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監修者:Bella Beauty CLINIC理事長 石川 佳奈先生
混合肌とは、脂性肌と乾燥肌の両方の特徴を併せ持つ肌質のこと。肌の悩みを改善し、バランス良くうるおう肌へ導くためのスキンケア方法やアイテムの選び方、おすすめアイテムを紹介します。
目次
混合肌は、肌のベタつきと同時に乾燥も気になりがち。まずは、混合肌の特徴や原因を見ていきましょう。
混合肌とは、乾燥肌と脂性肌の両方の特徴を持っている肌状態を指します。テカりやベタつきを感じる部分と乾燥しやすい部分を併せ持っている理由は、皮脂の過剰分泌によって表面はベタついているのに、肌内部は乾燥しているインナードライ状態に陥っているためです。
さらに、肌の水分量が不足するとバリア機能も低下します。そのため混合肌は肌トラブルを起こしやすい傾向にあります。
<混合肌のチェックリスト>
混合肌によくある悩みは、顔のパーツごとに異なります。例えば、Tゾーンは毛穴が目立ったりニキビができやすいのに対し、頬や口元、目元はかさついて皮剥けやシワが気になる。また、ファンデーションが崩れやすい、夜になって肌が疲れてくるとくすみが目立つといった悩みを感じる人も多いようです。
混合肌になる1番の原因は乾燥です。間違ったスキンケアや紫外線ダメージ、生活習慣の乱れなどにより肌の保水力が衰えると、バリア機能が低下して水分不足に陥ります。すると肌は今以上に水分を逃さないように、皮脂を過剰に分泌します。その結果、乾燥している部分と皮脂が多い部分が混在する“混合肌”になってしまうのです。
本当は混合肌なのに脂性肌だと思っている人は少なくありません。自分に合ったスキンケアをするには、しっかりと自分の肌タイプを見極めることが重要です。あぶらとり紙を使用して、洗顔後の肌の状態をチェックするやり方を紹介します。
<チェック方法>
Tゾーンのみに皮脂がついていたら混合肌、Tゾーンと頬の両方に皮脂がみられたら脂性肌の可能性が高いと判断できます。また混合肌の場合、洗顔後には目元、口元、頬のつっぱりや目元の小ジワが気になりやすい傾向もあります。
混合肌の人は肌に負担をかけず、しっかり保湿することを意識しましょう。正しいスキンケア方法を紹介します。
クレンジングや洗顔は優しく丁寧に行い、肌に負担をかけないようにするのが大切です。洗顔料はたっぷりと泡立て、泡を肌の上で転がすように洗うと摩擦による負担が軽減されます。
また、顔の皮脂量はパーツごとに異なるため、多い部分から洗うのもポイントです。まずは皮脂の分泌量が多いTゾーンから洗い始め、皮脂量の少ない頬や口元は後から洗いましょう。毛穴が気になりやすい小鼻は、指先でクルクルと小さな円を描くように洗います。負担を抑えつつもしっかりと汚れを落とすことで、毛穴の開きやニキビの予防になります。
洗顔後の肌は乾燥しやすいので、化粧水ですばやくうるおいをチャージしましょう。混合肌は肌の水分不足で皮脂の過剰分泌が起こっているので、ベタついているからといって保湿を控えるのは逆効果。ベタつく部分にも十分な保湿が必要です。化粧水は適量を顔全体になじませてから、乾燥が気になる部分には重ねづけするのがコツです。
混合肌の場合、乳液やクリームはパーツごとに塗り方を工夫するのがおすすめ。皮脂が気になる部分は薄く塗り、乾燥しやすい部分は重ね塗りするなど、パーツごとの状態に合わせて量を調整しましょう。
なお、化粧水の後は乳液やクリームの油分で蓋をしないと、せっかく補給した水分が蒸発してしまいます。ベタつきが気になる混合肌の人も、肌の状態を整えるためには乳液やクリームは欠かせません。
プチプラから高価格帯まで、スキンケアアイテムの種類は多岐にわたるので、どれを選べば良いのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。混合肌向けのアイテム選びのポイントを紹介します。
混合肌の人は、低刺激のクレンジングを選ぶのがポイント。使った後になめらかさを感じるマイルドな使い心地のものが理想です。メイクや汚れをしっかり落とすことは大切ですが、洗浄力が強すぎると肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥や皮脂の過剰分泌につながります。
