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加島 英嗣
メゾンレクシアの新製品「スカルプ&ボディトリートメント プレイフルエッセンス」は、頭皮にもボディにも使えるマッサージトリートメントクリーム。厳選した植物エキスがすこやかな頭皮をもたらし、髪にハリとコシを与えると話題のアイテムです。今回は、「プレイフルエッセンス」の開発者にインタビュー。開発時のこだわりや正しい使い方など、「プレイフルエッセンス」をもっと深く知るためにお話を伺いました。 ※年齢に応じたお悩み
目次
加島 英嗣
「プレイフルエッセンス」の企画は、年齢を重ねるとともに表れる「フケ・かゆみ」「ハリやコシのない髪」「乾燥」など、エイジング特有の髪悩み※を解決するためのアイテムを、これまで弊社が化粧品ブランドとして培ってきた知見を活かして作れないか?と思い立ったのがきっかけでした。
今回、モデルの高山都さんがプロデューサーとして製品開発に携わってくれたのですが、高山さん自身も頭皮がかゆくなったり、髪のボリュームが少なくなったりと、年齢とともに髪の悩みが増えていくことに悩んでいると伺い、そんな人たちの救世主となるような製品にするためには、どのような製品設計にすれば良いのかを考えていきました。
※年齢に応じたお悩み
そんな中で頭皮に着目したのは、髪の悩みを解決するために、髪の毛へアプローチをするトリートメントやヘアパックなどの、ヘアケアアイテムだけでは根本的な解決にはならないからです。あくまでも、その土台である頭皮そのものの環境を整えることが一番大切。そもそも、頭皮と顔は一枚皮で繋がっています。スキンケア領域を強みにしてきた当社だからこそ生み出すことのできる頭皮ケアアイテムを作れるのではないかと思いました。
頭皮環境を整えるためには、頭皮マッサージが欠かせないのですが、「わざわざ頭皮マッサージ専用のアイテムをプラスするのは面倒」「マッサージのための時間を生み出す余裕がない」と、なかなか日常生活に取り入れるのが難しいという声が多かったんです。だからこそ、今回はこの製品で、頭皮マッサージに対するハードルも低くしたいと思いました。
そこで、トリートメントとしてお風呂で使用し、トリートメントを馴染ませるついでに頭皮マッサージが出来れば、わざわざマッサージタイムを作る必要はないし、身近な存在にしてもらえるのではないかと考えたんです。さらに、頭皮だけではなく、デコルテや腕など、ボディも一緒にマッサージが出来れば、一石二鳥のケアができて、より手に取っていただきやすいのではないかなと。
頭皮・髪の毛・ボディをまとめてお手入れできる製品にすることで、わざわざスカルプケアだけ別のアイテムを買う必要がないですし、マッサージはもちろんのこと、トリートメントとして使用するだけでも植物エキスやオイルなどの有用成分がしっかりと頭皮や肌に働きかけてくれる。そんな手軽さやラクチンさも大事にしながら開発をしました。
マルチに使えるスカルプケアアイテムにすることは、譲れないポイントだったのですが、頭皮、髪の毛、ボディすべてにアプローチができ、効能や安全性、使い心地などを考慮すると、一気に開発のハードルが上がりました。
例えば、髪には良い成分でも、肌には刺激が強すぎたり、肌には良いけれど髪のツヤ感は出しにくいなど、こちらを立てればあちらが立たずになり、両立をさせることがとにかく大変で…。マルチ処方を掲げたことで、開発の壁はかなり高くなってしまいましたね。
開発の壁を突破するために何度も試行錯誤を行い、完成へ一歩ずつ近づいていった
実は社内で何度か衝突もあったんです。「頭皮だけにした方が、コンセプトが尖っていいのではないか?」「効能をどれかに特化した方がシンプルでいいんじゃない?」などの意見も出たのですが、やはりマルチに使える製品にするという点はどうしても譲れないポイントでした。確かに、どれかに特化した製品なら開発担当としても作りやすいんですけれど、髪だけや頭皮だけのアイテムはすでに世の中にたくさんあります。だからこそ、今作るなら皆さんのお悩みをこれ一つでしっかり解決できるものにしたかった。そこは最後までこだわった部分です。
何度も試作し、モニター評価をしてはまた改善してという作業を繰り返し、試作回数は300回を越えたと思います。「指通りをもう少し良くしたい」「テクスチャーはもっと硬いほうがいいのではないか?」など、本当に細かい点まで改良リクエストが上がり、調整と試作を繰り返し、企画立ち上げから、完成までに2年近くかかりました。
頭皮・髪・ボディとマルチに使用することを叶えるために、10項目のフリー処方採用
歳を重ねることで顕在化してくる髪や頭皮の悩みにアプローチし、ボディにも使える新発想のスカルプエイジング※トリートメント。これを完成させることができた一番の要因は、やはりメゾンレクシアの強みである植物エキスと植物オイルの存在があったからこそ。北海道にある自社ファームで植物を栽培し、何ヶ月もかけて丁寧に製造した植物エキスを厳選配合し、バランス調整をしたことで、頭皮にも髪の毛にもボディにもアプローチをすることができるアイテムが完成しました。
