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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ナイトクリームは、お休み前のスキンケアの中で、化粧水などで補給した水分が逃げないようにする蓋の役割を持ったアイテム。保湿力が高く、乾燥による肌トラブルや日中の肌ダメージをケアしてくれます。今回は、ナイトクリームの役割や他のアイテムとの違い、デイクリームとの使い分け方、ナイトクリームを使う順番と正しい使い方を紹介します。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ナイトクリームは名前を見ても分かる通り、「夜使うクリーム」のこと。ここではまず、役割や効果、種類など、ナイトクリームとはどのようなものなのか確認していきます。
ナイトクリームは、化粧水などで補給した水分が寝ている間に蒸発しないようにする、夜用のクリームです。油分を多く含んだこっくりとしたテクスチャーで、保湿成分も多く含まれています。
日中に紫外線やメイクなどでダメージを受けた肌は、寝ている間に整います。ナイトとついているのは、その役割を果たすからです。そのためナイトクリームには保湿成分だけでなく、肌体力に働きかけ、すこやかなサイクルを助けてくれる成分も含まれています。
肌にうるおいを与えるための保湿成分が多く配合されているナイトクリームは、乾燥肌や年齢による肌の衰えを感じるようになってきた人におすすめです。乱れた肌サイクルを寝ている間に整え、しっとりとした肌へと導きます。
美白やリフトアップ、シワやたるみの改善などに効果のある整肌成分や美容成分が配合されたものは、アンチエイジングに取り組みたい人の夜用ケアに取り入れるのも良いでしょう。
ナイトクリームには多くの種類があります。肌にしっかりとうるおいを与えてくれるヒアルロン酸、コラーゲンが配合されたものなど、含まれる美容成分によって特徴が異なります。
また、美白成分など、肌悩みに特化した美容成分が配合されているものもあります。テクスチャーもサラッとしたものから、こっくりとしたしっとりタイプなどさまざまです。選ぶ際は、自分の肌タイプ、肌の悩みや使い心地などを考慮しましょう。
ナイトクリームと他のスキンケアアイテムは、それぞれ役割が違います。アイテムに合った使い方をすることが、それぞれの効果を実感する近道です。こちらではデイクリーム、乳液、美容液それぞれの役割と使い分け方を解説します。
デイクリームは日中、お化粧前などに使うクリームです。日中の紫外線や空気の乾燥など、さまざまな外的環境ダメージから肌を守り、うるおいを与えてくれます。日焼け止めを兼ねている場合も多く、紫外線カット剤を配合したものも。油分はナイトクリームよりも控えめで、メイクノリを良くして、崩れ防止にもなります。
朝、時間に余裕がない人は、日焼け止め効果のあるものや化粧下地として使えるものがおすすめです。また、べたつきにくいデイクリームなら、急いでいる日でもメイクしやすくなります。
乳液もナイトクリームと同様に、化粧水で角層まで補った水分を失わないよう、油分で蓋をする役割があります。ただし、乳液はクリームに比べ油分が少なく水分が多いため、使い心地はさらっとしています。
脂性肌の人は油分の多いナイトクリームを使うと、ニキビが悪化したり吹き出物が出てきたり、肌トラブルを起こす可能性があるため乳液をおすすめします。
乾燥肌の人は乳液だけでは保湿力が不足するかもしれません。そういった時は乳液とナイトクリームどちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの足りない部分を補えるよう併用するのも手です。
美容液とは、うるおい、美白、シワなどに訴求性の高い成分を多く配合したアイテム。通常のお手入れにプラスして取り入れることで、効能・効果がアップしたり、付け心地の良さを感じられる付加価値の高い化粧品を指します。
化粧水や乳液、クリームなどの基本的なスキンケアだけでは肌トラブルの改善が実感できない時や、ワンランク上のケアをしたい時に美容液の使用がおすすめです。肌に必要な栄養を与え、うるおい、美白、シワなど、悩みに対して効果的な成分を肌に補給してくれます。
