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玉城 有紀 先生
美容家の間でも注目されている化粧液は、1本で化粧水と美容液の美肌効果が得られるアイテム。この記事では、化粧液と化粧水の違いやそれぞれの特徴、選ぶポイント、おすすめのスキンケアアイテムを紹介します。保湿アイテムを使う正しい順序も紹介しているので、乾燥が気になる人はスキンケア術の参考にしてみてくださいね。
目次
ドラッグストアなどで見かける化粧液。化粧水の隣に並んでいて名前も似ていますが、同じものではありません。まずは、化粧液と化粧水についてそれぞれの特徴を紹介します。
化粧液は、化粧水と美容液の両方の美肌効果が得られるアイテムです。2つの効果を1本で得られるため、スキンケアに時間をかけられない人におすすめ。化粧液は化粧水よりもしっとりとしたテクスチャーで、うるおいの持続力が高いのが特徴です。
化粧液の美肌効果は商品によって異なり、美白やリフトアップなどさまざまなものがあります。美容液よりも手ごろな価格で購入できるところも魅力です。
肌にうるおいを与えてやわらかくし、その後の美容液などを浸透※しやすくしてくれるのが化粧水です。商品によっては、ヒアルロン酸やセラミドなど保湿効果の高い成分が配合されています。
紫外線などの外的刺激や空気の乾燥、年齢を重ねることで肌の水分量は減少します。化粧水で水分を補い、肌のバリア機能を高めて肌トラブルを防ぎましょう。
※角層まで
化粧液と化粧水は、テクスチャーや効果、使う順番などに違いがあります。それぞれの違いと、いつ使うのかタイミングを知っておくことで、効果的に使用できるでしょう。ここでは、化粧液と化粧水の違いについて紹介します。
化粧水は肌にうるおいを与えるため、水分量が多く設計されています。そのため、さらりとしたテクスチャーでみずみずしい使い心地です。一方、肌にうるおいと美肌効果を与える化粧液はとろみのあるテクスチャーで、しっとりとした使い心地のものが多くなっています。
化粧水は肌にうるおいを与えることが目的です。そのため保湿効果は高いですが、美肌効果を得るためには美容液やクリームなどをプラスする必要があります。
化粧液は、うるおい成分の他にも美肌の有効成分が配合されているのが特徴です。そのため、さらに保湿力がほしい人やエイジング効果を得たい人は、化粧液に美容液や乳液をプラスすると良いでしょう。
化粧水は、その後に使う美容液やクリームの浸透※を高めるため、洗顔後すぐの肌に使うのが一般的です。
一方の化粧液は、浸透力を高める導入化粧液(ブースター)の場合は洗顔後すぐ、化粧水の前に。肌のハリや美白成分が配合されたタイプは、化粧水がわりに“化粧水+美容液”の役割を兼ねて使います。
※角層まで
化粧液も化粧水も、さまざまなものが販売されていますので、どれが良いのか迷ってしまうかもしれません。ここでは、自分に合う化粧液・化粧水を選ぶ時のポイントを紹介します。
保湿力がほしい場合は、肌のうるおいを保ってくれるヒアルロン酸や、コラーゲンなどが配合されているアイテムを選ぶのがおすすめ。肌のバリア機能を高めてくれるセラミドや、カサつきを抑えるビタミンAなどが配合されたタイプも良いでしょう。保湿力が長く続くことも選ぶポイントですので、成分表や口コミなどもチェックしてみてくださいね。
化粧液は保湿力が高いため、とろみのあるテクスチャーであることが多いです。そのため、ベタつき感が気になる人やオイリー肌の人は、さらりとしたテクスチャーのものを選ぶと良いでしょう。長く使い続けるためには、化粧水や化粧液の使用感も大切なポイントです。
化粧水や化粧液は保湿成分だけでなく、美肌ケアができるかどうかも選ぶポイントの一つです。アルブチンやビタミンC誘導体などが配合されているタイプなら、シミや美白ケアもできます。
