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玉城 有紀 先生
鏡を見る度に気になる角栓は、クレンジングオイルを正しく使うとケアできます。この記事では、クレンジングオイルを使った毛穴ケアを考えている人のために、角栓ができる原因や角栓ケアをする方法、クレンジングオイルを使った角栓ケアの間違った方法、クレンジングオイルの選び方や毛穴ケアにおすすめのアイテムを紹介します。
目次
イチゴ鼻とも呼ばれる角栓が詰まったブツブツの鼻は、鏡を見る度に気になってしまうものです。まずは角栓ができる原因について紹介します。
角栓は、古い皮脂とタンパク質が混ざりあったもので、成分の70パーセントがタンパク質で30パーセントが皮脂です。角栓の役目は毛穴に細菌やホコリが入るのを防ぐこと。肌のターンオーバーが正常であれば不要になった角栓は自然とはがれ落ちるため、ケアの必要はありません。
ターンオーバーが正常であれば、規則的な周期で古い角質がはがれ落ち、新しい肌へと生まれ変わります。ですが、何らかの原因で肌のターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれ落ちずに残ったりします。そして毛穴に角質が残り、酸化して黒ずみ角栓となってしまうのです。
睡眠不足を始め、食生活やホルモンバランスの乱れなどは過剰な皮脂分泌につながります。また、バリア機能の乱れから起こる肌の乾燥も、過剰な皮脂分泌の原因です。皮脂が過剰に分泌されると排出がスムーズに進まず、毛穴が詰まってしまいます。
疲れてメイクを落とすのをさぼったり、メイクを落としきれなかったりすると、古い角質や皮脂とメイクが混ざり角栓となります。ファンデーションや化粧下地には油性成分が含まれているため、洗顔料だけでは落としきれません。メイクはその日のうちに、クレンジング剤を使って落とすようにしましょう。
洗浄力が高く、短時間でしっかりメイクを落としてくれるため人気のクレンジングオイル。毛穴の中の角栓を溶かし出し、毛穴の奥からきれいにしてくれます。ここからは、クレンジングオイルで角栓ケアする方法を紹介します。
クレンジングオイルで角栓ケアをするには、正しいやり方で行うことが大切です。また、クレンジング後は洗顔や保湿を忘れずにしましょう。
<クレンジングオイルの使い方>
なお、ぬるま湯の温度が低すぎると汚れが落ちにくくなり、反対に高すぎると肌が乾燥しやすくなるため注意してください。
ミストスチーマーをクレンジング前に使い、蒸気で毛穴を開かせてからクレンジングオイルを使うと、よりメイク汚れが落としやすくなります。ミストスチーマーがない場合は、お湯を張った洗面器でも代用が可能です。
<洗面器を使ったやり方>
蒸気の力を利用したクレンジングでは、バスタオルなど大きめのタオルを頭からかぶって、顔に蒸気を集中させるとより効果的です。また、手が濡れていても使えるクレンジングオイルを選ぶのがおすすめです。
クレンジングオイルは油分をベースに作られているため、メイクだけでなく余分な皮脂も落としてくれます。ですが、間違った方法ではきちんと落とすことができないばかりか、肌にとっても逆効果です。ここからは、間違った角栓ケアの方法について紹介します。
角栓が気になるからとゴシゴシ洗いをしてしまうと、摩擦で肌を傷めるため逆に角栓が目立ってしまいます。クレンジングオイルは、やさしく肌になじませるようにするのがポイントです。また、オイルを長時間肌にのせたままにするのも、肌に負担がかかるため、なじませるのは1分以内を目安に手早く行いましょう。
角栓を除去するためにクレンジングの回数を増やしたり、より強い洗浄力のクレンジング剤を選んだりするのは逆効果。さらに肌を乾燥させるため、角質の生成サイクルが乱れる原因となります。
特に毛穴が目立っている時は、肌にやさしいタイプや保湿効果の高いタイプのクレンジングオイルを選びましょう。やさしく洗い、固まった汚れや皮脂を取り除くことが大切です。
角栓が気になると、指などで押し出してしまう人もいるでしょう。しかし、角栓を無理に押し出すと肌を傷める上に、毛穴がさらに開いてしまうこともあるため要注意。開いた毛穴は、雑菌の侵入や色素沈着などの原因になるだけでなく、皮脂が余計に詰まりやすくなるため押し出すのはやめましょう。
ここからは、クレンジングオイルを選ぶ時のポイントを紹介します。クレンジングオイルは成分や使いやすさなどが異なるため、自分の肌に合ったものを見つけましょう。
クレンジングオイルの主成分は大きく分けると3つあります。それぞれ特徴や洗い上がりが異なるため、好みに合わせて選びましょう。
<鉱物油系オイル>
<エステル系オイル>
<油脂系オイル>
「うるおいを守りながら、しっかり落とす」は、クレンジングオイルを選ぶ時の重要な要素です。クレンジングオイルは洗浄力の高さが魅力ですが、使う時に肌への負担が気になる人もいるのではないでしょうか。肌のバリア機能が低下している時や敏感肌の人は、含まれている成分もチェックしてみてください。
肌への負担が気になる人は、アルコールやエタノール、合成香料、着色料、防腐剤などが含まれていないタイプを選びましょう。無添加と表示されていても、製品によってはすべての成分が含まれていないことを示すものではないので、どの成分が無添加なのかもチェックしたいところです。
また、乾燥肌の人はうるおいを閉じ込めたり、肌を保湿してくれたりするオイルを選ぶと良いでしょう。
クレンジングオイルは毎日使うものだからこそ、使いやすさも大切なポイント。濡れた手で使えるタイプなら、お風呂でも気軽に使えるため便利です。なお、マツエクの接着剤は油分に弱いですが、なかにはマツエクOKのクレンジングオイルもあります。気になる人は探してみてはいかがでしょうか。
毛穴ケアには、美容成分が贅沢に配合されたメゾンレクシアのクレンジングオイルがおすすめ。強くこすらなくても皮脂や角栓を取り除くことができ、肌の負担になりません。濡れた手でも使え、ダブル洗顔不要な点も嬉しいですね。
3種類のインフューズドオイルの他、厳選した植物成分を99.7パーセント配合したクレンジングオイル。皮脂に似た成分を使っているため肌なじみが良く、美容成分がたっぷりと配合されているのも嬉しいポイントです。
強くこすらなくても皮脂や古い角栓を取り除けるため、ウォータープルーフのマスカラなど落ちにくいメイクもこすらずオフできます。濡れた手でも使える他、ダブル洗顔不要なので忙しい毎日を過ごす人にもおすすめです。
また「メゾンレクシア メイクアップ リムーバー オイル」は肌の巡りを良くするので、洗顔料の代わりに使うと肌をリセットできます。その後に行うスキンケアの浸透性※も高めるので、オイリー肌の男性にもおすすめです。
※角層まで
角栓ができるのは、肌のターンオーバーの乱れや皮脂の過剰な分泌、毛穴に残ったメイク汚れが主な原因です。角栓の目立たない肌を手に入れるには、毎日のクレンジングを正しい方法で行うことがポイント。自分に合ったクレンジングオイルを選び、正しい方法で角栓ケアをしましょう。
帝京大学医学部卒業。日本医科大学武蔵小杉病院での研修を経て、東京女子医科大学皮膚科学教室に入局。 町田市民病院皮膚科勤務を経て、溝の口駅前皮膚科、自由が丘ファミリー皮ふ科、二子玉川ファミリー皮ふ科を開院。 皮膚科専門医を取得しており、日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会に所属。