また、オイルの入ったクレンジングは脱脂力が高い傾向にあるので、オイルフリーのものがおすすめです。アイメイクやリップなど落としにくい部分には、ポイントメイクリムーバーを使いましょう。
クレンジングと同様、洗顔料も洗浄力の強すぎないものを選ぶのが基本です。ピーリング成分やスクラブ入りのものは刺激を感じやすいので要注意。汚れを落としながらも、うるおいが感じられるものを探してみてください。グリセリンやヒアルロン酸など、保湿成分が配合されたものを選ぶとうるおいをキープしやすくなります。
ニキビができている人や予防したい人には、抗炎症成分が配合された医薬部外品の洗顔料がおすすめです。
混合肌の原因となる肌の水分不足を補うためにも、化粧水はしっかりとうるおいを補給できる高保湿のものを選びましょう。ベタつきのあるテクスチャーが苦手な人には、しっとりする程度のつけ心地のものがおすすめです。どれが良いか迷った時は、「混合肌用」や「乾燥肌用」と書かれた化粧水を選ぶと良いでしょう。
混合肌の人が使う美容液は、化粧水と同じく乾燥対策ができるものが適しています。ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分に加え、肌の悩みに応じた成分が配合されているかもチェックしてみましょう。毛穴が気になる人は、ビタミンC誘導体が配合された美容液もおすすめです。
<ビタミンC誘導体に期待できる効果>
混合肌の人は、乾燥とうるおい不足によって肌のバリア機能が低下していることが多いため、乳液・クリームでバリア機能を整えましょう。バリア機能を整えることは、ゆるがない肌の土台づくりにつながります。具体的にはセラミドやナイアシンアミドといった、バリア機能を整える成分が配合されたアイテムがおすすめです。
また朝のスキンケアでは、肌のうるおいを守りつつUVカットもできるデイクリームを使うとさらに効果的。メイクのりの良い、きれいな仕上がりを保ちやすくなります。
メゾンレクシアには混合肌の人にも使いやすいスキンケアアイテムが豊富に揃っています。肌にうるおいを与えながら心地よく使えるアイテムを3つ紹介します。
ベタつきや吹き出物に悩みがちな混合肌。酸化した皮脂詰まりなどで毛穴も目立ちやすく、肌もごわつきがちなので、落とすケアも重要です。
「アルケミー フォーミング クレンザー」は、肌本来の「うるおい力」を補う酵母発酵エキスVEGAL®*や、ヒアルロン酸の力で、洗うほどに肌のうるおい力を補う洗顔フォーム。もっちり弾力のある濃密な泡が素肌を清らかに整え、輝くような透明感をもたらします。
※汚れや古い角質による *整肌保湿成分
美しい肌に必要な成分がバランス良く調和した、酵母発酵エキスVEGAL®*を高配合した化粧水。さらにWヒアルロン酸※1など、11種類もの保湿成分との相乗効果で、うるおい成分を肌内部へ深く届け※2、みずみずしい肌に。インナードライ状態になりがちな混合肌の人に特におすすめしたいアイテムです。
*整肌保湿成分
※1. 加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na(保湿成分)
※2. 角層まで
みずみずしく、軽やかなつけ心地のUVデイクリーム。高い保湿力で、混合肌の原因となるインナードライ状態をすこやかに整え、過剰な皮脂分泌による毛穴トラブルなどを予防します。洗顔料で落とせるので肌への負担も少なく、混合肌の人も安心して使えます。
混合肌の大きな原因は乾燥です。乾燥からくる皮脂の過剰分泌を抑えるためにも、化粧水やクリームでの保湿は入念に行うことが大切。肌に負担をかけないスキンケア方法とアイテム選びで、混合肌をすこやかな肌へと導きましょう。
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日本美容外科学会、日本美容皮膚科学会、日本化粧品学会所属 藤田保健衛生大学卒業。市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。 現在はBella Beauty CLINIC理事長兼心斎橋院の院長として美容医療に携わる傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数。