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監修者:日本化粧品検定特級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ファンデーションを使用しないノーファンデメイクはナチュラルに仕上がるのが魅力。化粧下地やコンシーラー、フェイスパウダーで透明感を出すのがポイントです。ノーファンデメイクのメリット・デメリット、詳しいメイク方法とキレイに仕上げるコツを紹介します。
目次
監修者:日本化粧品検定特級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ノーファンデメイクとは、ファンデーションを使用せずに素肌感を活かしたメイク方法のこと。厳密な定義はありませんが、日焼け止めや化粧下地を塗った後、コンシーラーやフェイスパウダーだけで仕上げるのが一般的です。マスクの着用が多いコロナ禍をきっかけに一気に話題になりました。
まれに「ノーファンデメイクは肌に悪い」と言われることもありますが、ファンデーションを使わないこと自体は、肌への負担を抑えられるメリットがあります。ただし、ファンデーションを塗ることで得られるメリットもあるため、メリットとデメリットを把握し、デメリットをカバーしながらシーンに合わせて取り入れることが大切です。
ナチュラルな仕上がりが魅力のノーファンデメイク。ファンデーションを省略するメリットを見ていきましょう。
ノーファンデメイクの大きなメリットは、薄付きでナチュラルな仕上がりになること。通常のベースメイクの場合、日焼け止め、下地、ファンデーションと重ね塗りをする分、層が厚くなってヨレやすい傾向にあります。ファンデーションを省くことで、層が薄くなって崩れにくいだけではなく、見た目もナチュラルな印象になります。
ファンデーションを塗る場合と比べると、ノーファンデメイクは肌への負担が減らせるのも魅力です。ファンデーションを塗る工程では、スポンジや指によって肌に摩擦が生じます。
また、ファンデーションを落とすには洗浄力の高いクレンジング剤を使う必要があり、肌のうるおいまで落ちてしまうことも。その点、薄付きのノーファンデメイクなら、クレンジングの洗浄力を下げても落とせるので、肌への負担を軽減できます。
ノーファンデメイクではファンデーションを塗る工程がなくなる分、時短につながります。忙しい時や寝坊した朝にも取り入れやすく、日中のメイク直しも手軽です。ノーファンデメイクのやり方を覚えておけば、時間がない時にも役立つでしょう。
ノーファンデメイクではファンデーションを塗らない分、紫外線や外部からの肌ダメージを受けやすくなる点に注意が必要です。デメリットをチェックして対策しましょう。
ファンデーションを塗らないことで紫外線への対策が弱くなり、ダメージを受けやすくなる可能性があります。多くのファンデーションにはUVカット成分が含まれていて、日焼け止めや下地に重ねることで紫外線対策の効果が高まります。
紫外線による日焼けはシミ、たるみといった、さまざまな肌トラブルの原因となるので対策は欠かせません。ノーファンデメイクをする際は、化粧下地やフェイスパウダーにUVカット効果があるものを選んだり、メイク前にしっかりと日焼け止めを塗ったりするなど、入念な紫外線対策を取り入れましょう。
ファンデーションには肌をコーティングして保護する役割があるため、ノーファンデメイクでは花粉やホコリ、マスクによる摩擦などの外部刺激に弱くなる点にも注意が必要です。
なかには、ファンデーションによるバリア機能がなくなることで、肌の乾燥が気になりやすくなる人もいます。特に乾燥肌の人は、メイク前のスキンケアでしっかりと保湿することと、保湿成分が入った化粧下地を選ぶことが大切です。
ここからは、ノーファンデメイクの方法を詳しく紹介していきます。手順と一緒に、各工程のコツもチェックしていきましょう。
まずは普段のメイクと同様にスキンケアでたっぷりと保湿した後、日焼け止めを塗ってから化粧下地でベースを整えます。化粧下地の塗り方は、まず額・両頬・鼻・あごに点置きし、顔の内側から外側に向かって薄く拡げるのがポイントです。
紫外線のダメージを防ぐため、化粧下地を選ぶ際はUVカット効果があるかチェックしておきましょう。カバーしたい肌の悩みがある場合は、肌を明るく見せてくれるカラーや、毛穴を目立たなくする効果のあるものを選ぶのもおすすめです。
