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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
首のシワは乾燥やたるみ、姿勢の悪さなどが原因で発生したり、深くなったりしてしまいます。顔と同じようにスキンケアを取り入れ、マッサージするとシワの改善が期待できるでしょう。本記事では、首のシワができる原因や対処法の他、効果的なスキンケアやマッサージ、首のシワを目立たなくする方法を解説します。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
首のシワは、皮膚の状態や姿勢が大きく影響しています。まずは、首にシワができる大きな原因としてよく見られるものを解説していきます。
首の皮膚は身体の中でも薄く、乾燥しやすいパーツです。また、それと同時に汗をかきやすい場所でもあります。汗が皮膚の水分を奪って、乾燥を助長してしまうといったケースも少なくありません。首の皮膚が乾燥することによりハリが失われ、しぼんだようになって結果的に細かいシワができやすくなってしまいます。
人は年齢を重ねると、徐々に新陳代謝が低下していきます。新陳代謝が低下すると、肌の弾力を保つコラーゲンの量が次第に減少。体内のコラーゲンが不足すると肌の水分が失われ、たるみやシワにつながります。
また、フェイスラインの筋肉が衰えることも、首にたるみやシワをつくる大きな原因です。
人の皮膚は、形状記憶をする傾向にあります。首の皮膚も同様で、下を向く姿勢が長時間続くと、畳まれた状態で形状記憶され、シワが深くなってしまいます。スマートフォンを見る時に下を向いている、または猫背やあごを引きすぎているなど、姿勢は首に大きな影響を与えるので注意が必要です。
また、枕が高すぎる場合も首のシワを招いてしまいます。シワだけではなく、首が凝って不調を引き起こしてしまうかもしれません。
首にできてしまったシワは、日常的なケアで目立たなくできます。ここからは、首のシワを増やさず、深くさせない対処法を解説していきます。
先述したように、首は乾燥しやすいパーツです。そのため、顔と同じようにスキンケアを行って保湿する必要があります。
朝昼夜と入念に保湿を行い、スペシャルケアとしてパックを取り入れるのが理想的。皮膚にうるおいをしっかりと与えると、首のシワが徐々に目立たなくなってきます。さらにスキンケアにマッサージを加えると、シワ伸ばしとたるみのリフトアップに効果が見られます。
何より重要なのは、毎日続けることです。毎日のスキンケアを顔から首までと思って、フェイスケアの中に取り込んでしまうのが一番手軽で効果的と言えるでしょう。
紫外線は肌のハリをつくるコラーゲンの働きを弱くすると言われています。コラーゲンの減少や働きの低下は乾燥につながるため、首にも紫外線対策が必要です。
顔と同様に日焼け止めを塗り、紫外線から首を守ってあげましょう。こちらもフェイスケアの際に首まで伸ばすようにすると塗り忘れを防げます。また、晴れの日だけではなく、曇りの日にも紫外線対策は必須です。
こちらの記事では紫外線について詳しく解説しています。
生活習慣を見直すだけでも、首のシワ対策になります。高すぎる枕はあごを引いた状態になり、シワの原因となるので一度枕の高さをチェックしてみてください。
とはいえ、低すぎる枕は眠りが浅くなってしまう恐れがあります。枕の高さは、3センチ~5センチ程度が適切と言われています。立っている時のように、頭から背中が真っ直ぐになっているのが理想的な寝方です。正しい姿勢で眠るのは、首のシワだけではなく、質の良い眠りにもつながるでしょう。
また、起きている時に姿勢を正しく保つのも大切なポイントです。首にとって猫背は厳禁。背筋を伸ばし、肩を下げて頭頂部が真上にくる美しい姿勢を意識してください。最近はスマホによるストレートネックや首のシワ、顔のたるみが多く見られます。スマホを見る時は目の高さに合わせることが、首のシワの予防として効果的です。
スキンケアとマッサージは、首にできたシワをケアする上で何よりも重要なポイントです。ここからは、首のシワを目立たなくするためのスキンケアとマッサージ方法を具体的に紹介していきます。
マッサージの前に、化粧水を首に塗って水分を補給します。化粧水は、首のうしろ側も忘れないように塗っておきましょう。首全体に、化粧水をたっぷりとなじませるように塗り広げていきます。
化粧水だけではなく、シートマスクで首をパックするのもおすすめ。シートマスクは、ヒアルロン酸やコラーゲンが配合されているものがうるおい補給に効果的です。
化粧水でうるおいを補給した後は、乳液やクリームで再度保湿を行います。化粧水と同様に、この時も全体になじませるように付けましょう。たっぷりと乳液やクリームを使い、この後のマッサージで皮膚に余計な負担がかからないように滑りやすくしておきます。
クリームやオイルを塗ってから、マッサージの下準備として首周りのリンパを流していきます。
<手順>
リンパを流す際は痛気持ち良いくらいの指圧で行うのがポイント。いきなり強く押さえるのではなく、ゆっくりと圧をかけて調節すると力加減が分かりやすいです。
首のリンパを流したら、本格的にシワのマッサージを行っていきます。
マッサージの際に手が滑りにくくなったら、随時クリームなどを足して滑りを良くします。強い摩擦のマッサージはかえってシワの原因になるので、クリームを使って摩擦を最小限に留めるのも重要なポイントです。
メイクやファッション、髪型を工夫すると、外出時に首のシワを自然にカバーできます。ここでは、さり気なく首のシワをカバーする方法を紹介していきます。
メイクで顔の悩みをカバーできるように、首のシワも白い色味のコンシーラーでカバーできます。まず首のシワに沿ってコンシーラーを塗り、指でぼかしましょう。この時、シワの向きに沿って塗るのがポイント。例えば横ジワなら、シワに沿って横向きにぼかしていきます。最後にフェイスパウダーで押さえて完成です。
フェイスパウダーは、上品なパール感のある細かいラメが入っているものがおすすめです。光を反射してくれるため、ソフトフォーカス効果が得られます。コンシーラーやフェイスパウダーを付ける際は、服に付かないように注意してくださいね。
ファッションでも、さり気なく首のシワをカバーできます。スカーフを首に巻いておしゃれにカバーする他、スタンドカラーやハイネックなど、襟が高い服も首元が隠れるのでシワをさり気なく隠せます。
首自体は隠れませんが、髪型で首から視線を逸らす方法もあります。例えば、毛先を巻いて動きを付けると髪に目が行くため、首への視線が分散されます。
同様に、ピアスやイヤリング、ネックレスなどを身に着けるのもおすすめです。揺れるタイプやキラキラしたものを選ぶことで、首周りや顔周りに光を集めて、肌をきれいに魅せるレフ板効果が期待できます。モチーフの大きいロングネックレスなどで、視線を下に持ってくるのも効果的です。
これまで何もしていなかったとしても、今後のケア次第で首のシワは目立たなくできます。年齢を重ねるごとに乾燥しやすくなる肌は、スキンケアが何より大切。ぜひ、フェイスケアの延長線上に首のケアを組み込んでみてください。マッサージを合わせると、より効果的です。顔と同様に首も日常的にケアして、美しい首元をキープしましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。