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コッツフォード良枝先生
肌の乾燥はメイク崩れを引き起こす原因の一つです。評判の良いファンデーションを使っても、肌が乾燥した状態ではメイク崩れを防げません。この記事ではメイク前に保湿が重要な理由を始め、スキンケア方法や保湿アイテムの選び方、乾燥を防いでツヤ肌を作る保湿のポイント、おすすめのアイテムを紹介します。
目次
肌が乾燥しているとメイクのりが悪くなります。その理由は、乾燥した肌がうるおいを守ろうと、皮脂を過剰に分泌するから。皮脂量が増えるとファンデーションが密着しにくく浮いてしまうため、メイクのりが悪くなってしまうのです。
また、肌が乾燥した状態でメイクをすると、粉吹き肌や厚化粧に見えるだけでなく、肌に刺激を与えて負担をかけることにもなります。メイク前にしっかり保湿をして、肌の乾燥を防ぐことが大切です。
夕方まで美しいツヤ肌をキープするには、メイク前の保湿が重要です。保湿の基本は、肌に合ったスキンケアアイテムを適切な順番で使用すること。ここでは、メイク前の正しいスキンケア方法について紹介します。
肌に残った汚れは、メイクのりの悪さの原因になります。寝ている間の汗や皮脂、ホコリなどの汚れは朝の洗顔で落とし、メイクのりが良い肌の土台を作りましょう。洗顔ネットなどを使って洗顔料を泡立て、キメの細かい泡でやさしく洗います。乾燥肌や敏感肌の人は、皮脂の多い小鼻やTゾーンだけに洗顔料を使う方法もおすすめです。
こちらの特設ページでは、植物の力で素肌を“ととのえる”美容液のようなミルククレンジングを紹介しています。実際に使った人の口コミもあるので、参考にしてみてくださいね。
ベースメイクの前には、しっかり肌を保湿することが大切です。まずは導入美容液を使って、次に使うアイテムの浸透力※を高めましょう。導入美容液がなじんだら、化粧水をハンドプレスで肌の奥まで押し込むように浸透※させます。特に乾燥しやすい目元や口元には重ねづけしてください。肌に手を当てた時に吸い付くような感触があればOKです。
次に、肌悩みに合った美容液を使って栄養を補います。目元や口元の乾燥が気になる人は、ヒアルロン酸やセラミドが多く含まれたタイプがおすすめです。時間のない時にだけオールインワンジェルを使う選択肢もあります。
※角層まで
化粧水で肌にうるおいを与えたら、浸透※した水分や栄養が蒸発しないように、乳液やクリームの油膜でフタをします。これにより、うるおいを閉じ込めてみずみずしい肌をキープすることが叶います。マッサージをするように塗り込むと、血行が促進されて肌の透明感もアップしますよ。
※角層まで
クリームで保湿した後は少し時間をおき、肌になじませてからベースメイクを始めると崩れにくくなります。化粧下地は肌とファンデーションを密着させる大事な役割があるので、使うのがベストです。
しっかり保湿した後は、肌に合ったファンデーションでベースメイクを仕上げていきます。乾燥が気になる方はリキッドタイプ、肝斑(かんぱん)など摩擦を避けたい場合は、パウダータイプをパフでポンポンとのせるなど、その時の肌の状況によって使い分けましょう。
また、テカりやすいTゾーンやメイクが落ちやすい口周りには、フェイスパウダーを少量使うとうるおいのあるツヤ肌が完成します。
肌をしっかり保湿するためには、使用するアイテム選びも大切なポイントです。ここからは保湿アイテムや化粧下地、ファンデーションの選び方について紹介します。
メイク前に使う保湿アイテムがベタつきのあるテクスチャーだと、その後のベースメイクがドロドロになる可能性があります。乾燥を防ごうと過剰に保湿し、肌がベタベタしてしまうのはやり過ぎのサイン。
スキンケアアイテムは高保湿成分が配合されたタイプを選び、しっかり保湿しましょう。肌の乾燥を防ぐには、ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿効果の高い成分が配合されたタイプがおすすめです。肌のすみずみまで浸透※させて、しっかり保湿してくださいね。
※角層まで
皮脂吸着成分入りの化粧下地やファンデーションは、肌の乾燥を助長する可能性があります。テカリや毛穴を目立たせないと謳うタイプは、皮脂吸着成分が高配合されていることも。乾燥が気になる人は、化粧下地やファンデーションを選ぶ時に皮脂を吸着する成分がメインとなっていないかもチェックしましょう。
肌の乾燥を防いでツヤ肌を長持ちさせるには、いくつかのポイントがあります。ここからは、乾燥を防いでツヤ肌をキープするためのポイントについて紹介します。
日焼けは肌の乾燥を招くだけでなくシミやシワの原因にもなるため、日焼け止めは必ず塗りましょう。特に屋外にいる時間の長い人は、日焼け止めを塗ることで乾燥から肌を守ることもできます。
日焼け止めは、UVカット効果のある化粧下地と重ねても問題ありません。商品パッケージに塗る順番が書かれている場合はその通りに、ない場合はスキンケアの後で化粧下地の前に日焼け止めを塗ってください。
日中の乾燥対策として、外出先でも保湿できるように市販のスプレータイプの化粧水を持ち歩く方法もあります。化粧直しも兼ねて保湿ができるので便利です。化粧直しをする時は、ティッシュで顔全体を軽く押さえてからスプレーし、手で軽く押さえてなじませると良いでしょう。
濃密な植物成分を配合したメゾンレクシアのスキンケアアイテムには、乾燥を防いで保湿してくれるアイテムが揃っています。その中から、厳選した2点を紹介します。
ベタつかず、さらっと艶やかに仕上がるデイクリーム。乾燥と紫外線から肌を守り、なめらかな肌を保ちます。顔から首、腕など全身にも使え、化粧下地の役割も兼ねる優れものです。
オイルが苦手な人も使いやすい、さらりと軽いテクスチャーのエンハンスオイル。化粧水前のブースターやマッサージ、保湿と1本で何役もこなしてくれるアイテムです。メイク前に仕込めば、ツヤ肌メイクが簡単に完成。化粧下地の前に1~2プッシュ使用するだけで、メイクのりやメイクの持ちがアップします。
ツヤのあるメイクをキープするには、事前の保湿が重要です。正しい手順でメイク前にしっかり保湿をすれば、夕方までメイク崩れせずに綺麗なメイク顔で過ごせます。また、しっかり保湿をするにはアイテムの選び方や保湿のポイントを知ることも必要です。効果的な保湿アイテムを使って、ツヤ肌を手に入れましょう。
山梨大学医学部卒業後、日本医科大大学付属病院麻酔科学講座入局ののち、大手美容外科、野本真由美クリニック東京院の院長を経て、銀座プラタナクリニック(旧:銀座禅クリニック)の院長に就任。TVやWEB、雑誌などメディア出演も多数。