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キューティクルとは、ドライヤーの熱や紫外線などの外的刺激から髪を守る役割を持ち、ツヤ髪・美髪のために欠かせない組織です。この記事では、キューティクルの構造や仕組みを始め、ダメージにつながる行動、キューティクルを守るヘアケア方法など、美髪を作るキューティクルについて紐解いていきます。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
キューティクルとは、ウロコのように複数枚重なった髪の一番外側にある組織のことです。ここでは、外的刺激から髪の内側を守ってくれるキューティクルについて紹介します。
髪の毛は中心からメデュラ、コルテックス、キューティクルの3層構造になっています。キューティクルは一番外側にあり、ケラチンというタンパク質でできています。ウロコのように、層が何枚も重なって髪の表面を覆っているのが特徴です。
キューティクルは髪の水分やタンパク質が失われないよう、外部の刺激から内側の組織を守る役割を担っています。しかしキューティクルはとても薄く、少しの摩擦でも傷ついてしまうほどデリケート。特に、濡れたキューティクルは柔らかくなるためダメージを受けやすくなります。
キューティクルが整っている髪は、ツヤがあり手触りが良いです。しかし、キューティクルがダメージを受けると、髪の内側にある水分や成分を保てなくなり、髪の内部が空洞になります。その結果、髪のパサつきや枝毛、切れ毛が生じやすくなります。
傷ついたり剥がれたりしたキューティクルは、自己修復できません。キューティクルは、ドライヤーの熱だけではなく、紫外線や摩擦、静電気など、生活のさまざまなシーンでダメージを受けています。キューティクルを傷めないためには、ダメージの予防やダメージが軽いうちに早急なケアを行うことが大切です。
ただし、キューティクルは自己修復はできないものの、トリートメントなどで補修をすることは可能です。キューティクルのダメージが気になる場合には、補修可能なヘアケアアイテムを取り入れましょう。
ツヤのある髪に近づくには、キューティクルのダメージにつながる行動を避けることが大切です。ここではキューティクルにダメージを与える行動と、ダメージを軽減するための対策を紹介します。
毎日のシャンプーやタオルドライ、過度なブラッシングなどの摩擦は、キューティクルにダメージを与えます。また、髪が濡れている時は、キューティクルが浮いたり、剝がれやすくなっているため、摩擦の刺激を受けやすく注意が必要です。シャンプー時のゴシゴシ洗いや、髪の毛をくしゃくしゃにしながら乾かすことは、摩擦の発生につながるため、心当たりのある人は今日から控えることをおすすめします。
キューティクルに熱を与えすぎると、開き・剥がれにつながります。そのため、ドライヤー・ヘアアイロンの使用時は、キューティクルにダメージを与えない配慮が必要です。ドライヤー使用時は、同じ場所に熱風を当てるのではなく、ドライヤーを振りながら乾かすと髪の温度上昇を防ぐことができます。また、ヘアアイロンは、使用時間を短くするとキューティクルのダメージを軽減できます。
その他、ドライヤーやヘアアイロンの使用前に、アウトバストリートメントで髪を保護する方法もおすすめです。
パーマやカラーは、キューティクルを開いて薬剤を入れるため、何度も繰り返すとキューティクルが剝がれやすい状態になります。パーマやカラー後はキューティクルを保護してくれるトリートメントを使用し、丁寧にケアを行いましょう。
肌と同じように、髪も紫外線によってダメージを受けます。日焼けをした髪は、キューティクルが剥がれやすい状態です。外出時は髪や頭皮用の日焼け止めスプレーを使う、帽子・日傘を使って日差しを直接浴びないなどの紫外線対策を行いましょう。
また、屋外で長時間過ごし、紫外線ダメージを大きく受けたと感じた時は放置をせず、その日のうちにトリートメントでしっかりとケアをしましょう。
