1
ナイアシンアミドとはビタミンB群の一種。シミやシワなどの肌悩みに有効であると、厚生労働省から医薬部外品の承認を得ている成分です。より効果を実感するには、使うタイミングなども考慮することが大切です。ナイアシンアミドの美容効果や使い方、使用時の注意点について詳しく紹介します。
シミは皮膚の中にメラニン色素が蓄積されたものです。本来メラニンは紫外線から肌を守るために作られ、肌のターンオーバーとともにはがれ落ちるのですが、何らかのでメラニンが肌に蓄積されるとシミになってしまいます。今回はシミの原因からシミを作らない・増やさない方法、毎日のスキンケアに取り入れたいシミ予防法を紹介します。
目次
シミの原因といえば紫外線が知られていますが、実は他にもさまざまな要素が関係しています。シミ予防の第一歩として、まずはシミの原因を知っておきましょう。
肌は紫外線を浴びると色素細胞のメラノサイトに信号が送られ、メラニンが作られます。シミの原因となる悪者と思われることの多いメラニンですが、実は肌を守る役割を持つ大切な存在です。
通常メラニンは肌のターンオーバーにともなって排出されますが、加齢や乾燥などによってターンオーバーのサイクルが乱れると、メラニンが排出されずに肌に蓄積してしまいます。
さらに紫外線を多く浴びるほどメラニンがたくさん生成され、排出が追い付かなくなって肌に溜まってしまいます。
ターンオーバーの乱れや、過剰なメラニンの生成が、シミを作りだしているのです。
活性酸素もシミの原因のひとつといわれています。活性酸素とは、体内に取り込んだ酸素の一部が、他の物質と反応しやすい状態に変化したものです。
活性酸素が体内で発生すると、メラノサイトを刺激してメラニンが大量に生成されます。そして排出しきれなかったメラニンが肌に溜まり、シミを作ってしまいます。
肌に合わない化粧品を使っていると、刺激となって肌荒れが起きやすくなります。肌荒れによる炎症もメラニンの生成を促す原因となります。炎症が起きた肌はメラニン色素が過剰に生成され色素沈着を起こしやすい状態です。軽い炎症でも、何度も繰り返すと色素沈着が進んでシミになってしまいます。
ではシミを作らない・増やさないためにはどうすれば良いのでしょう。紫外線対策や生活習慣の見直しなど、具体的な対策方法を紹介します。
紫外線といえば太陽から降りそそぐ直射日光を思い浮かべますが、実はその他にも散乱光や反射光という種類があり、私達はさまざまな角度から紫外線を浴びています。そのため、日焼け止めだけではすべての紫外線を防ぐことはできません。日傘や帽子、サングラス、アームカバー、手袋、紫外線カット効果のある洋服などで紫外線を防ぐのも効果的です。
また室内にいるときも紫外線対策は必要です。窓ガラスを通して家のなかにも紫外線は届くため、紫外線カットのカーテンを使うなどの対策も有効です。
紫外線などによって発生するメラニンは、健康な肌であればターンオーバーによって体外へと排出されます。
しかし何らかの原因で肌のターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されずに蓄積してシミの原因となってしまいます。シミを作らない・増やさないためには、肌のターンオーバーを促すことも重要です。スキンケアで肌の乾燥を防ぎ、ターンオーバーを整えましょう。
シミを作らない・増やさないためには、ストレスを溜めない、十分な睡眠をとる、ビタミンの多い野菜中心の食事をとるなど生活習慣の見直しも大切です。
また喫煙やストレスは体内で活性酸素を増やし、シミの原因となるメラニンを過剰に生成します。さらにホルモンバランスを崩し、肌のターンオーバーが乱れる原因にもなります。
生活習慣を見直してシミ予防やシミ対策をしましょう。
シミの原因には、メラニンや肌のターンオーバーが深く関係しています。それをふまえた上で、毎日のスキンケアでできるシミ予防ついて解説していきましょう。
シミ予防には、シミの元となる紫外線から肌を守るUVケアが欠かせません。太陽が出ていない曇りや雨の日は油断しがちですが、天候や季節に関わらず紫外線は一年中降り注いでいます。毎朝のスキンケアとには、日焼け止めを使いましょう。
塗り方の手順は、日焼け止めを適量手にとり、額、鼻、両頬、顎にのせてから、ムラにならないように顔全体にのばします。気になる部分は重ねづけするのがおすすめです。
肌にはバリア機能があり、紫外線や乾燥などの外敵刺激から肌を守っています。しかし肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。また乾燥は肌のターンオーバーが乱れる原因にもなるため、毎日しっかり保湿することが大切です。
洗顔の後すばやく化粧水で保湿し、乳液や美容液などの油分でうるおいを閉じこめます。
適度な水分と油分で、しっかり保湿ケアをしましょう。
シミ予防に欠かせない美白ケア化粧品は、夜寝る前に使うのがおすすめです。就寝中は成長ホルモンが生成され、肌の修復をサポートしてくれます。また、寝ている間は紫外線を気にせず、しっかりと美白成分を吸収させることができます。
就寝中は全身のエネルギーを肌の回復に集中させることができるため、美白ケアは寝る前に行いましょう。
アルケミー シルキー ヴェール
みずみずしいテクスチャーのアクアリッチなデイクリーム。整肌保湿成分である植物由来の酵母発酵エキスが高い保湿力と浸透性※で乾燥を防ぎ、うるおいに満ちたなめらかな肌へと整えてくれます。シミ予防のために重要な紫外線カット効果もあり、日中の紫外線から肌を守るのでおすすめです。
※角層まで
夏に比べると冬は日差しも弱まり紫外線量も減りますが、それでもシミ予備軍を作るだけの力はあります。空気が乾燥して肌の調子が落ち込みがちな冬こそ、紫外線や乾燥対策をしっかり行い、透明感のある肌を維持しましょう。
太陽が輝く夏の間だけでなく、紫外線は一年中降り注いています。
秋にかけてだんだん涼しくなると紫外線量も減っているように感じますが、実際には夏とそれほど変わりはありません。また、太陽が出ていない曇りや雨の日などでも、紫外線は降り注いでいます。やわらかい日差しの冬でも、しっかりと紫外線対策をすることが大切です。
特にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ人は雪の反射にも気をつけましょう。雪山は標高が高くなるぶん太陽に近くなり紫外線量も増えます。さらに上からだけでなく、雪に反射した紫外線を下から浴び続ける状態になることも忘れてはいけません。冬だからと油断せずに紫外線対策を行いましょう。
冬は気温が下がり乾燥しやすくなる季節です。乾燥は肌の奥に潜むシミ因子を活発にする危険性があります。肌をダメージから守ってくれるメラニンを生み出すメラノサイトは、肌が乾燥すると活性化し、シミを悪化させる要因になります。
また、乾燥した肌はバリア機能が低下するため、紫外線の影響を受けやすい状態です。紫外線対策と一緒にしっかり保湿ケアをして、肌の乾燥を防ぐことも大切です。
気になるシミの大きな要因はメラニンの蓄積です。ターンオーバーの乱れや紫外線を浴びて大量に発生されたメラニンが排出しきれずに肌に蓄積して色素沈着が進み、シミの元になってしまいます。冬は夏に比べて日差しが弱いだけに、紫外線も少なく思えてしまいますが、実は紫外線量自体はさほど変わりません。シミを作らない、増やさないためには、冬も夏と同様に紫外線対策を怠らないことが重要です。乾燥が強くなる冬こそ、紫外線対策と保湿ケアを徹底してクリアな肌を目指しましょう。