爽やかな森林を思わすティートリーの精油。効能・おすすめの使い道を紹介

爽やかな森林を思わすティートリーの精油。効能・おすすめの使い道を紹介

LIFESTYLE

Sep 30, 2021

ティートリー(ティーツリー)はオーストラリアが原産の常緑樹で、清涼感のあるフレッシュな香りが特徴的です。抗菌、抗ウイルス作用などさまざまな効能を持っているため、香り以外にもさまざまな取り入れ方ができます。本記事では、ティートリーの特徴や効果効能、日常への取り入れ方を紹介していきます。

目次

  1. ティートリーの基本情報
    1. ティートリーの特徴
    2. ティートリーの香り
    3. ティートリーの由来
    4. ティートリーの用途
  2. ティートリーの効果効能
    1. 精神への効果効能
    2. 美容への効果効能
    3. 健康への効果効能
  3. ティートリーの取り入れ方&おすすめの使い道
    1. 手作り消毒液で感染症対策をする
    2. 香りで気分をリフレッシュする
    3. 洗濯や掃除で活用する
  4. ティートリーと相性の良い香り
    1. 柑橘系
    2. ウッディ系
    3. ハーバル系
  5. ティートリーのさまざまな効能を日常に取り入れて

ティートリーの基本情報

森林の中にいるような気分にさせてくれるティートリーの香り。その精油は、葉から抽出されます。まずは、ティートリーの植物的な特徴や香り、名前の由来などについて解説していきます。

ティートリーの特徴

ティートリーはフトモモ科に属する常緑樹で、別名をメラレウカ、メディカルティーツリーと呼びます。また、ティーツリーと表記されることも多いです。原産はオーストラリアですが、現在ではインドネシアでも自生しています。

ティートリーは日当たりの良い場所で自生し、7~8メートルの高さまで育ちます。葉は松のように細長い形状をしており、開花は4月から6月にかけて。小ぶりな筒状の花は、白、ピンク、紫などの色をしています。花言葉は「強い味方」「清潔」です。

ティートリーの香り

ティートリーの香りは、精油の分類上ではグリーン系に属します。精油は花からではなく葉から水蒸気蒸留法で抽出され、香りの強さは弱~中程度です。

ティートリーはスッキリと清涼感のある爽やかな香りをしており、ユーカリに似ていると表現されることもしばしば。鼻が通るようなフレッシュさがありますが、どこか優しい印象を感じられる点も魅力です。

ティートリーの由来

ティートリーは英語表記にすると「tea tree」。日本語では「お茶の木」という意味になります。その名前の由来はティートリーの歴史が関係しており、原産地であるオーストラリアの先住民、アボリジニがお茶として飲んでいたことが名前の由来と言われています。

ティートリーの用途

ティートリーは、先述したアボリジニの人々から非常に重宝されてきました。メディカルハーブと考えられ、お茶として飲む他にもさまざまな用途で使用された歴史を持っています。樹がカヌーの材料として用いられた他、傷薬や抗菌薬など、人を癒やすのに使われることも多くありました。

また、第二次世界大戦中には、オーストラリア兵の常備薬であったと言われています。当時は主に、抗菌薬や昆虫忌避剤として重宝されていたそうです。

ティートリーの効果効能

ティートリーの香りは、気持ちを前向きにしてくれると言われています。また、健康や美容にもさまざまな効果をもたらしてくれます。ここからは、ティートリーの効果効能をチェックしていきましょう。

精神への効果効能

ティートリーの香りはリフレッシュに最適です。清涼感のあるシャープな香りは気持ちを切り替え、元気を与えてくれるでしょう。イライラや抑うつ感など、ネガティブな気分の時にティートリーの香りを利用すると、きっと前向きな気持ちになれるはず。

美容への効果効能

ティートリーは古くより抗菌薬として使用されていたことからも分かるように、高い抗菌、抗炎症作用を持っています。そのため、ニキビケアに効果的と言われています。

また、消臭効果にも優れているため、汗のニオイを予防するのにも役立ってくれるでしょう。

健康への効果効能

ティートリーは抗菌、抗炎症作用だけではなく免疫調整作用も持っています。かゆみを抑える効能もあるため、虫刺されや足水虫、シラミなどのトラブルに効果的。

また、女性の悩みに多いカンジダ菌にも高い効果を発揮するとの研究結果も発表されています。感染症予防や花粉症対策にも用いることができる万能さは、まさしくメディカルハーブです。

