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鈴木稚子先生
毛穴が目立つ大きな原因は、皮脂の過剰な分泌と加齢による肌のたるみ。毛穴の悩みを解消するには、原因に合わせたスキンケアや対策を行うことが大切です。毛穴が目立つ原因や悩みに合わせた対策、間違ったケア、毛穴ケアにおすすめアイテムを紹介します。
目次
目立つ毛穴は、大きく分けて「開き毛穴」と「たるみ毛穴」の2種類。適切な対策を行うために、まずは毛穴が目立つ原因と種類を見ていきましょう。
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、押し広げられて目立ってしまうのが「開き毛穴」です。顔のテカリが気になる人は、このタイプである可能性が高いでしょう。
皮脂の分泌が活発になる原因は、肌の乾燥や紫外線によるダメージ、ターンオーバーの乱れ、ストレスなどがあげられます。毛穴に汚れが溜まったまま放置していると、酸化して黒ずみになったり、赤ニキビができたりと、さまざまな肌トラブルに発展します。
たるんだ皮膚の重みで毛穴が下に引っ張られ、毛穴が縦長に広がりしずくのような形になるのが「たるみ毛穴」です。頬を持ち上げてみて毛穴が目立たなくなる場合、このタイプに当てはまります。
たるみ毛穴の主な原因は加齢です。年齢を重ねると、肌の水分量や女性ホルモンの分泌量が低下します。それに伴いコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌のハリ・弾力が失われ、肌がたるみやすくなるのです。
体に比べ、顔の毛穴は数が多く皮脂腺も大きいため、毛穴が目立ちやすい傾向にあります。その中でも特に毛穴が目立つ部位と種類を紹介します。
コラーゲンやエラスチンの減少、肌の乾燥の影響を受けやすい頬は「たるみ毛穴」になりやすい部位です。加齢によっても加速しやすいので、早めのケアが重要です。
皮脂の分泌量が多い鼻は、「開き毛穴」になりやすい部位です。古い角質と余分な皮脂が混ざり合うと、角栓となって毛穴を広げてしまいます。顔の中心にあり高さもある鼻は、顔の中では特に目立ちやすいため毎日のケアが大切です。
鼻と同じく、過剰な皮脂による「開き毛穴」になりやすいのが眉間と額です。シワができやすく、洗顔後にメイクや洗顔料が残りやすいことも毛穴が詰まる原因に。正しい洗顔方法を心がけることが改善の第一歩です。
毛穴の開き・黒ずみによる毛穴目立ちが気になる時は、クレンジングや保湿ケアを中心に毛穴対策を取り入れてみましょう。毎日続けることで、毛穴の目立たない肌に近づけます。
過剰な皮脂分泌が原因の毛穴の目立ちを改善するには、毛穴に詰まったメイク汚れや皮脂汚れを取り除くことが大切です。クレンジングや洗顔料を使う時は、指先でクルクルと汚れをかき出すようにやさしく洗います。汚れを落とそうとゴシゴシ洗うのは肌への刺激となるためNGです。肌への刺激は皮脂の分泌を促す原因になります。
クレンジングの前に蒸しタオルやスチーマーなどで肌を温めると、毛穴が開いて汚れを落としやすくなります。汚れが残ると毛穴が詰まって黒ずみ毛穴につながるため、丁寧に洗いましょう。
毛穴ケアは、化粧水や乳液・クリームでしっかり保湿することが重要です。化粧水で十分に水分を与え、乳液やクリームの油分でフタをします。肌をうるおいで満たすことで、乾燥による過剰な皮脂分泌を防げます。
特にインナードライ肌の場合は、丁寧な保湿を。美容液や美容オイルをプラスしても良いでしょう。
オフィスのエアコンや屋外の紫外線など、肌は日中、過酷な状況にさらされ続けています。そこでおすすめしたいのが、朝晩に加えて日中も保湿を行うことです。
日中の保湿で活用したいのはミスト化粧水。微粒子タイプのスプレーなら、サッと吹きかけるだけで肌になじみます。簡単に保湿ができるので、手間も負担もかかりません。
毛穴のたるみが気になる時は、エイジングケア※や紫外線対策、顔のエクササイズを念入りに行いましょう。ここでは、「たるみ毛穴」を目立たなくする対策を紹介します。
※年齢に応じたお手入れ
加齢による「たるみ毛穴」を改善したい場合は、エイジングケア※成分が含まれるアイテムでしっかりと保湿しましょう。具体的には、高い保湿力のあるセラミドやヒアルロン酸、肌のハリを改善するとされるレチノール配合のアイテムがおすすめです。
※年齢に応じたお手入れ
