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さらりと高浸透な使い心地&エイジングケア※効果で、夏も冬も人気のオイル美容。クレンジングや化粧水の前、スキンケアの仕上げなど、あらゆるタイミングで行えるのも魅力です。オイル美容のメリットやオイルの選び方、効果的な使い方などを紹介します。※年齢に応じたお手入れ
ホホバオイルは高い保湿力やエイジングケア効果を持つことから、美容に取り入れられることが多い植物油です。使い方はさまざまあり、目的に応じた活用が可能。水分を蓄える性質を持つため、保湿にも効果的と言われています。この記事では、ホホバオイルの特徴や効果、部位別の使い方や選ぶ時のポイントなどを紹介します。
目次
ホホバオイルとは、ホホバと呼ばれる植物から採れる油のことを指します。まずは、ホホバオイルの特徴をチェックしていきましょう。
ホホバオイルは、ホホバの種子から抽出されます。ホホバはモンジア科に属する低木植物で、主にメキシコやアメリカ南部の、乾燥した砂漠地帯で育ちます。砂漠地帯という、植物にとって非常に過酷な土壌であっても生育できる、強い生命力を持つのが大きな特徴です。
また、ネイティブアメリカンが紫外線から髪や肌を守るために使用していたことが、ホホバオイル活用の始まりとされています。
ホホバオイルの主成分は、ワックスエステルです。このワックスエステルは乾燥などの外的ストレスから樹皮を守り、水分を逃がさないようにする性質を持っている成分で、人の皮脂膜にも含まれています。また、ホホバオイルは熱に強く、酸化しにくい点も特徴です。
ホホバオイルは、敏感肌の人や赤ちゃんにも使えます。ここでは、ホホバオイルの美容効果を解説していきます。
ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは、天然の美容液とも呼ばれています。人の肌にも同じ成分が含まれているためなじみやすく、浸透力が高いのが特徴。ホホバオイルを肌に塗ると、皮脂のバランスを整えてうるおいをキープしながら、乾燥や肌荒れから肌を守る効果が期待できます。
ホホバオイルは、抗酸化作用が強いことでも有名です。肌に使用すると、シワやたるみの原因となる酸化から守ってくれます。また、ビタミンを豊富に含んでいるため、新陳代謝や血流を促進してくれる効果も期待できます。保湿効果と抗酸化作用を持っているため、アンチエイジングに最適なオイルと言えるでしょう。
ホホバオイルには、殺菌作用や反バクテリア作用もあります。そのため、肌に使用するとニキビの原因となるアクネ菌の増殖予防に役立ちます。また、ホホバオイルは汚れを落とす働きもあるので、毛穴の詰まりを取り除いてくれるのです。肌を清潔に保つサポートをしてくれることから、ニキビや吹き出物予防に適しているオイルと言えます。
ネイティブアメリカンが強い日差しから身を守るために使用していた歴史を持つことから分かるように、ホホバオイルは紫外線から肌や髪を守ってくれます。その他、ドライヤーによる熱ダメージから髪を守るのにも効果的。
また、ホホバオイルには抗炎症作用もあるため、日焼け後の肌ケアにも使えます。
ホホバオイルには、2つの種類が存在します。ここでは、ホホバオイルを選ぶ時に注目したいポイントについて紹介していきます。
ホホバオイルは、クリアホホバオイルとゴールデンホホバオイルの2種類に分けられます。クリアホホバオイルは精製によって不純物を取り除き、脱臭や脱色処理がされたものです。精製時に栄養分の量は減ってしまいますが、主成分であるワックスエステルの効果は得られます。
一方のゴールデンホホバオイルは、未精製のものを指します。未精製のため黄金色をしていて、ほのかな香りを感じられるのが大きな特徴です。精製をしないことで、ホホバから採れる栄養分が豊富に得られるのがメリットと言えるでしょう。
