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監修者:メゾンレクシア 調香師
イベントの増える冬は、フレグランスでおしゃれを楽しみたいもの。しかし、空気の乾燥する冬はフレグランスを肌につけても香りがとどまりにくいです。その原因は冬に肌が乾燥しやすいことが関係しています。本記事では、冬でも香りを長持ちさせるつけ方や冬に良いとされているローズフレグランスの選び方、オススメの製品などを紹介します。
目次
監修者:メゾンレクシア 調香師
空気が乾燥している冬は、肌も乾燥しやすい季節です。そのため、フレグランスのアルコール成分が揮発しやすくなり、肌に長くとどめておくことが難しく、香りが飛んでしまいます。また寒さからセーターなどで厚着すると香りづらくなり、体温が低くなると香りが広がりづらくなります。
そんな香りを感じにくくなる冬は、濃厚でハッキリとした香りが楽しめる季節でもあります。なかでも、甘く濃厚なローズ系のフレグランスは、冬にぴったりの香りでおすすめです。
それでは、フレグランスの香りが長持ちするつけ方を確認していきましょう。こちらでは肌に直接つける場合の方法を紹介します。
フレグランスは肌が乾燥していると揮発してしまいます。長く香りを楽しむためには、肌を保湿してから使うのがポイントです。入浴後はボディクリームなどを使って肌を保湿しましょう。首や手首など、フレグランスをつける場所はしっかりと保湿してください。肌の保湿は香りを長持ちさせるだけでなく、乾燥しやすい冬の肌トラブルの予防にもなります。
保湿は夜の入浴後だけでなく、朝も行うのがおすすめ。忙しい時は、フレグランスをつける部分だけでも保湿してください。朝のひと手間で香りを長続きさせやすくなります。
セーターやコートなどで厚着をする冬は、どこにフレグランスをつけて良いのか迷う人もいるのではないでしょうか。おすすめなのは、体温が下がりにくい背中やウエストです。ほんのりと香るので、食事の席でも邪魔になりません。
香りの強くないものであれば、胸元や首のうしろにつけるのも良いでしょう。ほんのりとした香りを楽しむことができます。
左右の手首に1滴ずつつけた後は、軽くポンポンと叩いてなじませるだけでOKです。香りが薄いかなと感じるくらいがちょうど良く、つけ過ぎると香りが強くなってしまうので注意しましょう。
また、両手首をこすり合わせるのは避けてください。香りが飛ぶ原因となるだけでなく、こすり合わせた時に汗や皮脂と混じって香りが変わってしまうことがあります。
ローズフレグランスは、優しい香りから濃厚な香りまでさまざまな種類があります。普段フレグランスをつけない人は、どの香りを選べば良いか迷うかもしれません。ここでは、自分に合ったローズフレグランスの選び方を紹介します。
濃厚な香りが魅力のダマスク系
ヨーロッパが発祥となるダマスク系のローズは、クレオパトラを始めとする多くの女性から愛されてきた香り。甘く濃厚な香りが特徴で、ブルガリやトルコなどのバラの産地でも多く栽培されています。伝統的なローズの香りを楽しみたい人におすすめです。
エレガントな香りのティー系
中国が発祥となるティー系は、その名の通り紅茶のような香りが特徴です。ローズのエレガントさと、甘さを抑えた爽やかな香りを楽しめます。
フレグランスは大きく分けて4種類あり、香りの強さや長続きしやすさなど、それぞれ特徴が違います。つけるシーンや好みに合わせて選ぶのも良いでしょう。下記を参考にしてみてください。
パルファム
少量でも良く香るようなものが欲しい人におすすめです。
香りもちがよいので、冬にぴったりです。
オードパルファム
香りやすい方が良いけれど、価格を抑えたい人に適したフレグランス。
香りが長続きするので、冬におすすめです。
オードトワレ
日常使いしやすく、ほんのり香るくらいのフレグランスが欲しい人にぴったりです。
オーデコロン
さり気なく香らせたい人は、オーデコロンを選んでみてください。つけ過ぎてしまっても香りが気になりにくいため、初心者でも安心です。
フレグランスはさまざまな香料で構成されており、トップノート、ミドルノート、ベースノートと時間とともに香りの変化を楽しめます。ローズフレグランスは使われる香料の種類によって印象が変わるため、香り方などもチェックしておくと理想のフレグランスを見つけやすくなります。
また「ローズの香りだけを楽しみたい」という人には、ローズのみを香料としたシングルノートがおすすめです。
冬は、フレグランスの中でも香りの持続性が高い「オードパルファム」がおすすめです。
稀少な天然香料から紡ぎだす繊細な香りが魅力の「メゾンレクシア」のフレグランスには、繊細な香りの移り変わりを長く楽しめるオードパルファムが勢ぞろい。中でも華やかなローズの香りが人気の2選を紹介します。
降り注ぐ陽光、しなやかな花をイメージさせるオードパルファム。ネロリなどのフレッシュなシトラスノートに繊細な甘さのローズやジャスミンが重なり、気品ある印象に。ラストはアンバーな香りが温かく包み込み、やわらかな個性を描きます。
フェミニンでありながらも天真爛漫で、芯の強さと陽気さに溢れつつも慎ましい、多面的な女性の魅力を感じさせるオードパルファム。弾けるシトラスに華やかなフレッシュローズ、甘くパウダリーなスウィートムスクがやわらかく溶け合います。
セーターやコート、マフラーと厚着になってしまう冬は、濃度が濃く香りのハッキリしているフレグランスが人気です。ここでは、ローズ以外で冬におすすめの香りを紹介します。
オリエンタル系のフレグランスは、スパイシーで刺激的な香り、濃厚でまったりとした甘い香り、お香や樹脂などの神秘的な香りが混じり合った、アジアをイメージさせるような香りが特徴。アンバーやムスクのような動物性の香料が多く使われています。色気を彷彿とさせる香りは官能的で美しく、大人の女性におすすめのフレグランスです。
グルマン系のフレグランスは、バニラなどのスイーツ系の甘味を連想させるような香りが特徴です。特に寒く乾燥する冬に人気の香りで、男性からも女性からも好まれます。ただし香りが強いため、つけるシーンやつけ過ぎなどに注意が必要です。
スパイシー系のフレグランスは、料理に使われるスパイスのような刺激的な香りが特徴。重めの香りが似合う冬には、アニスやシナモンなどのスパイシー系がおすすめです。スパイシー系は男性的な香りですが、女性がつけるとかっこ良くセクシーな印象を与えます。パートナーとお揃いにしたり、共通のフレグランスとして使ったりもできます。
ローズと一口にいっても、種類や構成によって香りの印象が異なるため、つけるシーンや好みに合ったフレグランスを見つけましょう。お気に入りのフレグランスを身にまとって、冬のおしゃれを楽しんでください。
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みずみずしい生命力にあふれる植物の“香気”を、肌と心にまっすぐ届けるメゾンレクシアの調香師。纏う人の心を満たし日常を鮮やかに彩る“香りのアート”を描くために。繊細で複雑な香料のわずかなコンディションの違いを読み取り、フレグランスはもとより、スキンケア&メイクアップタイムを優雅なひとときへと昇華させる香りを紡ぎだしている。