1
毎日のスキンケアに使っている化粧水が、ふとした時に肌にしみて驚くことがありませんか。そんなトラブルを引き起こす原因の一つが、肌のバリア機能が低下した「ゆらぎ肌」です。この記事では、いつもの化粧水がしみる理由や対処法を紹介します。ゆらぎ肌になっているときのケアのコツや、おすすめの化粧品も参考にしてみてください。
目次
特別何かあったわけではないのに、化粧水をつけた後に顔がヒリヒリしたり、痛みを感じたりするときには以下のような理由が考えられます。
一時的に肌のバリア機能が低下し、肌が敏感になっている状態が「ゆらぎ肌」です。
人間の肌は、外側から順に表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。肌のバリア機能とは、表皮の一番外側にある厚さ約0.02ミリの角層がうるおいを保つことで、乾燥や刺激から肌を守るはたらきのことです。
角層ではうるおいを蓄えた角層細胞が重なり合い、その隙間を細胞間脂質が満たし、表面を皮脂膜が覆っています。
このバリア機能が何らかの原因で低下すると、肌は刺激に敏感になり、炎症を起こしやすくなるのです。
バリア機能低下の原因には、寒暖の差や花粉、生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、ストレスなどが挙げられます。季節の変わり目はゆらぎ肌になりやすいといわれ、特に、冬から春、夏から秋など季節の変わり目は肌が不安定になりがちです。
肌のバリア機能が低下して、敏感になっている状態だと、普段は問題なく使えている化粧水がしみることがあります。
防腐剤、界面活性剤などは多くの化粧品に含まれる成分ですが、肌の状況によっては刺激となる場合があるのです。その他、香料や着色料も肌に刺激を与えることがあります。
化粧水を使用していて、痛みを感じた場合や皮膚トラブルがあった場合は、すぐに使用を中止しましょう。
肌の状態を見ながら、必要に応じて皮膚科を受診するのがおすすめです。
肌のバリア機能が低下しているときは、普段よりもさらに刺激に敏感です。肌をゴシゴシ洗ったり、こするように拭いたりすると、摩擦が肌への刺激になってしまいます。
強い紫外線を浴びたり、花粉や黄砂などが付着したりするのも刺激になるので注意が必要です。その他、コットンやマスク、寝具などが顔に触れても刺激になります。
ゆらぎ肌を放っておくと、さらなる肌トラブルにつながる可能性も。化粧品がしみるときは、肌に負担をかけない生活を心がけましょう。
ゆらぎ肌になっているときは、メイクがしっかり落とせる洗浄力がありながら、保湿成分が含まれたクレンジング剤がおすすめ。
肌になじませる際は、中指と薬指を使ってやさしく円を描くようにします。肌に負担をかけないよう、摩擦を抑えることが大切です。
洗顔料はたっぷりと泡立て、泡で肌を包み込むようなイメージで洗います。
泡立てた洗顔料は、赤みやカサつきが出やすい顔の中心部分からではなく、額やあごなどフェイスラインからのせていきましょう。トラブルが出ている部分は、フェイスラインにのせた泡でサッと洗う程度にとどめます。
すすぎには熱いお湯ではなく、ぬるま湯を使うのがおすすめです。ぬるま湯を洗面器などにため、両手ですくって洗えば、短時間で効率よく泡を流せます。肌をこすらないのがポイントです。
タオルでゴシゴシ拭くと刺激になるので、そっと押さえるように水分を取ります。タオルではなくティッシュを使って水分を取るのも良いでしょう。
ゆらぎ肌のスキンケアは、保湿に力を入れたシンプルなものがおすすめです。スキンケアのステップは少ない方が、肌に刺激を与える可能性を減らせます。
化粧水の上に乳液または美容液を重ね、クリームで油分を補う3ステップを目安にしましょう。
ケアの際は決してこすらず、手でやさしく包み込むようにします。化粧水はコットンを使うと刺激になることがあるので、手で付けるのが良いでしょう。