※年齢に応じたお手入れ
頭皮の乾燥やフケなどのトラブルを防ぎ、パサつきのないしなやかな髪へ導くための有用成分も贅沢に処方しているので、使用後の頭皮の状態や髪の質感にもご満足いただけるものになっていると思います。
「プレイフルエッセンス」に含まれている有用成分の一例
妥協できない点やこだわりが多かった分、開発は本当に大変でしたが、結果すごくいいものができたなと自負しています。
日々心地よく使っていただくためにも、香りは大きな役割をもち、とても重要な部分だと考えています。今回プロデュースいただいた高山都さんも、普段から香りをすごく大切にされている方だったので、製品の開発会議の際も、香りに対する話し合いが一番白熱しましたね。玄人レベルの知識をお持ちの方だったので、研究員と話しているのかなと錯覚することもありました(笑)
何度も嗅ぎ比べをしながら、理想の「ウッディースパイシー」の香りに決定
香りって本当に数えきれないほどの種類があって、それをひとつずつ掛け合わせて試作品を作っていくのですが、その香り一つ一つに特徴があり、その強弱が少しでも変わると、印象が大きく変わってしまいます。本当に0.01%の違いで変化する世界なので、配合調整は大変でした。
「プレイフルエッセンス」は浴室内で使うアイテムで、流すという行動があるので、お湯と溶け合うとどういう風に香りがたつのか?、流した後どのくらい髪に残るか?、残香も気にしながら開発する必要があります。使用中やすすぎ流した後など、変化する香りも楽しめるよう、全体のバランスを見ながら適切な量と質で調香するのが難しかったです。
香りだけでも、試作は300以上に上りますが、最終的には、バスルームで森林浴をしているような気分を味わえるウッディースパイシーな香りを採用しました。
出来上がった香りを高山さんにチェックしていただいた時、香りをかいだ瞬間に「すごくいい香り」と笑顔で言ってくださったことも、自信につながりましたね。ぜひ、みなさんにもこの心をゆるめてくれるような香りに包まれながらの頭皮ケアを体感して欲しいなって思います。
まずは頭皮や髪の毛、肌もそうですが、汚れやシャンプー剤が残った状態だと効果が半減してしまいますので、丁寧にすすぎ洗いした状態で使っていただくことで「プレイフルエッセンス」がしっかりと浸透※します。 ※角層まで
頭皮をマッサージするときには、クリームの量が少ないと指でマッサージをした際に頭皮を傷つけてしまうので、しっかり頭皮全体に行き届く量を使って、優しくほぐすようにマッサージをしてください。しっかりマッサージをする際の目安としては、セミロングならピンポン玉サイズの量を使用するのがおすすめです。マッサージをせず、トリートメントとして使用する日なら、髪の毛全体に行き届く量でOK。マッサージは指先ではなく指の腹を使って心地よいと感じる程度に、地肌を軽くもみほぐしてあげてください。
実は私自身も「プレイフルエッセンス」を愛用しているのですが、美容室で「まとまりやすくなりましたね!」「髪の毛のパサつきがなくなりましたね」と言われるようになり、早くも変化を感じています。
男性ってヘアケアを意識的に行っている人は少ないと思うのですが、ストレスや疲れで頭皮がこり固まっていることはよくあります。頭皮の環境良くしてあげることで毛髪にも栄養が届きやすく、髪の毛のハリやコシを感じられたり、頭皮マッサージにより顔のリフトアップや肩こり解消なども期待できるので、女性だけではなく男性にもぜひ使ってもらいたいですね。
「プレイフルエッセンス」は、プロデューサーの高山さんのこだわりで、デザイン面もユニセックスな雰囲気を採用していて、どなたでも手に取りやすいようなビジュアルやカラーリングになっています。ぜひ、パートナーと一緒に頭皮ケアをしてもらえたら嬉しいです。
毎日使いたくなる、インテリアにも馴染みやすいデザイン。また、パッケージは、頭皮・ボディとマルチに使える自由さや、年齢・性別問わずジェンダーレスに使って欲しという想いも込めて、あえて色をはっきりさせないグラデーションカラーにしました。
「プレイフルエッセンス」は、頭皮や髪、ボディの悩みを解消してあげたいという想いだけではなく、仕事や家事、子育てなどで日々感じるストレスや疲れをうまく解消してもらいたいという想いも込めて、開発したアイテムです。毎日のバスタイムで頭皮マッサージを習慣にすることで、1日の疲れを癒やして思いっきりリラックス。自然の中にいるような香りを楽しみながらリフレッシュしていただき、髪や心をすこやかに整えるアイテムとして、たくさんの方にご愛用いただきたいです。ぜひ「プレイフルエッセンス」でご自身を労わってあげてください。
‘13年メゾンレクシア(株)入社。各種化粧品を製造する部門を担当後、豊富な製造知識を生かし研究開発へ異動。現在は研究開発部門のリーダーとして活躍中。自身が幼少期から敏感肌だったこともあり、学生時代からスキンケアや日焼け対策を欠かさなかったという美容男子の一面も。