「たるみ毛穴」が気になる時は、収れん化粧水など、肌を引き締めてくれるアイテムを日々のスキンケアに取り入れてみましょう。収れん化粧水は皮脂の分泌を抑え、肌を引き締めながらうるおいを与えてくれるので、「たるみ毛穴」が目立つ時のケアにぴったりです。
肌にうるおいを与えるだけではなく、肌を乾燥させる紫外線をブロックする対策も忘れずに。日焼け止めはSPFやPAをチェックして、生活スタイルに合ったタイプを選ぶと肌への負担を抑えられます。また、外出する際は日傘や帽子なども活用しましょう。
表情筋を鍛えると肌にハリが戻り、「たるみ毛穴」が目立ちにくくなります。表情筋を鍛えるエクササイズはさまざまありますが、大きく口を開けて「あいうえお」などの言葉をゆっくり発したり、歯に沿って口の中で舌を回したりするだけでも効果が期待できます。エクササイズは毎日続けることが大切です。
「開き毛穴」「たるみ毛穴」が目立つ時に、ついやってしまう間違った毛穴ケアや、行動を紹介します。間違ったケアを続けると、さらに毛穴を目立たせてしまうため要注意です。
角栓を指で押し出す行為はついやってしまいがちですが、毛穴ケアではNGです。押し出す時に肌が傷つき炎症を起こしたり、刺激となって皮脂の分泌が活性化したりする恐れがあります。その結果、かえって毛穴を目立たせる要因となります。
毛穴の汚れを落とそうと、1日に何回も洗顔したり、ゴシゴシと力を入れて洗ったりするのは逆効果です。肌に必要な皮脂まで洗い流してバリア機能を低下させ、肌の乾燥を招きます。乾燥した肌を守るために皮脂が過剰分泌されると、さらなる毛穴の開きにつながりかねません。洗顔は朝と夜の1日2回を目安に、摩擦を与えないようにやさしく洗いましょう。
手軽に角栓を取り除け、すっきりとした使い心地がクセになる毛穴パック。ただし頻繁に行うと肌を傷つけたり、汚れが溜まりやすくなったりするため、パッケージに記載されている方法・頻度をきちんと守ることが大切です。
また、パック後の肌は毛穴が開いた状態です。肌の引き締め効果がある化粧水などを使用して、適切にケアをしましょう。
生活習慣や食生活の改善も毛穴ケアに必要です。睡眠時間を確保する、脂っぽい食事を避ける、甘いもの(糖質)を摂りすぎないなど、過剰な皮脂分泌につながる行動は極力控えるようにしましょう。
1日でも早く毛穴の目立たない肌を手に入れたいならば、洗顔料や美容液を見直してみるのがおすすめです。毛穴ケアに役立つメゾンレクシアのアイテムを紹介します。
植物オイルが肌をほぐし、メイクや毛穴汚れ、酸化した皮脂を浮かせてオフするクレンジングオイル。毛穴悩み※1にフォーカスしたクレンジングとして人気です。
ごわつき、詰まりがちな毛穴の奥までクリアにし、キメの美しい透明感※2に満ちた素肌へ導きます。ダブル洗顔不要、濡れた手で使用可、まつ毛エクステ※3にも対応と、使い勝手も抜群なクレンジングオイルです。
※1 乾燥による
※2 うるおいを与えることによる肌印象
※3 一般的なグルー(シアノアクリレート系)を使用したまつ毛エクステ。強くこすらずにお使いください
肌の「うるおい貯水力」をサポートする、酵母発酵エキスVEGAL[ベガル®]*を高配合。キメ細かな泡で毛穴奥の汚れまですっきりクリアに洗い上げる洗顔料です。洗うたびに肌のキメを整え、輝くような透明感※をもたらします。
*整肌保湿成分 ※うるおいを与えることによる肌印象
シュードアルテロモナス発酵エキスやアーチチョーク葉エキスなどの4つの毛穴ケア成分が、乾燥や過剰な皮脂による毛穴悩みにアプローチ。酵母発酵エキス*を始めとする豊富な美容成分とともに、しなやかに引き締まったキメの細かい肌へ導きます。
*整肌保湿成分
鼻や頬にある目立つ毛穴は悩ましい存在。改善したいと感じているならば、原因に合わせたスキンケアの見直しや対策が必要です。適切なケアで毛穴に悩まない、なめらかな素肌を目指しましょう。
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1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学皮膚科学教室国立大蔵病院皮膚科臨床研究部を経て、2000年用賀ヒルサイドクリニック院長。2017年六本木スキンクリニックを開院。美肌の予防医療を専門とし、現代女性たちの肌悩みを解消するアドバイス・指導などを行う。