【美容皮膚科医が解説】肌荒れと肌のバリア機能との関係とは?

【美容皮膚科医が解説】肌荒れと肌のバリア機能との関係とは?

BEAUTY

Apr 01, 2022

肌の赤みや湿疹、ニキビ、吹き出物など様々な症状がある敏感肌。実はこのような症状の主な原因は「肌のバリア機能の低下」だと言われています。今回はこのような肌荒れなどのトラブルから肌を守る「バリア機能」を高めるための仕組みやセルフケア方法を、肌美容のプロ、皮膚科医・医学博士の鈴木稚子先生が解説します。

目次

  1. そもそも、お肌の「バリア機能」とは何?
  2. 大事なのは3つの保湿因子のバランス
    1. 皮脂膜
    2. 天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)
    3. 角質細胞間脂質
  3. バリア機能が低下したらどんな肌トラブルが起こるの?
  4. お肌のバリア機能が低下する原因を教えて
    1. 紫外線によるダメージ
    2. 間違ったスキンケア
    3. 肌のターンオーバーの乱れ
    4. 冷房・暖房の長時間利用による空気の乾燥
    5. 加齢による皮脂分泌量の減少
  5. お肌のバリア機能を高めるためにどんなことをしたらいい?
  6. バリア機能を高めるスキンケアのポイント
    1. クレンジング・洗顔
    2. 化粧水・乳液・クリーム
    3. 日やけ止め
    4. インナーケア
  7. スキンケアアイテムの選び方のポイントとは?
  8. メゾンレクシアのおすすめスキンケアアイテム
    1. メゾンレクシア アルケミー
    2. メゾンレクシア アルケミー シルキー ヴェール
    3. メゾンレクシア アルケミー インテンシブ クリーム

PROFILE

鈴木稚子 先生

1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学皮膚科学教室国立大蔵病院皮膚科臨床研究部を経て、2000年用賀ヒルサイドクリニック院長。2017年六本木スキンクリニックを開院。美肌の予防医療を専門とし、現代女性たちの肌悩みを解消するアドバイス・指導などを行う。

鈴木稚子 先生

そもそも、お肌の「バリア機能」とは何?

肌の「バリア機能」とは、その名の通り、お肌を守るための皮膚の働きのひとつ。この機能によって、乾燥や紫外線、雑菌など外からの刺激から肌を守ってくれるのです。このバリア機能が正常に働くためには、肌がうるおいで満たされている状態である必要があります。

この「うるおいで満たされている状態」のために必要となるのが、肌に備わっている「皮脂膜・NMF・角質細胞間脂質」です。これらは3つの保湿因子と呼ばれ、それぞれが持つ機能によって、外部からの刺激による肌トラブルや、肌内部からの水分の蒸発による乾燥を防ぎます。

大事なのは3つの保湿因子のバランス

肌の表面には表皮があり、肌のうるおいを保つ「3つの保湿因子」は表皮のいちばん上の角層に存在します。ここが肌のバリア機能において大きな働きをしていますので、この3つの保湿因子を順にみていきましょう。

皮脂膜

肌の表面にある汗と皮脂が混ざり合ったもの。0.2mmくらいの薄い膜で肌全体を覆いながら保護し、水分の蒸発や乾燥を防いでくれます。

天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)

角質細胞内にある天然保湿因子。主な成分はフィラグリンが分解してできたアミノ酸で、乳酸・尿素・ピロリドンカルボン酸を含み、水分を取り込んで保持する働きがあり、肌の潤いをキープするために重要な役割をもっています。

角質細胞間脂質

角層細胞の間にある脂質のことで、セラミドを中心とした脂質が水分を挟み込んで、何層にも重なっています。お肌の中の水分を保ち、肌のうるおいを保持するうえで最も重要ともいえる保湿因子です。

この3つの要素がバランスよく整っていることが、「お肌が潤っている状態」。しかし、紫外線や乾燥など、外部からのダメージを受けて肌が傷ついたり薄くなったりするとバリア機能が低下してしまいます。すると肌の中の水分を保つ力が弱まって乾燥肌になったり、肌荒れの原因となる様々なトラブルを招いてしまうのです。

バリア機能が低下したらどんな肌トラブルが起こるの?

「バリア機能の低下」による主なトラブルが肌荒れです。「肌荒れ」とは、キメが整いうるおいと弾力のある「健康な肌」に対して、肌に何らかのトラブルがある状態。肌表面のカサつきやゴワゴワ感、荒れた感じや赤み、ニキビや吹き出物、かゆみを伴う湿疹などができ、痒いからと掻いてさらにひどくして、ボロボロになってしまう人も。

このように、肌荒れの症状やお悩みは本当にさまざま。しかしその「肌荒れ」症状の多くは、バリア機能の低下が原因のことが多いんです。つまり、どんな肌トラブルであっても、バリア機能を向上させることで、症状の改善を目指していくことが可能となります。

お肌のバリア機能が低下する原因を教えて

バリア機能が低下する要因は、スキンケアの間違いや外部刺激など、日常生活の中に誰でもあるちょっとしたことが多いため注意が必要です。原因は以下のようなものがあげられ、日々の生活でなにげなくやってしまっている方も多いと思うので、改めてチェックを。

