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監修者:日本化粧品検定特級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ファンデーションが上手くなじまない主な原因は、アイテムとの相性やメイク・スキンケアの方法にあります。メイクのりを改善する近道は、メイクの手順やファンデーションの塗り方、選び方を見直すこと。ファンデーションがなじまない原因とキレイに塗るコツを紹介します。
目次
監修者:日本化粧品検定特級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
ファンデーションが肌になじまない主な原因は、アイテムの選び方やスキンケア、メイク方法にあります。いつも使っているファンデーションやスキンケア、メイク方法を振り返りながら、当てはまる原因がないかチェックしていきましょう。
ファンデーションと肌の色が合っていないと、くすんで見えたり白浮きしたりしやすくなります。肌の色は一定ではなく、年齢や季節によって変化します。ファンデーションがなじんでいない時は、肌とファンデーションの色が合っているか確認してみましょう。
ファンデーションの色が合っているか確認する際は、明るすぎない照明や自然光の下で行うのがおすすめです。頬の下や首との境目のフェイスラインあたりに塗ってみると、自然になじむ色味か判断できます。
自分の肌の質感とファンデーションのタイプが合っていないと、なじみにくい傾向があります。
<NG例>
ファンデーションのなじみを良くするためには、自分の肌質に合ったものを選びましょう。肌質別の選び方は後ほど詳しく紹介します。
ファンデーションがなじまない時は、メイク前のスキンケア方法も一度見直してみましょう。肌に残った汚れや保湿不足は、メイクのりの悪さにつながります。また、保湿をしっかりしている場合でも、化粧水や乳液を塗った直後にファンデーションを塗るとよれやすくなってしまいます。
化粧下地・フェイスパウダーの不使用や、ファンデーションの厚塗りもなじまない原因の一つです。下地やフェイスパウダーはファンデーションの密着度を高めるアイテム。キレイな仕上がりにするため、メイク時は毎回使いましょう。肌の悩みをカバーしようとファンデーションを厚塗りしてしまうと、かえって崩れやすくなるので塗りすぎにも注意が必要です。
ファンデーションをなじませるには、メイク前のスキンケアや化粧下地で土台をつくることも大切。どのタイプのファンデーションでも心がけたい基本の4ステップを紹介します。
メイク前はスキンケアで肌を整えて、かさつきやベタつきがない状態にしておきましょう。始めに洗顔で汚れや余分な皮脂を落とし、化粧水でうるおいを補給して乳液やデイクリームなどで蓋をします。乳液は皮脂が出やすい部分は少なめに塗り、乾燥している部分には重ね塗りがおすすめです。
スキンケアを終えたらすぐにメイクに入るのではなく、ハンドプレスをしてから5分ほど時間を置き、補給した水分・油分を肌になじませるのがポイントです。ベタつきが気になる部分はティッシュオフをしてからメイクに入ります。
保湿の後は化粧下地を使い、肌とファンデーションの密着力を高めます。
<化粧下地の塗り方>
<ポイント>
保湿効果がある植物成分をたっぷりと配合した化粧下地です。軽やかなテクスチャーで肌に優しくなじみ、乾燥とメイク崩れを防止。ファンデーションとの密着性が高まり、メイクしたての美しさが長く続きます。カラーはツヤと血色感をプラスする「ピンク」と、気になる部分をしっかりカバーする「ライトベージュ」の2色です。
ファンデーションを一度にたくさん取って塗るのは厚塗りの原因に。ファンデーションは全体的に薄くのせて、足りない部分にだけ少しずつ重ねるのがキレイに塗るポイントです。
<ファンデーションをキレイにのせるコツ>
仕上げにフェイスパウダーを使うと、ファンデーションがより密着して浮きにくくなります。フェイスパウダーを重ねると余分な皮脂を抑えられるので、皮脂が気になる人もぜひ試してみてください。使う際はファンデーションと同様に、内側から外側に向けて薄くのせましょう。
種類に合わせて塗り方を変えるのも、ファンデーションをなじませる大切なポイントです。塗り方のコツをファンデーションのタイプ別に紹介します。