キューティクルは、髪が濡れると開く性質を持っています。そのため、髪を濡れたままにしておくのは、ダメージを受けやすい状態で放置していることに。長時間キューティクルが開いた状態が続くと、髪の水分やタンパク質が流れ出てしまい、パサつき・枝毛・切れ毛の発生につながります。
また、洗った髪を完全に乾かさずに半乾きの状態で寝てしまうと、枕との摩擦でキューティクルを傷めてしまいます。シャンプーやトリートメントの後は、しっかりと髪の毛を乾かすことが大切です。
髪には肌のような自然治癒力がないため、ダメージを自己修復することはできません。毎日の丁寧なヘアケアが、サラツヤ髪への近道です。キューティクルを守り、美髪を手に入れるためのヘアケア方法を紹介します。
誤ったシャンプー方法は、キューティクルが開く原因に。汚れを落とそうと、ゴシゴシ洗ってしまう人は注意が必要です。キューティクルを守るため、シャンプーのやり方を見直してみましょう。
<キューティクルを守るためのシャンプー方法>
<ポイント>
前述した通り、濡れたままの髪はキューティクルが開いた状態です。水分やタンパク質の流出を防ぐため、濡れた髪はタオルドライをした後に、しっかりとドライヤーで乾かすことが大切。しかし、ドライヤーは正しく使用しないと熱でキューティクルを傷めてしまうこともあります。この機会に、ドライヤーの使い方を見直しましょう。
<ドライヤー前>
洗い流さないトリートメントなどを使い、熱から髪を守ります。
<ドライヤー使用時>
温風を当てる際は一ヵ所に集中させず、ドライヤーを左右に振って熱を分散させながら、根元から乾かします。また、ドライヤーの風を下から上に当てるとキューティクルが開きやすくなるため、上から下に当てることも大切です。最後に冷風に切り替えて1分ほど髪に当て、熱で開いたキューティクルを閉じてあげましょう。
キューティクルの傷みを予防するため、パーマやカラーはできるだけ間隔をあけましょう。また、施術後に、キューティクルのケアも忘れずに。アフターケアには、キューティクルの補修ができるトリートメントがおすすめです。美容院でパーマやカラーを行う場合には、美容師さんに髪のダメージレベルに合ったケア方法を聞いてみるのも良いでしょう。
植物由来の濃密なエキスを配合したメゾンレクシアの製品には、キューティクルを守るためのヘアケアアイテムも揃っています。ツヤ髪を叶えるトリートメント・ヘアオイルを紹介します。
頭皮にもボディにも、マッサージにも使えるマルチ処方が魅力のスカルプエイジング※トリートメント。豊富な植物オイルを始めとする有用成分が、髪の内部まで浸透し、保湿しながらキューティクルを補修します。キューティクルがなめらかに整うことで、まとまりのあるすこやかな髪に。
※ 年齢に応じたお手入れ
また、「メゾンレクシア スカルプ&ボディトリートメント プレイフルエッセンス」は髪はもちろん、こり固まった頭皮も柔らかくほぐし、すこやかに整えます。さらにボディにも使用できるため、バスタイム時に髪も頭皮も、むくみがちなボディもまとめてケアが叶います。ウッディ・スパイシーの香りに包まれた、癒しのひとときを体感してみてください。
キューティクルが傷み、髪の毛のパサつきが気になる時にはヘアオイルでケアをするのもおすすめです。
「メゾンレクシア ヘアオイル グリーンレメディ」は、髪に自然なツヤとうるおいを与えて、サラッと軽やかにまとめてくれるヘアオイル。アルガニアスピノサ核油やユズ種子油など、贅沢に配合された濃密な植物成分が、ブラッシングや乾燥によるダメージから髪を守ります。爽やかなシトラスに、マジョラム、ベチバーをブレンドした甘くスパイシーな香りが、ふとした瞬間に心地よく広がります。
キューティクルは外的刺激から髪を守ってくれますが、熱や摩擦などに弱くダメージを受けやすいため、毎日のケアが欠かせません。そのため、髪にダメージを与える行動を控えながら、キューティクルを守るヘアケアを続けることが大切です。キューティクルは一度剥がれてしまうと自己修復できないため、正しいヘアケア方法でツヤのある髪を守りましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。