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暑さが厳しい夏、暑いからと冷房を使いすぎると、体が冷えて不調につながってしまいます。また、体の冷えを放置しておくと夏バテの原因になることも。夏バテを避けるには、体を温め血行を良くすることが重要です。この記事では、冷えが不調をもたらすしくみや効果的な対策について解説します。
秋バテとは、厳しい暑さを終えた9月頃から起こる体の不調のことです。悪化させると他の病気にもかかりやすくなるため、早めに予防や対処をする必要があります。本記事では、秋バテの症状や予防とともに解消法を紹介。また、おしゃれを意識しつつ、季節の変わり目の気温差に対応するための服装も解説します。
目次
秋バテは、夏バテとは異なる時期に起こり、症状にも違いが見られます。まずは、秋バテに多く見られる症状例や夏バテとの違い、なりやすい人の特徴などを解説します。自身に当てはまる点がないか、ぜひチェックしてみてください。
秋バテとは、夏の厳しい暑さが終わり、過ごしやすい気候になってきた頃に起こる不調を指します。だるさや疲れが取れなかったり、やる気が起こらなかったり、いつもとは違う状態が続いているなら、それは秋バテかもしれません。
秋バテは一時的なものと思われがちです。しかし、秋バテは免疫力を低下させるため、放置して長引かせると風邪をひきやすくなるなど、他の病気にかかるリスクを高めてしまいます。秋バテを起こしていると気がついたら、なるべく早く対処するようにしましょう。
秋バテと夏バテは、似ているようで別物です。夏バテが起こりやすいのは、暑さがピークに達する8月頃。夏場の高温多湿や、屋内外の温度差が原因で発症します。
対して秋バテは、暑さが和らぎ、涼しくなり始めた9月以降に起こります。主な原因は、朝晩の寒暖差や秋雨による低気圧です。
夏バテについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
秋バテの症状は、体だけではなく、睡眠や精神面にも現れます。体の症状で分かりやすいものは、頭痛や肩こり、便秘、下痢、立ちくらみやめまいです。それだけではなく、食欲不振、胃もたれ、倦怠感、疲れが取れないなど、すぐに実感しにくい症状が出るケースもあります。
睡眠面の主な症状は、寝起きや寝つきが悪くなる、寝入ってもぐっすりと眠れなくなる、などです。また、1日中眠気が取れないことも。
精神面では、やる気や元気が出ず、憂鬱な気持ちが続く状態が見られます。秋口にこのような症状が見られたら、秋バテを疑っても良いでしょう。
秋バテは、どんな人でも起こり得る症状です。10代から50代以上まで、年齢や性別に関係なく起こります。
しかし、生活習慣から秋バテになるリスクを高めてしまうケースもあります。秋バテになりやすい人の特徴として多く見られるのは、入浴をシャワーで済ませていたり、冷たい飲み物をよく飲んだりするなど。冷房の設定温度が25度以下の部屋で長時間過ごすことが多い人や、暑さと寒さに弱い人も秋バテになりやすい傾向にあります。
秋バテの主な原因として挙げられるのが、気候の変化と冷えです。秋バテの主な原因について知り、予防策を考えてみましょう。
夏バテとの違いで触れたように、秋バテの症状が現れるのは9月頃。ちょうど、暑さが厳しく湿度の高い夏から、乾燥して涼しい気候へと変化する時期です。このような季節の変わり目は、屋内外や昼夜の寒暖差が激しくなり、体がついていきにくくなります。
また、秋は雨も多くなるため、低気圧も影響してきます。これらが自律神経に負担を与え、秋バテの症状を起こすのです。
気候だけではなく、内臓や体の冷えも秋バテの大きな原因の一つです。9月頃は、日中だとまだ暑い日も多いため、真夏のように冷房を使ったり、冷たい飲み物を多く摂ったりしがち。
これらは暑さ対策として間違ってはいないのですが、冷たい飲み物や食べ物は内臓を冷やしてしまいます。内臓が必要以上に冷えると、胃腸の機能が低下し、免疫力が下がって不調が起こりやすくなることもあるでしょう。
秋バテは食事や入浴、運動など、生活習慣の見直しによって予防や解消ができることもあります。ポイントは、体を温めること。秋バテの予防と解消ができる生活習慣を身につけ、季節の変わり目も生き生きと元気に過ごしましょう。
秋バテの原因の一つである冷え対策のために、冷たい飲食物は避けるようにしましょう。温かい飲食物を中心に摂り、体の内側から温めるようにします。
また、栄養のあるものを食べることも重要です。自律神経を整える性質を持つビタミンB1を豊富に含む、納豆や豚肉などは積極的に摂るようにしてください。胃腸が弱っている時は、山芋やさつまいも、人参のような消化を助けてくれる食材もおすすめです。
入浴で体を温めるのも、秋バテ予防のポイント。お風呂はシャワーで済まさずに、湯船に浸かるようにしましょう。37~40度程度の、ややぬるめのお湯でゆっくりと半身浴をしてみてください。じっくりと湯船に浸かることで体が温まり、血行が良くなります。適切な入浴は副交感神経を優位にしてくれるため、リラックスして眠りやすくなるはずです。
夏が終わり涼しくなると、汗をかきにくくなります。代謝を良くするためにも汗をかくのは大切なこと。ウォーキングなどの軽い運動を日常に取り入れたり、マッサージをしたりして、血行を促進してあげましょう。マッサージはオイルなどを塗って行うと、肌の乾燥予防も叶います。
こちらの記事でボディオイルを使ったマッサージについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
屋内外や朝晩の気温差は、衣服の着脱で調整しましょう。冷えから体を守ることを心がけて、羽織ものなどの重ね着アイテムを用意しておくのがおすすめです。
日中が暑いからといって薄着をしてしまうと、日が暮れた頃に体が冷えて、秋バテを引き起こしてしまうかもしれません。ここからは、季節の変わり目に体温調節がしやすい服装の例を紹介していきます。
まだまだ残暑が厳しい時期は、夏に着ていた半袖が活躍してくれます。しかし、室内は冷房が効いていることも多いため、カーディガンなどの羽織ものを用意しておくのがおすすめ。袖を通して着るのではなく、肩にかけるように羽織るとこなれた印象になります。
また、七分丈のような半端袖のトップスで露出を控え、体の冷えを防ぐのも良いでしょう。
徐々に気温が下がってきて最低気温が20度ほどになると、空気も乾燥してきます。長袖を着て、寒さから体を守りましょう。1日のうちでも特に涼しい朝晩は薄手のニットを着るか、上着を用意しておくと安心。おしゃれとお腹の冷え対策を両立するなら、ベストなどでトップスのレイヤードスタイルを作ってみてはいかがでしょうか。
1日を通して肌寒さを感じるようになってきたら、秋にぴったりのライトアウターを用意しておきましょう。トレンチコートやジャケット、ニットのカーディガンなどをコーディネートにプラスして、秋のおしゃれを楽しみながら体を温めてください。
昨今では、少しゆったりとしたオーバーシルエットのアウターがトレンドとなっています。秋用がなければ、春のアウターを代用するのも良いでしょう。
体や内臓を冷やさないようにするのは、秋バテ対策にとって重要なポイントです。入浴や食事などの生活習慣で予防ができるので、夏の終わりには体を冷やす習慣が多くなっていないかチェックしてみてください。秋バテは年齢を問わず起こり得るものなので、油断せずに対策して、過ごしやすい秋の気候を健やかに楽しみましょう。