ゴールデンホホバオイルはクリアホホバオイルと比べると栄養分が豊富ですが、精製処理をしていないため不純物が含まれる場合があります。敏感肌やアレルギーのある人には刺激となる恐れがあるので、精製されたクリアホホバオイルがおすすめ。自身の肌タイプに合うものを選んでくださいね。
ホホバオイルの抽出方法は、溶剤抽出法と低温圧搾法の2種類があります。溶剤抽出法は高温処理をするため、抽出時に本来の成分が変質してしまうのが特徴です。
対して、低温圧搾法、いわゆるコールドプレス製法は圧力で抽出をする方法です。熱処理をしないため、ホホバオイル本来の栄養素を変質させることなく抽出できます。品質を重視するなら、低温圧搾法で抽出されたホホバオイルを選ぶと良いでしょう。
一般的には、農薬や化学肥料を使用せず生産されたホホバオイルの方が、使用時に刺激などのトラブルが起こる心配が少ないと言われています。そのため、なるべく肌に優しいものを選びたいのであれば、オーガニック製法かどうかに注目してみるのがおすすめです。
ここからは、ホホバオイルを肌と髪のケアに取り入れる際の使い方を紹介していきます。肌や髪のコンディションに合わせて、使い分けてみてくださいね。
①クレンジング
500円玉程度のホホバオイルを手に取り、優しく肌になじませていきます。なじんだらコットンなどでオイルを優しく拭き取るか、ダブル洗顔をして終わりです。メイクや皮脂による汚れを、ホホバオイルが優しくオフしてくれます。
②ブースター
洗顔後、化粧水の前にホホバオイルを塗っておくと、浸透力を高めるブースター効果が得られます。ホホバオイルを2~4滴程度手に取り、化粧水の前になじませておくだけで完了です。
③オイルパック
余分な皮脂や角栓の除去をしながら、保湿も叶えるスペシャルケア。入浴時、湯船に15分ほど浸かりながら、500円玉大くらいのホホバオイルを手に取り、顔全体に塗りながらマッサージしていきます。マッサージ後は洗顔で浮いた汚れを流して完了です。
①頭皮マッサージ
ホホバオイルをたっぷりと手に取り、シャンプーの前に頭皮をマッサージしていきます。シャワーキャップや蒸しタオルで覆い、15分ほど置いてからシャンプーで洗い流しましょう。ホホバオイルが頭皮の汚れを落とし、皮脂のバランスを整えてフケやニオイを予防してくれます。
②アウトバストリートメント
洗髪後、タオルドライをした後にホホバオイルを髪に付けて、トリートメントオイルとして活用する方法です。1、2滴ずつ、毛先から付けていくのがポイント。塗り終わった後は、ドライヤーでしっかりと乾かしてください。ホホバオイルがドライヤーによる熱や乾燥から髪を守ってくれます。
ホホバオイルの美容効果をしっかりと得るためには、保管方法や使用方法に気を配る必要があります。ここからは、保管方法や使用時の注意点を解説していきます。
ホホバオイルは高温と直射日光、湿気を避けて、常温で保管してください。また、半年程度で使い切るのが目安となっているため、長期間放置しないようにします。また、ホホバオイルは比較的熱に強い特性を持つ反面、10℃以下で固まる性質を持っています。そのため、気温が下がりやすい冬の保管場所には特に注意しましょう。
ホホバオイルは肌への負担が少なく低刺激と言われていますが、絶対にトラブルが起こらないとは言い切れません。アレルギーや敏感肌の人は、使用前に二の腕部分などでパッチテストを行っておくのがおすすめ。万が一、赤みやかゆみが出た場合は使用を控えてくださいね。
ホホバオイルは肌なじみが良く、さまざまな効果が期待できる植物オイルです。肌だけではなく髪にも使えて、コストパフォーマンスが高いのも魅力的。自然の栄養をたっぷりと含んだホホバオイルを、日々のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では冬のオイルケアについて紹介しています。ぜひ、あわせてチェックしてみてください。