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監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
化粧水はスキンケアの基本とも言えるもの。1回の使用量やつけるタイミングなど、化粧水の正しい使い方を覚えると、肌のうるおい力アップにつながる場合もあります。また、自分の肌質に合った化粧水を選ぶことも重要です。この記事では、化粧水の正しい使い方やつけるタイミングのほか、肌質別におすすめの化粧水の選び方・使い方も紹介します。
目次
監修者:日本化粧品検定1級•コスメコンシェルジュ 中村(曲尾)光世
そもそも、化粧水を使うのにはどんなメリットがあるのか、つけるのは手とコットンのどちらが良いのかなど、まずは基本的なことを確認しておきましょう。
化粧水をつける主な目的は、乾燥した肌に水分を与え、うるおいのある肌にすることです。その他、肌を柔らかくしてキメを整え、その後に使う乳液やクリームなどの浸透※を良くする働きもあります。
※角層まで
化粧水をつける場合、手とコットンの使用に関しては、どちらにもメリット・デメリットがあります。
種類 | メリット | デメリット |
手 | ・肌への負担が少ない ・手の温もりで浸透※効果を高められる
・化粧水の使用量をコットンより抑えられる
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・手の凹凸によりつけ残しが起こりやすくなる |
コットン | ・肌表面を整えながら化粧水をつけられる
・浸透※しやすく、顔の細部まで均一に伸ばしやすい
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・強くこすると摩擦による刺激で肌が傷つく恐れがある
・化粧水の使用量が増える場合がある
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※角層まで
手とコットンで迷った場合には、上記のメリット・デメリットを把握した上で、自分にとって使いやすい方を選びましょう。
なお、メーカーによっては化粧水の粘度により、手を推奨・コットンを推奨などの指定があるので、その場合は使用方法に従ってください。どちらの場合も、最後に優しく手のひらで包み込みハンドプレスをすることが重要です。
肌のうるおい力を高め、化粧水の効果を最大限に実感するためには、正しい使い方をする必要があります。改めて、正しい化粧水の使い方をチェックしてみましょう。
化粧水の説明書きに適量の記載があればそれに従い、ない場合は500円玉大を目安に使用します。量が少なすぎると十分な保湿ができず、多すぎても浸透※しきれずに無駄になってしまうので注意が必要です。手に肌が吸い付くような、もっちりした感触になれば使用量が足りている証拠。乾燥していれば重ねづけをしても良いでしょう。
※角層まで
<つけ方>
手で化粧水をつける時に大切なのは、こすらないことです。手で摩擦が少ないからと安心して、指圧するように手をスライドさせないようにしましょう。
また、手の力の強弱で化粧水の浸透性※は変わりません。優しく、赤ちゃんの肌をなでるように触りましょう。
※角層まで
<つけ方>
コットンはゴシゴシとこすらずに、優しく肌の上をスライドさせましょう。肌に触れる部分のコットンが乾燥をしていると摩擦の原因になるので、ひたひたになるくらい、しっかりと化粧水で湿らせることが大切です。
化粧水は主な成分が水分のため、蒸発しやすいアイテムです。保湿効果を逃さないためにも、油分の多い乳液やクリームで蓋をすることが大切。乳液・クリームを使う順番は、化粧水をつけた後が基本です。乳液・クリームを先につけてしまうと、油分が化粧水の肌への浸透※を邪魔してしまいます。
※角層まで
化粧水をつけるのは基本、朝と夜の1日2回。正しいタイミングを紹介します。
朝の洗顔後、清潔なタオルでそっと水分を拭いたら、すぐに化粧水をつけましょう。洗顔後は顔の皮脂が少なくなり、乾燥しやすい状態です。直ちに肌にうるおいを与えるため、30秒以内に化粧水をつけ、肌に浸透※させるのが理想的です。
化粧水が浸透※してから10分ほど経つと、肌が整いキメも細かくなります。このタイミングでメイクを始めると、ファンデーションなどの化粧ノリが良くなり、ヨレにくくなります。
※角層まで
入浴後は体が温まって化粧水も浸透※しやすい状態です。入浴後は肌の水分が失われているため、化粧水ですぐに保湿をします。
ただし、入浴後に汗をかいている場合は、化粧水のうるおい成分や美容成分が汗で流れ落ちてしまうため、クールダウンし、汗をしっかりと拭き取ってからつけるようにしましょう。
※角層まで
肌のうるおい力を高めるためには、自分の肌質に合った化粧水を選ぶことも重要です。ここでは、化粧水の選び方と使い方を肌質別に紹介します。
<選び方>
乾燥肌は、肌の水分量が低下している状態。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなど、高保湿成分が配合された化粧水を選ぶのがおすすめです。