また、美容液には化粧水状もあれば、乳液状、クリーム状、ジェル状のものもあります。
ナイトクリームは、大人の肌にはぜひ使っていただきたいアイテム。ここでは、ナイトクリームを使用するタイミングや正しい使い方、よくある質問について解説します。
ナイトクリームはお休み前のスキンケアで使用します。ナイトクリームの効果を高めるためには使う順番も大切です。基本の順番は、クレンジング→洗顔→化粧水→美容液→乳液→ナイトクリーム。乳液の後に使うことで、より水分の蒸発を防いでうるおいを保てます。
また、ナイトクリームには肌の悩みに効果的な成分が多く配合されているため、使い方が指定されているものもあります。使用前にはきちんとチェックして、安全に肌のダメージ修復をしましょう。
ただし、ナイトクリームに含まれる美容成分が美容液と同等であれば、化粧水→ナイトクリームと、シンプルステップで済むものもあります。使う順番は各メーカーによって異なるので、使用前に確認してくださいね。
ナイトクリームは以下の手順で正しく使ってください。
ナイトクリームには美容成分も含まれるため、マッサージクリームとして使っても構いません。ただしその場合、強く肌を擦らないように気をつけましょう。摩擦はシワやシミの原因となります。
※角層まで
ナイトクリームは高い保湿効果があるので、乾燥肌の人は朝も使いたいと思うかもしれません。ナイトクリームは肌に油膜を作って、しっかりうるおいを閉じ込めるため、油分が多いアイテムです。これを朝使用すると、その油分でファンデーションがヨレやすくなったり、化粧崩れが起きやすくなったりしてしまいます。
また、ナイトクリームはそもそも日中の使用を想定していないため、日焼け止め効果がありません。朝にナイトクリームを使用すれば紫外線対策ができず、日焼け、シミの原因になる恐れがあります。さらに、ナイトクリームをつけた状態で紫外線を浴びると、化学反応を起こしてしまう場合も。よって、ナイトクリームを日中使用するのはおすすめできません。
厳選した植物成分を配合して造られたメゾンレクシアのスキンケアシリーズから、それぞれ2種類のナイトクリーム、デイクリームを紹介します。植物の力でリッチな肌を手に入れましょう。
肌に秘められた力を「引き出す」スキンケアを追及して開発されたオラクルシリーズのナイトクリーム。眠っている間に肌本来の「根本回復力」を呼び戻す植物成分がふんだんに使われています。濃厚なクリームのテクスチャーは、肌の弾力を取り戻したい人におすすめです。疲れをほぐすエッセンシャルオイルの香りが、心地良い眠りに導いてくれます。
日中の紫外線や乾燥によるダメージから肌をしっかり守ってくれるデイクリーム。濃密な植物成分がしっかり保湿しながら、なめらかでツヤのある肌をキープしてくれます。伸びの良いテクスチャーで、UVカットもできるため化粧下地としてもおすすめです。
独自に開発された植物由来の酵母発酵エキス*を配合したアルケミーシリーズのナイトクリーム。「うるおい」に特化した成分が、眠っている間にしっかりと角層まで浸透して、肌本来の働きをサポートしてくれます。肌なじみの良いとろけるようなクリームが、イキイキとした弾むような肌に整えてくれます。
*整肌保湿成分
みずみずしいテクスチャーで高い浸透性※のクリームが、しっかりうるおいながら紫外線をカットしてくれるアルケミーのデイクリーム。豊かな保湿力で、乾燥による過剰な皮脂の分泌を抑えて、紫外線によるダメージから肌を守りなめらかに整えてくれます。日中の乾燥が気になる人や、うるおいが続かないと感じている人におすすめです。
※角層まで
保湿力の高いナイトクリームは、乾燥や年齢による肌の変化を改善して、やわらかな肌になりたい人に特におすすめのアイテムです。忙しい朝よりも時間に余裕のある夜の方が、よりリラックスしてスキンケアの時間が取れるので、ナイトクリームを使ったお手入れは美肌作りにぴったり。ぜひ肌の悩みに合ったナイトクリームを選び、使う順番まで意識して利用してください。毎日のスキンケアに取り入れて、うるおいに満ちた弾力のある肌へと近づきましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。