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香水は上手に使いこなしてこそ、その魅力や効果を発揮するもの。大人の女性なら、その場にふさわしい香水を纏って、自分だけの個性を演出しましょう。また、これから香水を試してみたいと思っている人も、ぜひ知識を身につけて、香りのある生活を楽しんでみてください。
フローラルをベースに、樹木やスパイスの香りがアクセントになったウッディ香水は、大人っぽさと落ち着きを兼ね備えているのが特徴的。男女ともに付けられる、ユニセックスな香りでもあります。本記事ではウッディ香水の特徴や代表的な香料、上手な付け方やおすすめの組み合わせを紹介します。
目次
ウッディ香水は、木々を感じさせるエキゾチックな香りが魅力です。まずは、ウッディとは何を指すのかを解説してから、ウッディ香水の特徴を紹介します。
香水の世界では、香りを系統別に分類しているのをご存知でしょうか。分類したグループは、ノートやファミリーと呼ばれています。例えば、レモンやオレンジなどの柑橘系はシトラスノート、ジャスミンやローズなど花の香りはフローラルノートに分類されます。
ウッディも香りの系統の一つ。主に樹木を原料とした、木々の香りがするグループをウッディノートと呼んでいます。
森林や樹木といった自然を想起させる香りは、お香のようにも感じられるかもしれません。スギやヒノキのような、エキゾチックでどこか親しみやすい香りとも言えます。
また、ウッディノートは蒸散性が低く、香りが長持ちしやすい傾向にあるため、香りの軸となるミドルノートや、残り香となるベースノートに使用されることが多いです。
華やかさや女性らしさならフローラル系、爽やかさや清々しさならシトラス系といった具合に、香りにはそれぞれイメージがあります。ウッディ香水はクールさやセクシーさ、ミステリアスなムードを演出するのが得意。カジュアルやモード系のファッションにプラスすると、余裕のある大人らしさや、知的で自立した女性といった印象を与えてくれるでしょう。
また、ウッディ香水はユニセックスなムードも持っているため、パートナーと兼用で使うのもおすすめです。
ウッディ系の香料で代表的なものは3つあります。ここでは、代表的なウッディ系の香料の特徴や香りを紹介していきます。
サンダルウッドは日本では白檀とも呼ばれ、古くから寺院などでの儀式で香木として使用されてきました。落ち着きの中にほのかに甘さが感じられ、大人っぽいムードを醸し出してくれる香りです。
スギやヒノキといった針葉樹のみを使用した香料はシダーウッドと呼ばれます。サンダルウッドに甘さがあるのに対して、シダーウッドはスパイシーさが引き立っているのが特徴的です。使用される木によっても香りが異なるので、原料による違いを比べてみると楽しいかもしれません。
ベチバーは、イネ科の植物の根を使用した香料です。樹木ではなく根を原料としているため、ウッディな中に湿った土のような香りが感じられます。落ち着いていて、静かな印象を与えてくれるでしょう。
香水の世界では、ノートというワードがよく使われます。トップノート、ミドルノート、ベースノートなど、香りの変化の順番を表現する際に使ったり、香りの系統をまとめたりする時にも使用されます。ここからは、ウッディノートによく見られる組み合わせを紹介。各ノートの特徴も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
ウッディノートとフローラルノートがメインの組み合わせです。ジャスミンやローズなどの花を原料にしたフローラルノートは、同じく植物を思い起こさせるウッディノートと好相性。フローラルノートの華やかさに、ウッディノートが落ち着きをプラスしてくれます。優雅な印象の香りは、オフィスなどのきちんと感を演出したいシーンにもマッチしてくれるでしょう。
ベリーやピーチなど、柑橘系以外の果実の香りをフルーティノートと呼びます。女性らしい甘酸っぱさを感じられる香りはウッディノートと組み合わせることで、ナチュラルながらもフレッシュでみずみずしい表情になります。さまざまなシーンで使用できる、万能な香りとも言えるでしょう。