<使い方>
乾燥肌の人は肌が刺激に弱くなっているため、手のひらで顔を包み込むように、優しく肌になじませましょう。
<選び方>
皮脂を抑える成分の配合された化粧水で、使い心地がさっぱりとするタイプを選びましょう。脂性肌は毛穴トラブルが起こりやすいため、肌を引き締めてくれる収れん化粧水もおすすめです。
<使い方>
脂性肌は、水分と油分のバランスが乱れた状態です。うるおいが不足すると皮脂が過剰に分泌されてベタつく場合もあります。「何となくうるおっている気がするから」と化粧水の量を減らすのではなく、パッケージに記載の適量でしっかりとうるおい補給をしてください。
<選び方>
敏感肌は、乾燥によって肌の水分が失われるなどの要因で、肌のバリア機能が低下しています。外的刺激やアレルギー物質の影響を受けやすい状態のため、ノンアルコールや無香料、無着色など低刺激の化粧水を選びましょう。
<使い方>
肌に負担を与えないように、手で顔を優しく包むように化粧水をつけます。コットンは肌への刺激になる場合もあるため、肌の状態によっては手でつけると良いでしょう。
<選び方>
額や鼻などのT字ラインはベタつくのに、頬や口元などのU字ラインはカサつく混合肌。基本的には、保湿効果が高く低刺激な化粧水がおすすめです。より丁寧なケアを行いたい場合には、ベタつきが気になる部分にはさっぱりタイプの化粧水、乾燥部分にはしっとりタイプの化粧水と使い分けるのも良いでしょう。
<使い方>
乾燥が特に気になる部分には、化粧水の重ねづけを行い、重点的な保湿ケアをするのもおすすめです。
正しい化粧水の使い方をしているのに、肌のうるおいを実感できない時は、化粧水をつける前後に原因がある場合も。ここでは、化粧水の浸透※を高める方法を2つ紹介します。
※角層まで
化粧水をつける前に、肌の汚れや古い角質がしっかり落とせていない場合は、化粧水の浸透力※も下がってしまいます。クレンジングと洗顔で、肌の汚れを丁寧に落としましょう。
また、毛穴詰まりや汚れが気になる時は、週に1~2回ほどピーリングや毛穴パックを使用したり、酵素洗顔を取り入れたりするのもおすすめです。
※角層まで
肌が古い角質や乾燥などでゴワゴワした状態だと、化粧水の浸透※が悪くなる場合もあります。化粧水をつける前にブースターと言われる導入美容液や美容オイルを使い、肌を柔らかくすると、化粧水が浸透※しやすくなります。
※角層まで
ここからは、化粧水を基本的なスキンケアとして使用するだけではなく、さらに効果的に使うためのアイデアを紹介します。
いつも通り化粧水を付けていても、うるおいが足りないと感じた時には、化粧水を使ったフェイスパックやコットンパックがおすすめです。
<コットンパックの方法>
パックの途中でシートやコットンが乾いてきたら、ミスト化粧水を吹きかけるか、化粧水を手のひらに出して上から軽く押さえましょう。
ミスト化粧水を持っている人は、外出先での化粧直しにも使ってみましょう。
<化粧直しの方法>
なお、ミスト化粧水の種類によっては、使用量が異なったり、化粧の上から使用できるかどうかが異なったりするため、お持ちのミスト化粧水の使用方法を確認してください。
国産オーガニックブランドのメゾンレクシアには、肌のうるおい力を高める化粧水が揃っています。濃密な植物エキスの相乗効果を引き出す独自処方で、肌悩みにアプローチ。ここからは、ロングセラーで愛される化粧水を3つご紹介します。
とろみのあるドロップタイプの化粧水。濃密な植物エキスが角層を満たし、しっとりとした肌に導きます。朝摘みのフレッシュなローズを贅沢に使用したみずみずしい香りです。
【主な成分】
肌にうるおいを与える、キメを整える、ハリを与える、なめらかにする美容成分を豊富に含む植物エッセンスが濃密に配合されています。
【こんな方におすすめ】
細かい粒子のミストが肌全体にうるおいを与え、開いた毛穴や肌を引き締めます。花のシャワーのような深い香りが肌を心地よく包み込みます。
【主な成分】
ヒマワリやシラカバなど、自社ファームで栄養豊かに育てた植物から抽出した濃密なエキスが、肌にうるおいとハリを与えます。
【こんな方におすすめ】
肌のうるおい貯水力を高める、独自開発の酵母発酵エキスVEGAL®*を高配合した、アルケミー人気No.1化粧水。リラックスできる、柔らかなフローラル調の香りです。
*整肌保湿成分
【主な成分】
肌のうるおいを内側からキープする成分、ハリのあるなめらかな肌に導く成分、乾燥による過剰な皮脂の分泌を抑える成分が配合されています。
【こんな方におすすめ】
※乾燥による
化粧水の正しい使い方を意識することで、肌へより効果的にうるおいを与えることができます。化粧水は洗顔後すぐにつける、適量を使ってハンドプレスをする、使用後は乳液などの油分で蓋をする、といった要点を押さえて、肌のうるおい力をさらにアップさせましょう。
WEBメディアプロデューサー、編集者•美容ライター。元国内大手化粧品メーカー宣伝部員。過酷なサッカー少年ママライフを支える時短スキンケアとエイジングケアが得意分野。