古来から愛されるハーブ・タイム。効能効果・取り入れ方・おすすめ商品を紹介

古来から愛されるハーブ・タイム。効能効果・取り入れ方・おすすめ商品を紹介

LIFESTYLE

Mar 01, 2021

タイムはシソ科の多年草で、ハーブやスパイスとして料理などに用いられることが多い植物です。タイムの歴史は長く、高い殺菌や防腐効果があるため古代から重宝されてきました。タイムの特徴や歴史、効能効果の他、取り入れ方やおすすめのアイテムを紹介します。

目次

  1. ハーブ・タイムについて
    1. タイムの特徴
    2. タイムの歴史
    3. タイムの種類
    4. タイムの香り
  2. ハーブ・タイムの効能効果
    1. 殺菌作用
    2. 防腐作用
    3. 去痰作用
  3. ハーブ・タイムの取り入れ方
    1. スパイスとして料理に取り入れる
    2. お茶に入れてハーブティーにする
    3. タイムを含む香りアイテムを取り入れる
    4. タイムエキス配合のケアアイテムを取り入れる
  4. 料理や美容にタイムを取り入れて

ハーブ・タイムについて

シソ科の植物であるタイムは、種類が非常に多いことが特徴的。また、歴史が深く、古代からさまざまな用途に利用されてきました。まずはタイムの特徴や歴史、香りについて解説していきます。

タイムの特徴

タイムはシソ科に属する多年草で、イブキジャコウソウの総称です。ハーブの一種として知られています。ヨーロッパ、アフリカ、アジアなどが主な原産国です。

タイムは種類が非常に多く、仲間はおよそ350種類。病気や虫に強いため、丈夫で育ちやすく、最大で40センチほどの背丈になります。4月から6月頃になると白やピンク、紫の花を咲かせます。

名前の由来は、英語で「時」を意味する「time」を連想しそうになりますが、これとは関係ありません。本当の由来はギリシャ語です。ギリシャ語で「勇気」を意味する「Thymon」から、タイムと呼ばれるようになりました。「勇気」は名前の由来であると同時に、タイムの花言葉でもあります。

タイムの歴史

タイムは歴史の長い植物でもあり、古くから多様な用途で人々から重宝されてきました。古代エジプトでは、ミイラの防腐処理のためにタイムが利用されていたと言われています。古代ローマでは聖堂の浄化に、古代ギリシャでは、神殿の香に用いられました。古代の用途から、清めや防腐、抗菌の効果が期待されていたと言えるでしょう。

またヨーロッパでは、タイムは勇気を象徴する植物でした。そのため、兵士の入浴の際にタイムを入れたり、タイムの刺繍を入れたスカーフをお守りとして渡したりする習慣があったと言われています。

タイムの種類

先述した通り、タイムは品種がとても多い植物です。代表的なものは、コモンタイムやレモンタイム、ワイルドタイムにゴールデンタイム、クリーピングタイムなど。それぞれ花の色などが異なります。なかでも最も有名で一般的に利用されているのは、コモンタイムです。

タイムの香り

タイムの香りはスパイシー、または爽やかと形容されることが多いです。品種によっても香りが異なるため、ひとまとめにできないのがタイムの特徴でもあります。例えば、レモンタイムはその名から連想できるように、レモンのようなさっぱりと爽やかな香り。香水の原料にも使用されるマスティックタイムは、甘い香りがします。品種による香りの違いを楽しめるのは、タイムの魅力とも言えるでしょう。

ハーブ・タイムの効能効果

タイムには「サポニン」と「チモール」という成分が含まれています。サポニンには殺菌作用や抗ウイルス効果、痰を取り除く去痰作用が、チモールには防腐効果が期待できるため、心身の健康を維持したい時にはタイムの活用がおすすめです。ここからは、タイムの効能効果について詳しく紹介します。

殺菌作用

タイムは殺菌能力や、抗ウイルス効果を持っています。タイムの歴史でも紹介したように、その力は古代から利用されてきました。現在でも感染症対策として、タイムを煮出してうがい薬として使用したり、タイム入りのハンドソープを取り入れたりする例が見られます。

防腐作用

タイムには、チモールという成分が含まれています。このチモールとは、防腐効果があると言われている成分です。防腐剤や殺菌剤として利用できるため、歯磨き粉や石鹸など、私達が日常で使う機会が多い製品にもよく用いられています。

去痰作用

タイムの効能といえば、殺菌と防腐が有名。しかしそれだけではなく、痰を取り除く去痰作用も持っています。気管支の不調や喘息、咳の緩和などの効果が期待できるでしょう。そのため、タイムを煮出してうがいすれば、感染症予防、気管支の不調改善の両方に効果的と言えます。

ハーブ・タイムの取り入れ方

タイムはスパイスやハーブ、アロマとして私達の生活に浸透している植物です。誰でも手軽に取り入れやすいのが、タイムの魅力の1つ。ここでは、タイムの取り入れ方の例を紹介していきます。

スパイスとして料理に取り入れる

タイムは、スパイスとしてさまざまな料理に取り入れられます。魚や肉の臭みを消すために使用する、というのが料理での代表的な目的。その他、風味やコクが増すようにと、クラムチャウダーなどに入っていることも多いです。ブイヨンを作る際にも、タイムは欠かせません。

量販店などで販売されているタイムは、通常のホールタイプとフリーズドライタイプの2種類です。フリーズドライタイプの方が、香りが強い傾向にあります。

お茶に入れてハーブティーにする

タイムは料理だけではなく、ハーブティーとして飲まれることも多いです。細胞の活性化や抗菌作用などの健康効果があるとされています。ハーブらしい香りも楽しめるので、お茶好きな人は試してみてはいかがでしょうか。他のハーブとブレンドして、自分だけのハーブティーを作るのもおすすめです。

タイムを含む香りアイテムを取り入れる

気分転換やリラックスをしたい日に、タイムの香りを取り入れてみても良いでしょう。タイムの精油には複数の種類があるので、お気に入りの香りを見つけてみてください。他の精油とブレンドされることも多く、特にローズマリーなどのハーブ系、レモンのような柑橘系、シダーウッドを始めとするウッディ系の香りと好相性です。

ただし、タイムは作用が強い傾向にあるため注意も必要。皮膚への刺激を感じたり、肝臓への毒性が考えられたりしているため、妊娠中の女性や小さな子どもがいる場所での使用は避けるべきです。また、使用する際は必ず低濃度を守るようにします。

精油の他にも、タイムの香りを楽しめるアイテムは豊富です。ポプリやリースなど、インテリアにもなるアイテムを取り入れると、視覚と嗅覚の両方でタイムの魅力を感じられます。

タイムエキス配合のケアアイテムを取り入れる

タイムの殺菌、抗菌効果をスキンケアに取り入れる方法もあります。タイムエキスが配合された洗顔料や化粧水などで、すこやかな状態の肌に導いてみてはいかがでしょうか。植物由来の成分なので、安心感があるのも魅力的です。

料理や美容にタイムを取り入れて

タイムは料理やお茶、アロマや美容アイテムなど、さまざまな用途に用いられている万能な植物です。殺菌や防腐効果が高いため、感染症対策にも利用できるのが魅力的。料理や美容など、日常生活にタイムを取り入れて植物のパワーを感じてみてはいかがでしょうか。

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