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鈴木稚子 先生
スペシャルスキンケアとして人気のフェイスパックは、正しい順番で使用することでより効果を実感しやすくなります。本記事ではフェイスパックの種類とそれぞれの特徴、スキンケアで使う際の正しい順番や効果的な使い方を解説。フェイスパックを使うメリットや、おすすめアイテムも紹介します。
目次
フェイスパックにはシートやクリームなど、さまざまな種類があります。まずはフェイスパックの主な種類と、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
シート状になっているフェイスパックは、最も主流なタイプと言えるでしょう。美容成分や保湿成分に浸された顔型のシートを貼り付けて、数分放置するだけの手軽さが魅力的。バリエーションも非常に豊富で手に入れやすいため、幅広い層から人気です。
ペースト状のパックを顔に塗り、乾いてから剥がすものはピールオフタイプと呼ばれています。毛穴の汚れや頑固な古い角質、産毛などを取り除けるのが大きな特徴です。美容成分や保湿成分を肌に浸透させやすいシートタイプに対して、ピールオフタイプは汚れをクリアにする効果が期待できます。
顔全体に塗ってしばらく置いた後、水やぬるま湯で洗い流すタイプのパックもあります。クリーム状やジェル、泡などテクスチャーはさまざま。保湿をしっかり行いたい時は、油分の多いクリーム状のものを選ぶと良いでしょう。また、保湿効果以外に、ピーリング効果があるものもあります。
その他に、泥の吸着作用を利用して、皮脂汚れや角質を取り除いてくれるクレイパックもあります。ピールオフタイプと同じく、主に肌の余分なものを除去する目的で使用しますが、保湿・エモリエント効果があるのも特徴です。Tゾーンなど、皮脂が気になりやすい場所にピンポイントで使用するのがおすすめ。クレイパックも洗い流すタイプなので、塗ってしばらく置いた後にぬるま湯などで落とすのが基本的な使い方です。
スリーピングタイプとは、お風呂上りなどのタイミングで顔に塗った後、洗い流さずそのまま放置するパックのことを指します。クリームやジェル状のものが多いです。洗い流しが不要で塗ったまま眠れるため、1日の最後のスキンケアに最適と言えるでしょう。
フェイスパックを正しい順番で使用すれば、効果をより実感しやすくなります。ここからは、フェイスパックの種類別に使う際の正しい順番を解説します。
定番のシートタイプのパックは、化粧水の後に使用するのが基本です。クレンジング→洗顔→化粧水→シートパック→美容液→乳液(クリーム)の順に使用するのが正しい順番。化粧水の後に、水分と美容成分をたっぷりと浸透※させてあげましょう。
※角層まで
ピールオフタイプや洗い流す必要のあるクリーム、クレイタイプのパックは、洗顔後に使用するのが正しい使い方です。クレンジングと洗顔で汚れを取り除いてから、軽く水気を取った状態で使います。
ただし、濡れた肌に使えるタイプは水気を取らなくても問題ありません。肌に乗せてパッケージに記載されている時間通り放置した後は、やさしくマッサージするようにぬるま湯で洗い流し、通常のスキンケアを行います。
また、洗い流すタイプのパックとシートパックを併用するのもおすすめです。併用する場合は、「クレンジング→洗顔料→ピールオフ or 洗い流すパック→化粧水→シートマスク→美容液→乳液(クリーム)」の順でスキンケアをしてくださいね。
スリーピングパックは、基本的にはスキンケアの最後に使用します。クレンジングから乳液までの一連のスキンケアを済ませたら、スリーピングパックをなじませるだけで完了です。寝ている間に肌のケアができます。
フェイスパックそのものを正しく使用することは、効果を高める重要なポイントの一つです。フェイスパックを効果的に使うポイントを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
フェイスパックは、使用時間や頻度を守るようにします。製品によって異なりますが、使用時間は5分~15分程度のものが多いです。使用頻度に関しては、過剰に使用するとかえって肌の負担になってしまう恐れがあるため、毎日使いを推奨している製品以外は、週1・2回程度が理想的です。使用時間も頻度も商品によって異なるため、使用する前はパッケージの説明をしっかり読んで確認しておきましょう。
洗い流すタイプなどのフェイスパックは、毛穴が開くバスタイム時に使用すると効果的です。ただし、貼って浸透させるタイプは、パックの美容成分や水分が汗などで流れ落ちてしまい効果が得られにくくなるため、入浴後に使用しましょう。
朝晩や季節によってフェイスパックを使い分けるのもおすすめです。時間別の使い分けは、朝は保湿効果の高いものを選び、夜は美容成分がたくさん入ったもので栄養補給するなどの方法があります。
季節別の使い分けは、春夏は紫外線対策としてシミ予防に効果的なビタミンC誘導体が入ったものや、肌を鎮静させるものを。乾燥しやすい秋冬には、保湿がしっかり行えるものを選ぶと良いでしょう。
フェイスパックをスキンケアに取り入れると、さまざまな良い効果を得られます。ここでは、フェイスパックを使うメリットを紹介していきます。
フェイスパックには保湿成分や美容成分がたっぷり含まれています。そのため、化粧水などのスキンケアアイテム単体よりも保湿効果が高く、肌にうるおいを浸透※させやすくなっています。
また、肌を覆って数分待つ間に水分をしっかりと肌に留めてくれるのも、フェイスパックの嬉しいポイント。肌を覆うことでスキンケア中に水分が蒸発するのを防ぎ、美容成分などを肌に行き届きやすくしてくれます。
※角層まで
フェイスパックの種類によっては、化粧水、美容液、乳液などのスキンケアを1つで担ってくれるものもあるため、そういった製品を使うと時短につながります。肌にのせて数分置いておくだけでスキンケアが完了するので、とても手軽に感じられるでしょう。
また、待っている間にボディケアなど他のことができるので、忙しくて時間が取れない時に使用するのもおすすめです。
フェイスパックには美容成分がたくさん含まれているものが多く、そのほとんどは5~15分程度置いて使用するものです。保湿効果が高いため、フェイスパックを取った直後から肌がもちもちとうるおった状態になるなど、すぐに効果を実感しやすいのも嬉しいポイント。夜のスキンケアに使用すれば、翌日のメイクのノリでフェイスパックの実力を体感できるでしょう。
メゾンレクシアには美容成分をたっぷりと配合したフェイスパックが揃っています。おすすめのアイテムを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
微粒子の天然クレイとエモリエント成分を配合した、洗い流すタイプのパック。毛穴の細かい汚れをしっかりと吸着してクリアに整えます。肌を柔らかくし、透明感を出したい人に特におすすめです。ユーカリやラベンダーなど、ハーバル系のスッキリとした香りが気分をリフレッシュさせてくれます。
濃密な植物エッセンスをたっぷり含んだシートパック。肌ざわりのやさしい天然コットン100パーセントのシートが顔全体にぴったりフィットして、美容成分をしっかりと肌に届けてくれます。ハリや透明感、弾力を得たい時におすすめの一品です。ダマスクローズなどの甘くやさしい天然の香りが、心身をリラックスさせてくれるでしょう。
フェイスパックは使用頻度と時間を守って、正しい順番で取り入れると高い効果が期待できます。自分の肌の状態に合ったものを、ぜひスペシャルケアとして使ってみてくださいね。
また、ヨーグルトを使ったパックもおすすめです。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学皮膚科学教室国立大蔵病院皮膚科臨床研究部を経て、2000年用賀ヒルサイドクリニック院長。2017年六本木スキンクリニックを開院。美肌の予防医療を専門とし、現代女性たちの肌悩みを解消するアドバイス・指導などを行う。