パウダーファンデーションを使用する場合は、軽いタッチでふわっとのせるのがポイントです。小鼻や目の周りなどの細かい部分は、パフを曲げたりブラシの角度を変えたりして、しっかりとフィットさせましょう。全体に塗り終えたら、気になる部分だけに重ね塗りします。
また、パウダーファンデーションは取りすぎにも要注意です。パフで塗る場合はひと滑りでパフの半分くらい取り、顔の半分を仕上げるのが量の目安です。
軽やかな付け心地のパウダリーファンデーション。アロエベラ葉エキスとヤシ油からなる植物性のワックスが体温で溶け、肌に自然なツヤ感をプラス。光のソフトフォーカス効果で、気になるシワや毛穴をしっかりカバーします。
リキッドファンデーションは、適量を手のひらに取ったら化粧下地と同様に点置きしてから広げます。点置きするパーツは額・両頬・鼻・あご先の5点で、面積の広い額と頬はやや多めにするのがポイントです。
点置きしたらスポンジを滑らせるように、顔の内側から外側に向かって広げていきます。細かい部分はスポンジに残っているファンデーションをのせましょう。全体が完成したら、スポンジをポンポンと肌に押し当てるかティッシュをのせて、余分なファンデーションをオフします。
濃密な植物エキスが肌へ溶け込み※2、エイジングケア※1を叶えながらツヤやかな肌に仕上げるリキッドファンデーション。肌補正パウダーと光沢パウダーを採用し、高いカバー力とまるで素肌のような仕上がりを実現しました。くすみや小じわ、毛穴、凸凹など、気になる肌悩みを自然にカバーします。
※1. 年齢に応じたお手入れ ※2. 角層まで
クッションファンデーションをなじませるコツは、滑らせるのではなくポンポンと叩き込むように細かくタッピングして塗ること。パウダータイプのようにパフの半分ほど取ったら、頬→額→目元→鼻周り→口元の順で、内側から外側に向かって広げましょう。最後に、パフのファンデーションが付いていない部分で軽く全体を押さえると密着しやすくなります。
ファンデーションのなじみを良くするには、肌の状態を整えることが何よりも大切。ファンデーションの塗り方や選び方以外に意識しておきたいポイントを紹介します。
肌が乾燥していると、ファンデーションを塗った後に粉っぽくムラになったり、よれたりしやすくなります。日頃のスキンケアでは肌への水分補給を念頭に置いて、しっかりと保湿しましょう。夜だけではなく、日中も必要に応じてスプレー状の化粧水などでうるおいを補給すると効果的です。
化粧下地は毛穴や色むらのカバー以外に、ファンデーションの密着度アップや、外的刺激から肌を守る役割も担います。肌への負担を減らし、メイクを美しく仕上げるためにも化粧下地は必ず使うようにしましょう。
肌悩みに応じた化粧下地を選ぶと、ファンデーションの密着度はさらにアップ。最近はUVカット機能やスキンケア機能を持つ化粧下地も多く登場しています。花粉症持ちの人も、しっかりと化粧下地を塗ることで肌荒れ予防効果が期待できます。
パウダーファンデーションが合わない、リキッドファンデーションが合わないなど、特定のファンデーションが合いにくく感じるのには肌質が関係しています。最後に、肌質に合うファンデーションの選び方を紹介します。
肌のうるおいが不足している乾燥肌の人には、保湿成分が配合されたリキッドファンデーションやクッションファンデーションが向いています。メイク前のスキンケアに加えてファンデーションでも保湿できるので、肌のうるおいをキープしやすくなります。
皮脂によるテカリやベタつきが気になる脂性肌の人には、さらっとした質感のリキッドやパウダーファンデーションが適しています。特に皮脂吸着機能のあるものがおすすめです。なお、クリーム系のファンデーションは油分が多いので、脂性肌の人にはおすすめできません。
Tゾーンは皮脂が多いのにUゾーンはカサつくなど、乾燥肌と脂性肌の特徴を併せ持つ混合肌の人には、ファンデーションの使い分けが適しています。Tゾーンはパウダータイプ、Uゾーンはリキッドやクッションタイプなど、肌の状態に合わせた使い分けがポイントです。
ファンデーションがなじまない時は、肌の状態とファンデーションが合っているか、メイクの手順が間違っていないか確認してみてください。スキンケアで肌を整えて、肌に合ったファンデーションを選ぶだけでもなじみやすくなります。ファンデーションをキレイになじませて、透明感のある肌に見せましょう。
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WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。