゾンレクシア ビューティー・プランナー、日本化粧品検定1級、アロマテラピー検定1級
シダーウッドと呼ばれるのは一つの植物ではありません。シダーウッドには大きく分けてマツ科由来のものとヒノキ科由来のものがあり、由来する植物の種類によって香りは異なります。まずはシダーウッドの種類と、それぞれの香りの特徴から紹介します。
シダーウッドはもともと、モロッコなど北アフリカ原産の針葉樹で、神聖な木として崇められていました。成長すると高さは30~40メートルにまで達します。
マツ科のシダーウッド
ヒノキ科のシダーウッド
シダーウッドの精油は、枝などの材部分から水蒸気蒸留法で抽出されます。種類が異なっても、シダーウッドは森林浴を思わせる温かいウッディな香りが特徴です。種類別では、マツ科のシダーウッドは甘さの中に木の香りを感じさせ、ヒノキ科のシダーウッドは、ややスパイシーな香りと言われています。
一般的にシダーウッド精油として知られるのはマツ科のシダーウッドアトラスで、香水ではベースノートに用いられることが多いようです。違いを感じながら香りを楽しんでみましょう。
シダーウッドと相性の良い精油は数多くあります。特に、ハーブ系や同じウッディ系との相性は抜群。ハーブ系ならフレッシュなローズマリー、ウッディ系ならシダーウッドに似た香りのサイプレスがおすすめです。ブレンドすることで香りが引き立ち、森林浴のようなリラックスした香りを感じられます。
まるで森の中にいるような気分になれるシダーウッドの香りは、心と体にさまざまな効果や効能をもたらしてくれると言われています。心や体に不調を感じたら、シダーウッド精油を生活の中に取り入れてみましょう。シダーウッド精油の効果と効能について解説します。
シダーウッド精油には高い鎮静作用があり、気持ちを落ち着かせてくれるリラックス効果が期待できます。心が不安定な時に使うと不安や緊張から解放されて、こわばった心がほぐされるでしょう。
さらに、シダーウッド精油には気持ちをリフレッシュさせる効果も。勉強や仕事に集中できず、脳を活性化して頭をすっきりさせたい時にぴったりです。やる気と集中力を高める効果や、意識を強く持たせる効果も期待できますよ。
シダーウッド精油にはリンパの流れを向上させ、セルライトやむくみを改善する効果があると言われています。マッサージオイルとして使用すれば、血行を促す効果も。シダーウッド精油に含まれる成分が過剰な皮脂分泌を抑えてくれるので、肌だけでなく、頭皮マッサージにも使えます。
また、シダーウッド精油には殺菌作用や、毛穴の開きを引き締める収れん効果もあるため、ニキビ肌や脂性肌の人におすすめです。ただし、シダーウッドに限らず、精油の原液は刺激が強いため、そのまま肌に付けないようにしてください。肌や体に使う際は、精油を希釈したトリートメントオイルを用意してくださいね。
シダーウッドの香りを楽しむなら、精油が手軽で便利。ここでは、精油を使った芳香浴やアロマバスなど、日常でシダーウッドの香りを楽しめるおすすめの方法を紹介します。
仕事や勉強に集中して取り組みたいなら、シダーウッド精油で芳香浴を試してみましょう。アロマディフューザーを使っても良いですが、マグカップを使えばもっと簡単に楽しめます。やり方は、お湯を張ったマグカップにシダーウッド精油を数滴たらすだけ。机の横に置いておけば香りが広がって、やる気と集中力がアップする効果が期待できます。
疲れが溜まっている時や心を落ち着けたい時は、アロマバスがおすすめです。まずは、大さじ2杯の天然塩にシダーウッド精油を2滴混ぜます。次に、お湯を張った浴槽に入れ、しっかりと混ぜれば準備完了です。ゆっくり湯船に浸かって、シダーウッドの香りを楽しんでください。リラックスできるので、お風呂上りは安眠効果も得られます。
さまざまな効果や効能のあるシダーウッドですが、使用時にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。ここではシダーウッド精油の使い方について、注意点を解説します。
シダーウッドには、通経作用(つうけいさよう)があるとされています。通経作用とは、月経を促したり整えたりする作用で、出産に影響を及ぼす恐れがあると言われます。特にアロママッサージなど、肌に直接付ける使い方は、皮膚から精油の成分が取り込まれるため影響が大きいです。妊娠中の女性は、シダーウッド精油でアロママッサージをするのは控えてください。また、できれば芳香浴も避けた方が安心です。
妊娠中に精油を使うのは慎重になりますが、産婦人科や助産院では、分娩促進やリラックスのためにアロマを取り入れることもあるようです。気になる場合は、医師に相談してみることをおすすめします。
花粉症やアレルギー体質の人は、シダーウッド精油の使用は控えた方が良いでしょう。原料に花粉は含まれていませんが、アレルギーを引き起こすリスクがあるためです。特にヒノキ科のアレルギーを持つ人は、症状が悪化するかもしれません。使用する場合は規定量よりも少ない量にするなど、様子を見ながら試してくださいね。
シダーウッドは、ウッディ系の香りに分類されます。エキゾチックで甘く温かみのある香りは、男女問わず人気。ウッディ系の香りにはシダーウッド以外にもさまざまなものがあります。ここではシダーウッド以外で人気のウッディ系の香りを紹介します。
仏教やヒンドゥー教の寺院で焚かれることも多い、サンダルウッド。日本では「白檀(びゃくだん)」と呼ばれていて、豊かで官能的な香りが特徴です。シダーウッドと同じく、鎮静作用があり、心を落ち着けたい時におすすめの香りです。
まるで森の中にいるような気分にしてくれる、ヒノキに似た香りが特徴のサイプレス。感情の興奮を沈めて、冷静になれる香りと言われています。シダーウッドとの相性も良いので、ブレンドにおすすめです。
シダーウッドを始めとするウッディ系は、フレグランスのベースノートに用いられることの多い香りです。最後に、稀少な天然香料から紡ぎだす繊細な香りが魅力の「メゾンレクシア」から、ウッディ系の香りを楽しめるおすすめフレグランスを紹介します。
普遍的な愛を意味する、儒教の「仁」に由来するオードパルファム。爽やかな風を運ぶフレッシュな柑橘にローズが美しく調和し、針葉樹のグリーンと神聖な香木が香りに奥行きを与えます。心が解放され、懐かしく穏やかな安らぎへ誘います。
空をのぞむ山峡、朝露に濡れた草葉のみずみずしい芳香。光を浴びて力強く芽吹く、生命の輝きを思わせるオードパルファム。軽快なシトラスにミュゲ、ハニーサックルが甘さを添え、いきいきとした爽やかさの奥でやわらかな余韻が漂います。
木の温かみを感じさせるシダーウッドの香りは、疲れた心と体を癒してくれます。精油の種類によって、甘いものやスパイシーなもの、爽やかなものなど特徴が異なります。自分好みのシダーウッドの香りを探して、毎日の生活の中に上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
2015年入社、スキンケアから最新メイク、美容医療まで情報収集が得意な元CAの美容マニア。趣味はワイン(ナチュール/クラシック両方)をたしなむこと。趣味が高じてワインエキスパート(日本ソムリエ協会認定)取得。ワインの中にハーブの香りを見つけるのが楽しみ。