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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
コンシーラーはシミやクマなど、肌の悩みをカバーしてくれる便利なアイテムです。悩みに合わせて種類や使い方を工夫することで、カバー力がより高まります。本記事では、コンシーラーの種類や使う順番、悩み別の選び方や使い方を解説します。コンシーラーを使ったメイクテクも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
コンシーラーにはさまざまな種類があり、それぞれテクスチャーなどが異なります。まずは、コンシーラーの主な種類をチェックしていきましょう。
スティックタイプは繰り出し式になっていて、硬い質感のものが多いです。肌にフィットしやすく、カバー力が高いためシミやニキビ跡に効果的。持ち運びがしやすく、ピンポイントで気になる部分に塗れるのも魅力です。
ペンシルタイプは、アイライナーなどのように、ペンシル状になったものです。コンシーラーの中では最も硬めの質感で、主にほくろや細かいシミなど、面積の小さい部分に使用します。唇の輪郭補正にもおすすめです。
リキッドタイプは水分と油分が多く、やわらかいのが特徴的。チップタイプや筆ペンタイプが主流です。伸びが良く肌になじませやすいため、目元や口元のような乾燥しやすい部分への使用に適しています。
クリームタイプはリキッドタイプよりもテクスチャーが硬めですが、やわらかく伸びやすいアイテムです。カバー力があり、肌になじみやすいためコンシーラーに慣れていない人でも手軽に使えるでしょう。油分が多いため、ツヤを出したい時にもおすすめです。
コンシーラーは、ファンデーションの種類によって使う順番が変わってきます。ここでは、コンシーラーを使う順番をファンデーションのタイプ別に解説していきます。
パウダーファンデーションの場合は、化粧下地の後、ファンデーションの前にコンシーラーを使用しましょう。ファンデーションの前に使用することで、コンシーラーが崩れにくく自然な仕上がりになります。
リキッドファンデーションやBBクリームの場合、ファンデーションの後にコンシーラーを使用します。ファンデーションの前にコンシーラーを使うと、よれやすくなってしまうためです。最後にフェイスパウダーを重ねておくと、ベースメイク全体の持ちが良くなります。
コンシーラーはカバーしたい悩みに合わせて使い分けるのがポイント。ここからは、コンシーラーの選び方と使い方を肌の悩み別に紹介していきます。
シミにはスティックタイプやペンシルなどの、硬めのテクスチャーのコンシーラーがおすすめです。ただし薄いシミに関しては、リキッドタイプでもカバーできる場合があります。色はベージュやオークル系など、肌に近く、少し暗めのものを選ぶと色むらを防ぎやすいです。
シミをカバーする時は、コンシーラーをのせ、シミの周りをぽんぽんと指でなじませるようにぼかしていきます。カバーしたい部分は指で触れず、周りをぼかすのがポイント。シミよりも一回り程度大きめにコンシーラーを塗ると、自然な仕上がりになります。
目元は乾燥しやすく、よく動く部分なのでリキッドやクリームのような、やわらかく肌になじみやすいコンシーラーがおすすめ。色は、クマの種類に合わせるのがポイントです。青クマにはオレンジ系、茶クマは明るいベージュかイエロー系、黒クマにはベージュやオークル系が効果的です。
クマの上にコンシーラーをのせて、指やブラシで優しくなじませていきましょう。塗る時は、肌を引っ張らないように注意してください。最後にスポンジで油分をオフしておくと、色ムラを防げます。
ニキビにコンシーラーを使う時は、刺激しないように注意が必要です。そのため、テクスチャーがやわらかいクリームやリキッドタイプを選ぶと良いでしょう。また、ニキビ跡にはペンシルタイプがおすすめ。色はベージュやオークル系など、肌の色に近いものを選んでみてください。
塗る時は、ニキビに対して一回り大きくコンシーラーをのせていきます。なじませる時は、軽く指で一度押さえる程度にします。触りすぎるとカバー力が弱くなるため、なるべく触れない、擦らないのがポイントです。
赤みが出やすい小鼻は汗をかきやすいパーツでもあるため、崩れにくく厚塗りにならないものを選びましょう。特に、クリームやリキッドタイプがおすすめです。基本は肌色に近いもので問題ありませんが、赤みが強い場合はイエロー系のものも効果的です。
小鼻にコンシーラーを使う時は、鼻を軽く倒して、キワの部分にしっかりとコンシーラーをのせておきます。広げすぎないように指でなじませて、ぴったりとフィットさせましょう。
毛穴の開きにはリキッドのやわらかいもの、毛穴の黒ずみにはスティックのような硬めのテクスチャーが最適。色は、ファンデーションに近いものを選ぶのがポイントです。
毛穴の開きをカバーしたい場合は、叩き込むようにコンシーラーを塗り込みます。毛穴の黒ずみには、最初は少なめにコンシーラーを塗り、足りないと感じたら少しずつ足していきましょう。最後に、コンシーラーと肌の境目を指でなじませておきます。
コンシーラーは悩みをカバーするだけではなく、立体感を出す時にも活用できます。ここからは、「悩みを隠す」以外のコンシーラーの活用方法を紹介していきます。
明るい色味のコンシーラーは、ハイライトとして活用できます。特におすすめなのはリキッドタイプです。ツヤ感が出て、顔にメリハリが生まれます。
ハイライトとして使用する時は、頬骨の高い位置にコンシーラーを筋状にのせて、指でなじませていきます。塗る時は、広範囲にしないのがポイントです。頬骨以外に、眉の下から目元にかけたCゾーンに塗るのも効果的です。
肌色より暗めのコンシーラーは、シェーディングとして代用できます。ハイライトと同様に、リキッドタイプだとなじませやすく、自然な仕上がりになります。
コンシーラーをシェーディングとして使うなら、ツヤのあるものよりもマットな仕上がりのものを選ぶと良いでしょう。影を付けたい部分だけに、濃く入れすぎないように注意してのせてみてください。
コンシーラーを正しく使えば、カバー効果がより高まり、よれや崩れが起こりにくくなります。ここでは、コンシーラーを崩れにくく、効果をさらに高めるためのポイントを解説していきます。
乾燥はコンシーラーを始めとするベースメイクの崩れや、よれの大きな原因になります。そのため、ベースメイク前の保湿はしっかりと行っておきましょう。また、スティックやペンシルなどの硬いテクスチャーのコンシーラーはカバー力が高い反面、乾燥しやすい傾向にあります。乾燥が気になる場合は硬いテクスチャーのものを避け、クリームやリキッドなどの油分や水分が多いものを選んでみてください。
コンシーラーの厚塗りは浮きやよれを引き起こしてしまうので、注意が必要です。隠したいからといって、濃く重ねるのは避けましょう。コンシーラーを塗る際に少しずつ塗るようにすると、厚塗りが予防できます。
皮脂もメイクの崩れの元となります。ベースメイクの前にはティッシュオフで余分な皮脂を取り除いておきましょう。コンシーラーを塗った後に、スポンジなどで油分をオフしておくのも効果的です。
コンシーラーを上手く活用するには、悩みに合わせた選び方や使い方を押さえておくのが大切です。悩みに適したテクスチャーや色を選ぶことで、カバー力がアップするとともに、より自然な仕上がりになります。コンシーラーを使い分け、色ムラのない美しい肌を目指しましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。