紫外線によるダメージ

紫外線はシミやシワなどの肌トラブルを引き起こす要因として知られていますが、何より肌の一番外側にある角層がストレートに紫外線のダメージを受けてしまうことで、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。

間違ったスキンケア

ナイロンタオルやブラシなどでゴシゴシ洗うなどの擦りすぎや、洗浄力が強すぎるもので洗うことによって、皮膚のバリア機能が低下することも。逆に、洗顔料やクレンジング剤を使わず、汚れが落とせていない状態でいるのも、肌への刺激になるので注意して。また、熱いお湯での洗顔は肌から必要な脂質を奪い、バリア機能低下の要因になります。

肌のターンオーバーの乱れ

健康な肌は、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーによって常に新たな細胞に生まれ替わり、バリア機能が保たれます。しかし、ストレスや生活習慣の乱れなどでそのサイクルが早まったり遅れたりすると、天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が生成されにくくなったり、水分が外に逃げやすくなり、肌のバリア機能が低下するのです。

冷房・暖房の長時間利用による空気の乾燥

エアコンは空気中の水分も一緒に吸収してしまうため、暖房でも冷房でも長時間使うことにより空気が乾燥し、肌のバリア機能が低下する原因になってきます。

加齢による皮脂分泌量の減少

個人差はありますが、年齢を重ねるにつれて、バリア機能の状態を良好に保つのが段々と難しくなり、
水分、セラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)は減る傾向に。これらが減少することも機能の低下の原因の一つです。

お肌のバリア機能を高めるためにどんなことをしたらいい?

お肌が本来もっているバリア機能ですが、この機能を高めるにはどうすればいいでしょうか?一番大切なのは「保湿」です。肌のバリア機能をキープするためには、肌の水分と油分のバランスが重要。乾燥によって水分不足になると、バリア機能が低下して肌荒れをまねくだけでなく、シワの原因の一つにもなりますから、バリア機能を高め、シワを防ぐためにも、毎日の保湿ケアを大切にして。
また、肌が生まれ変わるのは睡眠中ですからバランスの良い食生活を心がけ、しっかり睡眠時間を確保することも大事です。

バリア機能を高めるスキンケアのポイント

肌を守ってくれるバリア機能ですが、いろいろな要因で水分量や皮脂量が減少し、それに伴いバリア機能も低下します。ただ、毎日のスキンケアでバリア機能を高めることは可能ですので、日々正しいお手入れを心がけて。

クレンジング・洗顔

クレンジングはふき取るタイプのものは注意。ゴシゴシふき取ると肌への強い刺激になってしまうため、まずしっかりとメイクになじませてから、できるだけこすらず優しくふき取るのがポイントです。しっかりお化粧する方は、落とす際もしっかり丁寧に時間をかけて落としてください。

洗顔の際は、泡立てるタイプの洗顔料であればたっぷり泡立ててから、手ではなく泡のクッションで洗うようにソフトな使い方をするのがベスト。泡立てネットなどを使うのもおすすめです。擦ることは刺激になります。レザーバッグやジュエリーなどをイメージしていただくとわかりますが、強い刺激を与えたら傷がつきますよね。肌も同じです。自分の大切な肌ですから丁寧にやさしく扱ってあげてください。

化粧水・乳液・クリーム

きちんと正しく洗浄した肌に、必要な水分と油分を補給することで、バリア機能を健やかに保つことができます。洗顔後はなるべくすぐに化粧水、そして乳液やクリームを補給することが大切。
肌の状態にもよりますが、脂性肌だからといって化粧水だけで終わらせるのは×。それではバリア機能を保つための油分が不足してしまいます。油分は水分を蓋のようにとじこめる皮脂膜の役割をしてくれますので、乳液やクリームで保湿を忘れずに。できるだけ保湿・保水力のあるアイテムを選ぶようにすると◎。

日やけ止め

紫外線対策は季節問わず1年中行うのがおすすめ。朝、洗顔したあとの基本のスキンケアの最後に、日やけ止めをつけることを習慣にするのをおすすめします。敏感肌の場合は、肌への刺激が少ないよう、なるべくのびがよいタイプを選ぶのが◎。また、石けんやお湯でも落とせるタイプを選ぶなど、肌負担の少ないものを選んでください。

インナーケア

肌のバリア機能を高めるためには、スキンケアなどの外側からのケアだけではなく、バランスの良い食事、睡眠、運動などのインナーケアも重要。忙しくて食事から必要な栄養が摂れない時などは、サプリメントなどもうまく使いながら、生活習慣を整えて体内から改善を。

スキンケアアイテムの選び方のポイントとは?

直接肌につけるスキンケアアイテムは、食べ物と一緒で肌を作り上げる基本となるもの。人工的なものや化学成分よりも植物由来のものなど、肌に優しい成分を見極めて選ぶのが安心です。この機会にぜひ今お使いのものを見直して、肌のバリア機能を高めてください。

(鈴木稚子 先生)

メゾンレクシアのおすすめスキンケアアイテム

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