柑橘系の果実の香りは、シトラスノートと呼ばれます。シトラス・ウッディの組み合わせは、スッキリした爽やかさの中に、ウッディ系のどっしりとした安定感を感じられるのが魅力です。
シプレとは、オークモスと呼ばれるナラの木の苔部分に、シトラスノートを加えたものを指します。樹脂系の香りが含まれているのも大きな特徴で、清々しさと格調の高さを感じられるでしょう。ウッディノートとの相性も良く、ナチュラルで癒されるような香りを楽しめます。
アンバーやムスクなどの妖艶でミステリアスな香りを、オリエンタルノートと言います。エキゾチックで濃厚なオリエンタルノートの香りを、ウッディノートがさり気なく引き締めてくれるのがポイント。色っぽさの中に上品さと落ち着きが加わり、高級感のある大人の女性らしさを演出してくれます。
香水は季節やシーンに合わせるなど、さまざまな付け方を楽しめます。ここからは、ウッディ香水を上手に付けるポイントを紹介していきます。
ウッディ香水の香りがより引き立つのは、夏の終わり頃から秋にかけてです。サンダルウッドが採取されるのは、6月~9月。採取の時期が決まっているのは、この時期に最も香りが強くなるためです。
夏の真っ只中に採取されるのだから、夏場に付ける方が良いのではないかと思うかもしれません。ですが、暑い時期にウッディ香水は、重い印象になることがあります。そのため、少し涼しさを感じるようになる、晩夏から秋が最適とされています。
ウッディ香水は落ち着いた香りなので、比較的どんなシーンにも使いやすいと言えるでしょう。知的さを演出してくれるので、オフィスシーンにもおすすめです。
また、森林を想起させる香りは心を癒しリラックスさせてくれます。オフの日など、肩の力を抜いている時にもウッディ香水を合わせてみてください。
香水をコーディネートの一部のように纏えば、なりたいイメージにより近付けます。ウッディ香水は落ち着きのある大人っぽさやクール、モードな印象を与えるのが得意です。ファッションとウッディ香水を合わせて、トータルコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ウッディ系の香りは、男性用の香水にもよく使用されます。パートナーや親しくしたい人などがウッディ香水を付けているのであれば、それに合わせてみるのもおすすめ。同じ香りが好きということを認識できたり、香りをシェアしているような気持ちになれたりして、仲がより深まるかもしれません。
ウッディ香水は香りが残りやすいので、膝裏や足首などの顔周りから遠い部分に付けても、優しく長く香ってくれます。香りを強くしたい時などは、腕の内側に付けるなど調整すると良いでしょう。
なお、体温が上がりやすい人や暑い時期には、顔の周りを避けて付けるのがおすすめです。顔の周りに付けると香りが強く立ってしまい、くどく感じるかもしれません。
草や草木、果実などから得られる、稀少な天然香料をふんだんに用いた「メゾンレクシア」のフレグランス。自然の恵みが生きた繊細な香りは、どんなシーンでも、纏う人の心にやさしく寄り添います。
中でも次にご紹介する2つは、雄大な自然の中で深呼吸しているような癒しの香りが、男女問わず人気の高いオードパルファムです。
普遍的な愛を意味する、儒教の「仁」に由来するオードパルファム。爽やかな風を運ぶフレッシュな柑橘にローズが美しく調和し、針葉樹のグリーンと神聖な香木が香りに奥行きを与えます。心が解放され、懐かしく穏やかな安らぎへ誘います。
空をのぞむ山峡、朝露に濡れた草葉のみずみずしい芳香。光を浴びて力強く芽吹く、生命の輝きを思わせるオードパルファム。軽快なシトラスにミュゲ、ハニーサックルが甘さを添え、いきいきとした爽やかさの奥でやわらかな余韻が漂います。
どっしりとした安定感や落ち着きを感じられるウッディ香水。大人こそ楽しみたい、上品でムーディな香りです。甘い香りが苦手という人でも付けやすいので、ぜひ試してみてください。
※ウッディースパイシーの香りを、バスルームで楽しめる「頭皮用トリートメント」も。やさしくおだやかなウッディームスク調の香りで、森林浴をしているような気分を演出します。
[オードパルファム]ジンズ ウインド 50mL / 10mL