ティートリーの取り入れ方&おすすめの使い道

ティートリーの精油を日常に取り入れて、香りや効能を活用してみてはいかがでしょうか。ここからは、ティートリー精油の取り入れ方を紹介していきます。

手作り消毒液で感染症対策をする

ティートリーの抗菌作用を活かした消毒液をつくってみてはいかがでしょうか。必要な材料が少なく、無水エタノールなしでもつくれる手軽な取り入れ方です。

<作り方>

  • 30mlのスプレーボトルに、グリセリンを小さじ2分の1入れる
  • ティートリーの精油を3滴加え、混ぜ合わせる
  • 精製水をボトルの肩口まで加え、さらに混ぜ合わせて完成

手作り消毒液は、2週間以内を目安に使い切るのがポイントです。また、肌へのトラブルを避けるために、使用前は必ずパッチテストを行うようにしてください。乳幼児など、小さな子どもへの使用も避けるようにしましょう。

香りで気分をリフレッシュする

お湯を張った浴槽に精油を数滴垂らすだけで、リラックス効果の高いアロマバスを手軽に楽しめます。また、ティートリーには消臭効果もあるので、夏場などの汗をかきやすい時のニオイ対策として活用するのもおすすめです。ハンカチやタオルなど、汗を拭き取るものに垂らしておくと嫌なニオイを防いでくれるでしょう。

洗濯や掃除で活用する

ティートリー精油は、洗濯や掃除の場面でも大活躍してくれます。洗濯機でティートリー精油を使用する場合は、洗い時とすすぎ時に5~10滴程度垂らしてみてください。すすぎ時だけの使用でも問題ありません。洋服に染み付いた気になるニオイや、生乾き特有のニオイに効果を発揮してくれます。

掃除に取り入れるなら、水回りやガラス窓、窓枠のパッキン部分など、カビの発生が気になる場所をティートリー精油入りの水で拭き掃除するのがおすすめ。バケツの水にティートリー精油を3滴前後垂らして、雑巾で拭き取るだけの手軽な使い方です。ティートリーの抗菌作用が働き、カビの発生を予防してくれます。爽やかな香りも広がるので、お家がリフレッシュできる快適な空間になりますよ。

ティートリーと相性の良い香り

ティートリーの香りは単体でも心地良いものですが、他の精油とブレンドすることでさらに奥深く、豊かな表情を楽しめます。ここからは、ティートリーと特に相性の良い香りを紹介していきます。

柑橘系

爽やかでジューシーな柑橘系の香りは、ティートリーと好相性。柑橘系の香りにはさまざまな種類がありますが、なかでもおすすめなのはレモンとライムです。爽やかさが増し、みずみずしくスッキリとした、爽快感のある香りが気持ちを明るくしてくれるでしょう。

ウッディ系

ティートリーの精油と、ウッディ系に属するヒノキやサイプレスとの組み合わせもおすすめです。ティートリーのシャープな香りに、ウッディ系特有のどっしりとした安定感が混ざって、単体で使うのとはまた違った表情になります。雄大な自然の中にいるような落ち着きや安らぎ、開放感を得たい時に最適な組み合わせです。

ハーバル系

清潔感のある香りが好みなら、ハーバル系に属するユーカリとのブレンドがおすすめです。香りが似ていると言われることの多いユーカリとティートリーは、相性がとても良い組み合わせです。清潔感や清涼感がたっぷりと感じられるフレッシュな香りで、夏の暑い時期などにも活躍してくれるでしょう。

ティートリーのさまざまな効能を日常に取り入れて

ティートリーのフレッシュな香りは、気持ちを切り替えたい時やポジティブになりたい時に最適です。また、殺菌作用やニオイの予防効果を生かして、消毒液や掃除洗濯などに利用できるのも魅力的。日常に取り入れやすいので、ぜひ一度ティートリーの精油を試してみてくださいね。