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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ティントリップは唇の角質を染めて、色持ちを良くするメイクアイテムです。口紅やグロスよりも色が落ちにくく、マスクなどへ色移りしにくいことから、幅広い世代から人気を集めています。本記事では、ティントリップの特徴やメリットとデメリット、きれいな塗り方や唇に負担をかけない落とし方を紹介していきます。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ティントリップは、口紅やグロスとは色づき方などが異なります。まずは、ティントリップの特徴と他のリップメイクアイテムとの違いをチェックしていきましょう。
ティントリップの「ティント」は「染める」という意味。その意味の通り、ティントリップとは唇を染め上げるように発色するリップを指します。その他のリップメイクアイテムと同じように見えるかもしれませんが、実際は唇に塗り込むことで角質層を染めているのです。
ティントリップは、まず韓国で大人気となりました。その後、日本でも注目が集まり、現在ではリップメイクアイテムの一つとして定着しています。
ティントリップと口紅・グロスでは、色づき方に違いがあります。
口紅は、唇の表面に色をのせるものです。ティントリップのように、染め上げるといった効果はありません。リップグロスは、色づけよりも唇にうるおいやツヤを与える役割がメインです。現在では発色の良いものが増えていますが、基本的には薄づきの傾向にあります。
ティントリップにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や形状などが異なります。ここからは、ティントリップの主な種類と特徴について紹介していきます。
スティックのティントリップは、一般的な口紅と同じ形状をした固形タイプです。繰り出し式で唇に直に塗れるため、手軽に使用できます。ムラなく塗りやすいので、初めてティントリップを使う人にもおすすめです。
ウォータータイプのティントリップは、サラサラとした軽いテクスチャーが特徴です。べたつきにくくて伸びが良く、高発色のものが多い傾向にあります。流行中のグラデーションリップもつくりやすいので、塗り方に変化をつけたい時などにも使いやすいでしょう。
オイルタイプのティントリップは、油分を多く含んでいるため保湿効果が期待できます。軽い塗り心地でほんのりと色づき、ツヤ感も楽しめます。保湿と色づきを両立したい時は、オイルタイプを使ってみてはいかがでしょうか。
グロスタイプのティントリップは、しっとりとした塗り心地で少し粘度のあるテクスチャーが特徴です。唇にツヤを与えてくれますが、発色はあまり濃くなく、優しく色づくものが多い傾向にあります。色づきよりもツヤを重視したい時に活躍してくれるでしょう。
ティントリップは落ちにくいのがメリットですが、それ故のデメリットも存在します。ここでは、ティントリップのメリットとデメリットを紹介します。
<色が落ちない>
口紅やグロスを使用した通常のリップメイクは、食事や会話などで色落ちしやすいです。時には、マスクやグラスなどに色移りしてしまうことも。一方で、ティントリップは唇の上に色をのせているのではなく、唇自体を染めているため、メイク崩れや色移りがしにくく、長持ちしやすい傾向にあります。
<べたつかない>
ティントリップは仕上がりがさらっとしているものが多く、塗った後にべたつきを感じにくいです。グロスや口紅のべたつくような仕上がりが苦手という人も使いやすいでしょう。
<色素沈着するかもしれない>
ティントリップは唇を染め上げるため色落ちしにくいですが、その反面で口紅やグロスのように簡単には落としにくい、といったデメリットも持ち合わせています。そのため、他のリップメイクアイテムよりは色素沈着のリスクが上がります。もし色素沈着してしまっても、唇のターンオーバーで角質が剥がれれば色は戻りますが、日数を要するため注意が必要です。
<唇が乾燥しやすい>
ティントリップは一般的なリップメイクアイテムと比較すると、油分が少ない傾向にあります。また、唇に色素を染み込ませるため、負担がかかりやすいと言われています。唇は顔のパーツの中でも特に乾燥しやすいので、負担をかけたくない人は毎日続けて使用するのは控えた方が良いかもしれません。
唇を染め上げるティントリップは、丁寧に塗るのが重要なポイントです。ここからは、美しく仕上げるための塗り方を紹介します。
ティントリップは唇を乾燥させやすいため、塗る前はリップクリームなどでしっかりと保湿ケアを行いましょう。まずはティッシュなどで唇の汚れを拭き取って、清潔な状態にするのがポイント。その後、保湿をしてある程度唇がうるおったら、余分な水分や油分を取り除くためにティッシュオフをします。
ティントリップは一筆書きのように一気に塗るのではなく、少量ずつ、部分ごとに丁寧に塗るのが美しく仕上げるための秘訣です。一気に塗ろうとすると、ムラができやすくなってしまいます。ウォータータイプのティントリップを使用する時は、特に注意が必要です。
<スティックタイプの塗り方>
<チップタイプの塗り方>
ティントリップを使う際は、唇の縦ジワを伸ばすように口を開きながら塗るとヨレにくくなります。
ティントリップを塗り終えた後は、軽くティッシュオフをして仕上げます。油分をオフしておくと、マスクやグラスへの色移りを防げるためです。また、塗り終えた後はしばらく時間をおいて、ティントを定着させましょう。塗った直後は上下の唇を擦り合わせたり、飲食したりするのを控えるようにしてくださいね。
クレンジングを丁寧に行えば、ティントリップのデメリットである色素沈着を防げます。ここからは、ティントリップのきれいな落とし方を解説します。
ティントリップをしっかりと落としたいのなら、ポイントメイクアップリムーバーや、ティントリップ専用のクレンジングアイテムを使うのがおすすめです。まず、コットンにリムーバーを染み込ませて、軽く叩き込むように落としていきます。その後、綿棒で唇のシワをなぞるように、細かい部分を落としていきましょう。
リムーバーの種類によってはジェル状で、指でマッサージするようにして落とすものもあります。説明書きを確認して、正しく使用してください。
専用リムーバーがない場合は、通常のクレンジングオイルで落としていきましょう。使用する時は顔全体に一気に塗るのではなく、唇だけ先に落とすのがポイントです。ティッシュオフをしてから、クレンジングオイルを手に取り、指で優しく円を描くようになじませていきます。なじんだらティッシュやコットンでオイルを拭き取り、ぬるま湯で洗い流せば完了です。
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ティントリップはグラスやマスクに色移りしにくく、色づきが長持ちしやすいのが大きな魅力。ここぞという時のリップメイクにも最適です。唇の保湿を丁寧にしながら、ティントリップメイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。