効果の高いスキンケアアイテムを使っているのに効果が実感できない人は、使う順番が間違っているのかもしれません。スキンケアアイテムは正しい順番で使うことで、より効果を発揮してくれます。ここからは、スキンケアの基本的なポイントと、保湿アイテムを使う順番について紹介します。
① 朝と夜ではスキンケアの目的は違う
朝に行うスキンケアの目的は、寝ている間に付着した皮脂や汚れを取り除き、紫外線や外的刺激から肌を守ることです。対して夜のスキンケアは、メイクや付着した汚れを落とし、昼間のダメージから肌を回復させるのが目的です。効果を高めるためにも、それぞれの目的に合わせたスキンケアを行うことが大切です。
②スキンケアで肌に刺激を与えない
ゴシゴシ洗いや化粧水を叩き込むなど、肌に摩擦や刺激を与えるケアはダメージを与えるため避けましょう。
➂クレンジングに時間をかけない
クレンジング剤を必要以上に肌にのせていると、洗浄力が刺激となる可能性があります。
④たっぷりと保湿する
乾燥は肌トラブルの原因となるため、どの肌タイプでも保湿ケアは重要です。化粧水などを使って、たっぷり保湿してください。
①洗顔で、睡眠中の皮脂や汗などの汚れを洗い流す
②ブースター(導入液)を使う
導入タイプの化粧液はここで使って、その後に使う化粧水の浸透※率を高めます。
➂化粧水で肌にうるおいを与える
肌のバリア機能を高めて外的刺激から肌を守るために、しっかりうるおいを与えることが大切です。
④美容液で有効成分を与える
美容液には、シワ改善や美白効果などに特化した成分が配合されているため、肌の悩みに合わせて選びましょう。
➄乳液やクリームを使って、足りない油分を補いながら水分の蒸発を防ぐ
⑥日焼け止めやUV効果のある化粧下地を使い、紫外線から肌を守る
季節やシーンによって、SPF値やPA値の最適なものを選びます。
※角層まで
①クレンジングでメイクやホコリなどの汚れを落とす
洗浄力の強いタイプは肌に負担をかけるため、メイクの濃さに合ったタイプを選ぶことも大切です。
②洗顔料を使って洗う
クレンジング剤によってはダブル洗顔不要のタイプもありますが、メイク汚れが残ってしまう可能性もあるためダブル洗顔がおすすめです。
➂朝のスキンケアと同じようにケアする
朝と同じく、化粧水や美容液、乳液、クリームなどを使ってケアします。朝と同じアイテムを使用しても問題はありませんが、朝はさっぱりタイプ、夜はしっとりタイプなど使い分けるのもおすすめです。
名前が似ている化粧液と化粧水ですが、使うタイミングや特徴は違います。化粧水を使っているのに乾燥が気になる人や、乾燥しやすくなったと感じる人は、化粧液を使ってみてはいかがでしょうか。保湿効果が高く、美肌成分も配合された化粧液なら、朝のスキンケアの時短にもなります。自分の肌に合った化粧液を見つけて、うるおいのある肌を手に入れましょう。
(玉城有紀 先生)
厳選した植物成分をふんだんに配合し、肌本来の美しさを引き出してくれるメゾンレクシアのスキンケアアイテム。その中から、保湿効果の高いおすすめアイテムを紹介します。
保湿効果の高いダマスクローズやヒマワリなど厳選した植物の濃密なエキスが、みずみずしい肌へ導いてくれる化粧水。肌のすみずみまで上質なうるおいを巡らせ、しっとりと柔らかな肌へと導いてくれます。スキンケアの効果を高めてくれるような上質なフローラルの香りです。
アルケミー全ラインナップ中、植物由来の酵母発酵エキスVEGAL®*を最も高配合したアイテム。肌の奥まで浸透※してうるおいで満たし、キメを整えて柔らかな肌へと導いてくれます。華やかなフローラルの香りが、スキンケアの時間を優雅にします。
*整肌保湿成分 ※角層まで
帝京大学医学部卒業。日本医科大学武蔵小杉病院での研修を経て、東京女子医科大学皮膚科学教室に入局。 町田市民病院皮膚科勤務を経て、溝の口駅前皮膚科、自由が丘ファミリー皮ふ科、二子玉川ファミリー皮ふ科を開院。 皮膚科専門医を取得しており、日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会に所属。