肌の悩みが特に気になる部分はコンシーラーでカバーします。コンシーラーは気になる部分に少量ずつのせ、指で優しくなじませるようにすると色が浮きにくく、自然な仕上がりになります。
隠したい範囲 | 適したコンシーラー |
広い範囲(クマなど) | 柔らかく伸びの良いテクスチャーのもの |
ピンポイント (小さなシミやニキビ跡など)
|
肌に密着する固めのテクスチャーのもの |
ベースを整えたら、フェイスパウダーをなじませて肌の表面をサラサラに。フェイスパウダーはベースメイクを崩れにくくする、肌の悩みをふんわりとカバーする、外部からの刺激を軽減するなど、たくさんの効果が期待できるので、ノーファンデメイクに欠かせないアイテムです。
塗る際はパフやブラシにフェイスパウダーをとり、Tゾーンから顔全体へ撫でるようなタッチで薄くのせます。色のついているものは肌色の補正効果、パール入りのものは肌ツヤを足す効果が期待できます。
最後はハイライトやシェーディング、チークで立体感と血色をプラスします。ハイライトは大きめのブラシを使い、額やこめかみ、鼻の付け根と鼻先、目頭など凹んでいる部分を中心にのせるとメリハリのある顔立ちに。
前髪の生え際やフェイスライン、鼻の両脇にはシェーディングを入れることで、より立体感が増します。チークは頬の一番高い部分から上向きの三角形になるように広げると、すっきりした印象に仕上がります。
ノーファンデメイクは、しっかりカバーしつつ自然に見せるのがキレイに仕上げるポイント。メイク前から仕上げまで、ポイントを押さえておきましょう。
メイクのノリや持ちを良くするためには、メイク前の丁寧な保湿が大切です。化粧水や乳液・クリームなどで肌に水分と油分を与えておくと、日中も乾きにくくトラブルを感じにくい肌をつくれます。保湿成分が配合された化粧下地やフェイスパウダーを使うのも効果的です。
ベースメイクはコントロールカラーを意識して、肌の色ムラや気になる部分をカバーしながら肌色を均一に整えるのがポイントです。コントロールカラーの選び方は以下の表を参考にしてみてください。
悩み | おすすめのカラー |
肌の赤みが気になる | グリーン、イエロー |
くすみが気になる | パープル、オレンジ |
血色感が足りない | ピンク、オレンジ |
透明感がほしい | パープル、ブルー |
フェイスパウダーをキレイに仕上げるコツは、皮脂が多いTゾーンから順番になじませること。特にメイク崩れしやすい小鼻のまわりは、パフやブラシの角度を変えながらしっかり毛穴にフィットさせるようにつけていきましょう。パフとブラシを使い分けると好みの質感に仕上げられます。
保湿に優れ、メイク持ちを良くしてくれるメゾンレクシアのアイテムは、ノーファンデメイクにも活躍します。ノーファンデメイクに取り入れたいおすすめのアイテムを紹介します。
保湿力に優れたデイクリーム。UVカット効果に加え、乾燥による過剰な皮脂分泌や毛穴の開きを抑えます。化粧下地として使うと、メイクの密着度がアップ。みずみずしいテクスチャーで伸びが良く、顔はもちろん腕やデコルテラインまでケアできます。洗顔料やボディソープで洗い流せるので、肌への負担を軽減したい人にもおすすめです。
保湿効果のある植物成分を贅沢に配合し、肌にうるおいとハリを与える化粧下地。余分な皮脂だけを吸着&固化し、乾燥とメイク崩れを予防します。密着感のあるつけ心地でストレスフリーに使えるのもポイント。SPF38/PA++で、紫外線対策も怠りません。
カラーは、血色感を与えてトーンアップしてくれる「ピンク」と、気になる部分をカバーしながらなめらかに仕上げる「ライトベージュ」の2種類です。
ヒアルロン酸でコーティングした微粒子のパウダーがうるおいの膜をつくり、乾燥を予防するフェイスパウダー。しっとり&すべすべで、透明感のあるつややかな仕上がりが叶います。カラーは透明感のある「ナチュラル」と、ツヤ感のある仕上がりの「グロー」の2種類です。
ノーファンデメイクで肌を美しく見せるポイントは、下地から丁寧に仕上げていくこと。肌の悩みが増える30代・40代でも、コツを押さえれば悩みをカバーしながら透明感のあるナチュラル肌がつくれます。ノーファンデメイクを実践する時は、保湿やUVカット効果のあるものを選ぶなど、アイテムにもこだわって素肌美人を目指しましょう。
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編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。