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監修者:メゾンレクシア ビューティー・プランナー、日本化粧品検定1級、アロマテラピー検定1級
マジョラムとは、古くからハーブとして親しまれてきた植物です。甘さの中にシャープさも併せ持つ魅力的な香りで、心と体にさまざまな効果をもたらします。本記事では、マジョラムの特徴や香りの持つ効果、マジョラムと相性の良い香りやマジョラムの香りを使用したおすすめのアイテムを紹介します。
目次
監修者:メゾンレクシア ビューティー・プランナー、日本化粧品検定1級、アロマテラピー検定1級
まずはマジョラムの概要について詳しく紹介します。植物としてのマジョラムのことや香りの特徴、スパイスとしてのマジョラムについてなど、基本情報を見ていきましょう。
シソ科の多年草であるマジョラムは、マジョラムスイート、マヨラナ、スイートマジョラムなどと呼ばれることもあります。花言葉は「常に幸福」「恥じらい」「赤面」など。マジョラムの原産地は地中海沿岸のフランス、スペイン、エジプトなどです。日当たりの良い場所を好む植物ですが、多湿には弱い特徴を持っています。
草丈は30~80センチ程度まで成長し、花の色は白やピンクが多いです。防腐効果があるとされ、古代エジプトではマジョラムをミイラ作りに使っていたとも言われています。
繊細で甘い香りのマジョラムは、甘みとシソ科特有のシャープな切れ味を持つ独特の香りです。さらにその香りからは、清涼さと温もりも感じられます。同じハーブのオレガノとよく似た香りを持っています。
マジョラムは、イタリア料理でよく使われるハーブです。野菜や豆と相性が良く、特にトマトとは相性抜群です。スープやシチューなどの煮込み料理によく使われています。
また、マジョラムは鶏肉のような淡白な素材に使うと上品な香りに。魚やレバーなど臭みのある食材に使えば、臭い消しにも一役買います。その他、マジョラムはソースやドレッシングに使われることもあります。
花言葉「常に幸福」からも分かるように、マジョラムは幸運の象徴でもあります。純愛を象徴するマジョラムは、結婚した新婚夫婦の幸せを祈って贈る花冠に使われてきました。ギリシャでは、恋愛成就のお守りにも使われていた歴史があります。
複雑で繊細な香りが特徴のマジョラムは、体と心にさまざまな影響をもたらします。ここでは、マジョラムが与える効果や効能を紹介しましょう。併せて、マジョラムの香りを避けた方が良い人についても解説します。
マジョラムの香りには、心のバランスを整える作用があります。高ぶってしまった神経系を静めるリラックス作用を持ち、気分の落ち込みや無気力さに対しては気持ちを前向きにして高揚させる作用もあります。
考えすぎて落ち込んだり、孤独感を感じたり、不安になったりする時に、マジョラムの香りが慰めを与えて心に栄養を補給してくれるでしょう。マジョラムの香りは、心の中を温めてくれるような効果があると言えます。
マジョラムには、心だけでなく体のバランスも整える効果も期待できます。食前に摂ると食欲増進、食後に摂ると消化の促進効果を発揮して、胃腸をサポートしてくれるようです。体内の毒素を排出するデトックス作用もあり、過剰な食欲を抑える効果もあると言われています。
筋肉痛や肩こり、腰痛に悩む人にもマジョラムの香りはおすすめ。マジョラムの香りには、痛みを鎮静化して和らげる効果もあります。
また、女性特有の月経痛にも効果があり、生理不順の改善にも良いと言われています。血行促進効果もあるため、冷えの改善や冷えによる胃腸の不調、下痢にも効果てきめん。動悸や高血圧、咳や喘息にも効果を発揮し、鎮咳や喘息の緩和に作用します。
女性に嬉しいのは、マジョラムの美肌効果。血行促進作用で、顔のくすみやクマに効き目があるとされています。その他、創傷の治癒を早める効果も期待できます。抗菌作用もあるので、ニキビの改善にも役立つでしょう。
嬉しい効果を持っているマジョラムの香りですが、避けた方が良い人もいます。マジョラムの香りには月経を誘発する作用があるため、妊娠中の人にはおすすめできません。また、生理中の女性や低血圧の人も避けた方が良いでしょう。長時間使うと眠気を引き起こすこともあるので、運転中は使用しないように注意してください。
マジョラムの香りは、フレグランスに使われることもあります。その際、他の香りとブレンドして調香されることが多いです。マジョラムの香りと相性が特に良いのは、フローラル系や樹木系の香りと言われています。ここでは、マジョラムの香りと相性の良い香りを具体的に紹介します。
ゼラニウム、カモミール、ラベンダー、ネロリなどのフローラル系の香りはマジョラムとの相性が良いです。マジョラムとフローラル系の香りを合わせると、深みと温かみを感じられる香りになります。マジョラムに花を感じさせる香りを加えて、香りのハーモニーを楽しんでみましょう。
樹木系の香りともよく合うとされる、マジョラム。特にサイプレス、ティーツリー、ユーカリ、シダーウッドとの相性が良いようです。ウッディな香りと合わせるとシャープさが加わります。気持ちを落ち着かせて冷静になりたい時にぴったりです。
フローラル系や樹木系以外なら、柑橘系の香りであるベルガモットやスイートオレンジともよく合います。これらの香りとマジョラムを合わせると、リラックス効果も期待できるでしょう。
心と体のバランスを整えてくれるマジョラムの香りは、日常で利用するさまざまなアイテムに取り入れられています。ここでは、マジョラムの香りを手軽に楽しむ方法と、おすすめのアイテムを紹介します。
マジョラムの精油を使ったルームフレグランスは、部屋いっぱいにマジョラムの甘い香りが広がります。寝室に使えば、リラックス効果で安眠できるでしょう。空のスプレーボトルに無水エタノールと精製水を入れ、マジョラムの精油を数滴混ぜるだけで、手軽に自作できます。
浴槽に張ったお湯にマジョラムの精油を4〜5滴たらせば、アロマバスを楽しめます。ぬるめのお湯にたらして、ゆっくり15分以上浸かりましょう。お風呂の効果で血行が促進されて体が芯から温まりますし、マジョラムの香りが緊張をほぐしてリラックスへと導いてくれます。安眠効果もあるので、ぐっすりと眠りたい時にもおすすめです。
マジョラムは、ハーブティーにもできます。マジョラムのハーブティーにはリラックス効果はもちろん、消化促進、整腸作用、デトックス効果もあります。マジョラム独特のスパイシーな味わいを楽しんでください。
マジョラムの香りが気に入ったなら、その香りを身に纏うのもおすすめ。ハンドクリームやヘアオイルなどの美容アイテムにもマジョラムの香りは使われているので、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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爽やかなシトラスにマジョラムやベチバーをブレンドした、スパイシーで温かみのある香り。ふとした瞬間に心地よい香りが漂います。
甘くスパイシーで独特な香りが特徴のマジョラム。食用からフレグランスまで、さまざまなアイテムに取り入れられています。マジョラムは、高ぶった気持ちを抑えたり、不安定になった心を落ち着かせたり、気持ちのバランスを整えてくれる香りです。マジョラムの香りを日常に取り入れて、心に栄養を与えましょう。
2015年入社、スキンケアから最新メイク、美容医療まで情報収集が得意な元CAの美容マニア。趣味はワイン(ナチュール/クラシック両方)をたしなむこと。趣味が高じてワインエキスパート(日本ソムリエ協会認定)取得。ワインの中にハーブの香りを見つけるのが楽しみ。