体の内側からゆらぎ肌にアプローチするためには、食生活の見直しもポイントになります。糖質や脂質の摂りすぎには注意が必要です。
糖質や脂質を多く摂っている人は、たんぱく質が不足しがち。
たんぱく質が足りていないと、肌のターンオーバーがうまくいかずに肌トラブルになることがあります。魚や豆類、卵などの良質なたんぱく質を、積極的に取り入れると良いですね。
辛い物やアルコールなどは刺激が強く、摂りすぎると胃腸に負担をかけることがあるので注意しましょう。胃腸の働きが低下すると、食べ物の消化吸収がスムーズにできず、肌荒れを引き起こすこともあります。
しっかりと睡眠をとるのも大切です。成長ホルモンは、「肌のゴールデンタイム」と呼ばれる22時~翌2時に分泌されるともいわれます。22時に寝るのは難しくても、深夜0時までには就寝する習慣をつけましょう。
睡眠の質を高めるために、パジャマや寝具にこだわったり、香りの良いボディクリームでマッサージをしたりするのも良いですね。
肌がゆらいでいるときは、肌への負担を最小限に押さえたいもの。メイクの仕方も見直してみましょう。
紫外線防止効果の高い日焼け止めの中には、肌への負担が大きいものもあります。紫外線も肌への刺激になるため対策は必須ですが、日焼け止めや化粧下地はSPF値が高すぎないものを選ぶと良いでしょう。
ファンデーションは、肌にぴったりと密着するリキッドより、ふんわりとカバーしてくれるパウダータイプがおすすめです。
肌への負担を最小限にするなら、アイシャドウや口紅などのポイントメイクは控えめに。使用するときは成分をチェックし、刺激の少ないものを選ぶと良いですね。
いつもと同じケアをしているのに肌のゆらぎが気になる。そんなときは、ケアアイテムを見直すのも一つの方法です。ここでは、肌への負担が少ない、ゆらぎ肌向けの化粧水選びのコツを紹介します。
肌がゆらいでいるときは、角質層の天然保湿因子や細胞間脂質、皮脂といったうるおい成分が不足している状態です。保湿効果の高い化粧水で、不足しているうるおいをサポートしてあげましょう。
天然保湿因子の成分に近いアミノ酸、細胞間脂質の成分に近いセラミド、皮脂膜の成分に近いスクワランなどが配合された保湿化粧水がおすすめです。
ゆらぎ肌で肌がヒリヒリしたり、赤くなったりしているときは、敏感肌用の化粧水を選ぶのがおすすめです。
アレルギーテスト、パッチテスト、スティンギングテストなど、低刺激処方の「テスト済み」の表記があるものを選びましょう。
植物由来の成分配合、弱酸性、パラベンフリーなど、肌への負担に配慮した化粧水も良いですね。
ここでは、みずみずしい植物の力を生かした化粧品を展開する、国産オーガニックブランドの「メゾンレクシア」から、化粧水がヒリヒリとしみやすい“ゆらぎ肌”におすすめの化粧水を紹介します。
ダマスクローズ、ヒマワリなど保湿効果の高い植物成分を濃密に配合した、メゾンレクシア人気No.1の化粧水です。とろみのあるテクスチャーで、肌をしっとりとやわらかく整えます。朝摘みダマスクローズのみずみずしく華やかな香りも◎
保湿・浸透力※1のある、植物由来の酵母発酵エキスVEGAL®*を高配合した化粧水。肌なじみの良いみずみずしいテクスチャーで、肌荒れもしっかりケア。Wヒアルロン酸※2など11種類の保湿成分の相乗効果でうるおいを抱え込み、ふっくらなめらかな肌に整えます。
*整肌保湿成分 ※1.角層まで ※2.加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na(保湿成分)
季節の変わり目や環境の変化などで肌はゆらぎやすくなります。いつもと調子が違うなと感じたら、ゆらぎ肌対策のスキンケアに切り替えるのが得策です。睡眠や食生活といった生活習慣も見直して、美しい肌を保ちましょう。