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監修者:皮膚科・美容皮膚科医 寺田紗央里 先生
洗顔後のまっさらな肌に最初につける化粧水にはこだわりたいもの。もっちりと潤いに満ちた若々しい肌のために、効果や使用感のチェックも欠かせません。そして気になるのが化粧水に含まれる成分です。疑問を解消して、納得した上でスキンケアを行えるよう、各成分にどのような効果があるのかなど、安全性についてもご紹介します。
目次
監修者:皮膚科・美容皮膚科医 寺田紗央里 先生
化粧水の主な役割は、肌に水分を補給したり、肌を柔らかくして化粧品のノリをよくすることです。その成分は大きく3つに分けられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
洗顔後の肌に補給した水分を保持し、柔らかくしてその後に使う美容液などの浸透をよくする働きがある成分です。
・グリセリン(グリセロール):主に油脂の加水分解によって脂肪分とともに得られる無色透明の液体で、吸水性・保湿性が高いため、保湿剤・潤滑剤として使われる。化粧品・医薬品の他、食品添加物としても多用されている。三価アルコールの一種だが、多くの場合成分表示には独立した成分として記載されている。
・多価アルコール類:水によく溶け、皮膚になじみやすい液状の物質で、化粧品の保湿剤としてよく使われている。成分表示にはプロピレングリコール、BG(1,3-ブチレングリコール)などの名称で記載されていることが多い。ヒアルロン酸ナトリウムなどの保水成分と併用することが望ましい。
・糖類:ブドウ糖やショ糖を還元して作られる成分で、ややべたつきがあるがグリセリンに匹敵する吸湿性と水分を保持する性質がある。化粧品には保湿剤・柔軟剤の他、界面活性剤の原料やビタミンCの合成原料として使われている。
・ヒアルロン酸:人間の真皮に存在する物質で、高い保水力を持つ。1gで約6Lの水分を保持できるとされているが、加齢によって減少し、再生産されないため、外側から補う必要がある。化粧品に使用されるヒアルロン酸はバイオ技術によって合成されたもので、ヒアルロン酸ナトリウムの名称で表示されている。
毎日使う化粧水は、使用感も重要なため、べたつきを防いで清涼感を高める成分も配合されています。
・水(精製水):蒸留・ろ過・イオン交換などで濃度を高めた比較的純粋な水。
・エタノール(アルコール):皮脂やメイク汚れを浮かせたり、肌を引き締める働きがある。また、揮発性のため清涼感を加えるのにも使われる。
・カルボキシビニルポリマー(カルボマー):アクリル酸を主成分とした水溶性の合成高分子ポリマーで、水によく溶けて適度なとろみをつける働きがある。化粧品では使用感をよくし液だれを防ぐ増粘剤として使われている。
化粧水を始めとする化粧品は、製造してから消費者の手元に届くまである程度の時間がかかります。そのため、品質を安定させ、安全性を高める成分が配合されています。
・防腐剤:化粧水に使われるグリセリンやヒアルロン酸などの成分や、油脂、界面活性剤などに雑菌が繁殖しないよう添加される。成分表示にはパラオキシ安息香酸エステル(パラベン)やソルビン酸Kといった名称で記載されている。
・酸化防止剤:文字どおり、空気に触れることで起こる酸化を防ぐ働きがある。ビタミンE(トコフェロール)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)など。
化粧水は毎日肌に直接つけるものですから、安全性も気になります。特に初めて使うものや、肌に合うものがわからないという人は慎重になってしまうのではないでしょうか。ここでは化粧品の安全性について解説します。
化粧品の「無添加」とは、旧厚生省が指定した、まれにアレルギーを起こす可能性のある102種類の成分と香料を抜いたものを言います。旧指定成分の中には、現在でも防腐剤として使われているパラベンや酸化防止剤のジブチルヒドロキシトルエンなども含まれています。しかし、これらの指定成分が入っていない=絶対安全、というわけではありません。それ以外の成分が反応を引き起こすこともあるので、心配な人は表示成分を確認するようにしましょう。
無添加化粧品と並んで「肌によさそう」なイメージがあるのが薬用化粧品です。保湿や水分補給など、一般的な化粧品の働きに加えて、ニキビや肌荒れを防ぐ、美白など目的に添った有効成分が配合されており、その効果が認可されたものを言います。化粧品と医薬品の中間に位置する「医薬部外品」に分類されており、効き方が医薬品より緩やかなのが特徴です。
防腐剤や酸化防止剤などの添加物は、化粧品の品質を安定・維持する働きがあります。現在では全成分表示が義務づけられ、安全性の確認されたものが使用されています。決して添加物=悪者、というわけではありません。適切な量であれば、変質しにくく、衛生的に化粧品を保つのに一役買ってくれます。
2001年、日本発祥のメゾンレクシア。北海道の自社ファームで育てる絶滅危惧植物やハーブから抽出する栄養豊かなエキスやオイルを贅沢に処方した、肌本来のすこやかな美しさを引き出すコスメが話題です。ここではメゾンレクシアのロングセラーアイテムの中でも、とくに人気の高い化粧水をご紹介します。
メゾンレクシアのスキンケアは、素肌本来に備わったすこやかさ、美しさを引き出すために、上質な原料だけを厳選。長年の植物研究と千を超える試作から、肌に本質的な作用をもたらす処方を産み出しました。
原料となる植物は、北海道にある自社農園で栽培。大自然が育む植物のパワーを、熟練職人の手で余すところなくエッセンスに抽出していきます。
最新の研究と長年の知見から作りだすクオリティ第一の製品は、使う人の肌と心を芯から癒し、凛とした輝きで包みます。
保湿効果のあるダマスクバラ花水やヒマワリエキス、ハリを与えてくれるビワ葉エキスや、肌を引き締める働きのあるハマメリス水などの植物成分を濃密に配合した化粧水。とろみのあるテクスチャ―で角層に浸透し、上質なうるおいでしっとり肌へと導いてくれます。
華やかでありながら上品で清潔感あふれるフローラルの香りがスキンケアタイムを心地よく演出。花々に包まれているかのようなゆったりとした気分でお手入れを楽しめます。
オラクルの化粧水は、手軽に全身にも使いやすいミストタイプも人気。肌のキメを整えて引き締めるシラカバエキスや、肌をなめらかに保つトウヒエキスなどを厳選配合。みずみずしくフレッシュなダマスクローズの香りが、気分をリフレッシュさせてくれます。
肌本来のうるおい力UPを追求し誕生した、高保湿スキンケアライン「アルケミー」一番人気の化粧水。植物の持つエネルギーと発酵の力を組み合わせ誕生した独自の美容成分、酵母発酵エキスVEGAL[ベガル®]※を高配合。パワフルな保湿力と浸透力で、しなやかで揺るがない肌へ導きます。
アルケミー全製品の中で、もっとも多く酵母発酵エキスVEGAL[ベガル®]※を配合した化粧水「プライマリー ローション」。みずみずしい使い心地で、肌のすみずみにまでうるおいを巡らせ、キープ。ふっくらなめらかに整えます。ローズとゼラニウムをベースにした華やかなフローラル調の香りも人気です。
※整肌保湿成分
化粧水そのものの効果はもちろん、ケアしている間の気分やリラックス感もスキンケアには大切です。成分表示をしっかりチェックした上で、納得・安心でき、かつ心地よくお手入れできるものを選んでみてくださいね。
藤田医科大学を卒業後、名古屋大学付属病院、小牧市民病院の皮膚科医局員、あいち栄クリニックで皮膚科・美容皮膚科の担当医として勤務。