1
監修者:Bella Beauty CLINIC理事長 石川 佳奈先生
「肌休め」とは、普段さまざまなストレスにさらされている肌をいたわるために肌を休ませること。肌休めと聞くとノーメイクを連想するかもしれませんが、すっぴんで過ごすのはおすすめできません。この記事では、肌休めの日にもメイクをするべき理由とメイク方法を紹介します。肌休めの日におすすめのスキンケアもぜひチェックしてください。
メイクには紫外線や乾燥から肌を守る効果があったり、メイクによって肌が美しく見えることで気分が上がったりとメリットがあります。ここでは、肌休めの日もメイクをするべき3つの理由について詳しく紹介します。
メイクは肌を美しく見せるだけでなく、紫外線から肌を保護する役割も果たしています。季節や天候により度合いの違いはあるものの、肌は年間通して紫外線の影響を受けるため、肌休めの日も油断は禁物です。
地表に届く紫外線は、波長の長さによってUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)に分かれています。紫外線の9割を占めるのがUVA。波長が長く、窓ガラスも透過するため「生活紫外線」とよばれています。肌の奥の真皮層まで到達するUVAは、しみやハリ不足の原因になるともいわれているのです。
対してUVBは「レジャー紫外線」とよばれます。赤みや炎症などを引き起こす日焼けの主な原因で、しみやそばかすにつながることもあります。
紫外線は家の中にまで降り注ぐため、在宅中も日焼け止めやメイクでUVAとUVBの2種類の紫外線をカットしないと肌はダメージを受けてしまいます。出かける予定がない日でもしっかり対策をとりましょう。
ベースメイクには、肌から水分が蒸散するのを防ぐ効果があります。
暖房や冷房によって乾燥した室内で長時間過ごすことにより、肌の最外層である表皮の角層から水分が奪われて、保湿機能やバリア機能が低下します。
角層の水分量が足りない状態が続くと、肌は新しい角層細胞を作り出そうとターンオーバーを早めます。すると、バリア機能や保湿機能が十分ではない未熟な細胞が増えてしまい、肌がますます乾燥する原因となり、肌荒れへと繋がることもあります。
乾燥から肌を守るためにも、肌休めの日こそベースメイクをしたいですね。
肌を美しく見せるとともに、安心感や満足感を与えてくれるのがメイクです。
メイクをすることで気持ちが前向きになった経験がある人は少なくないでしょう。
出かける予定のない休日でも、メリハリのある1日を過ごすために朝からのメイクをおすすめします。
急な来客があっても安心です。
肌をいたわる休日には、肌への負担をできる限り抑えたメイクをしましょう。ここでは、肌休めの日向けのメイクアイテムの選び方や、メイクのポイントを紹介します。
肌を休める日のベースメイクは、化粧下地を活用したファンデーションなしの軽めメイクです。フェイスパウダーで仕上げる、もしくは化粧下地のみでも良いでしょう。
化粧下地の役割は、ファンデーションを密着させて持ちを良くするだけではなく、乾燥や紫外線から肌を守ったり、色みやツヤ感をコントロールしたりして肌を美しく見せる効果もあります。
ファンデーションを塗らなくても、肌のくすみや色ムラなどをある程度カバーできるので、休みの日にはこの方法を取り入れてみてください。
ファンデーションなしで仕上げるメイクの場合、保湿効果のある化粧下地を選ぶと良いでしょう。
化粧下地は皮膚表面を覆うことで乾燥から肌を守る効果がありますが、保湿成分を配合したものを選べば、肌のうるおいをより保てます。
乾燥肌や敏感肌の場合、しっとりとした感触のクリームタイプや乳液タイプの化粧下地がおすすめです。
また、家の中にまで降り注ぐ紫外線をガードするために、使用する下地は紫外線防止効果があるかどうかの確認も忘れずに。
肌をいたわるために、なるべく刺激を与えないよう心がけてください。
スポンジやブラシで肌をこすると摩擦が発生し、刺激となってしまうので控えます。
化粧下地やパウダーは、こすらず、すべらせるように塗りましょう。
汚れたパフやブラシは雑菌が繁殖しがちで、そのまま使用すると肌に刺激を与えかねません。メイク用品はこまめに洗い、清潔な状態を保つことも大切です。
眉毛は顔全体の印象を変えるパーツです。眉毛を丁寧にメイクすることで、全体の印象を引き締めましょう。
アイブロウペンシルだけではなく眉マスカラを使うと、眉毛に立体感が出てメリハリのある顔に仕上がります。
保湿や紫外線対策、クレンジングなどのポイントを押さえつつ、休みの日ならではのスペシャルケアも取り入れれば、肌に元気をチャージできるはず。ここでは、肌を休める日のスキンケアについて紹介します。
肌が乾燥すると、表皮の水分を保てない状態になり、肌のバリア機能が乱れてしまいます。その結果、ダメージを受けやすい状態になり、肌はさまざまなストレスにさらされてしまうのです。
時間のある休日もたっぷりと保湿し、肌のうるおいを補いましょう。
紫外線から肌を守るという意味では、紫外線対策もスキンケアの一環です。たっぷり保湿をした後は、紫外線対策を行ってください。日焼け止めの他、紫外線防止効果のあるデイクリームなどもおすすめです。
時にはメイクをせずに過ごしたい日もあるかもしれませんが、メイクをしない日でも紫外線対策だけは確実に行いましょう。
肌休めの日をファンデーションなしの「軽めメイク」で過ごしたとしても、クレンジングは必須。UVカット成分が肌に残った状態のままにするのは、肌にとって良いとは言えないためです。
ポイントメイクなどをしていない日も、1日の終わりはクレンジングで肌をまっさらな状態に戻しましょう。
こちらの特設ページでは、植物の力で素肌を”ととのえる”美容液のようなミルククレンジングを紹介しています!実際に使った方の口コミもあるので、参考にしてみてくださいね。
休日だからこそ、スペシャルなケアで肌にご褒美をあげるのはいかがでしょう。
シートマスクは、何か他のことをしながらケアができる、手軽さが魅力のスペシャルケアアイテムです。
1日の終わりにケアするのも良いですが、朝の洗顔後のスペシャルケアとするのもおすすめです。
しっかりとしたメイクをお休みする日でも、紫外線対策と保湿は欠かさず行う必要があります。ここでは、肌休めの日に取り入れたい、メゾンレクシアのアイテムを紹介します。
日中の乾燥と紫外線のダメージから、肌をしっかりと守るデイクリーム。濃密な植物成分がみずみずしさを与え、なめらかでツヤに満ちた肌に保ちます。
保湿効果のある植物成分を惜しみなく配合。軽やかなテクスチャーで心地よくなじみ、ファンデーションとの密着性を高めて化粧崩れを防止。メイクしたての美しさを長時間キープします。
日頃、乾燥や紫外線などさまざまなストレスにさらされている肌。たっぷりと時間のある休日には、肌をいたわって過ごしたいですね。肌にやさしいメイクやケアで肌を休ませ、うるおいをチャージしましょう。
日本美容外科学会、日本美容皮膚科学会、日本化粧品学会所属 藤田保健衛生大学卒業。市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。 現在はBella Beauty CLINIC理事長兼難波院の院長として美容医療に携わる傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行っています。