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鈴木稚子先生
顔のテカリを防止したい人は、日々のスキンケアやメイク、使用するアイテムを見直すのがおすすめです。クレンジングや保湿をしっかり行い、過剰な皮脂の分泌を抑えましょう。顔のテカリ防止に効果的なスキンケアやベースメイクのコツ、取り入れたい生活習慣とおすすめアイテムを紹介します。
目次
顔のテカリは間違ったスキンケアや食生活の乱れなど、さまざまな原因が考えられます。まずは顔がテカる原因から見ていきましょう。
次のような間違ったスキンケアやメイクは、テカリの原因になり得ます。
また、テカリが気になるからといってあぶらとり紙を頻繁に使うと、不足分を補うために皮脂が過剰に分泌されることも。過度な使用は控え、ティッシュなどで軽く押さえる程度にしておきましょう。
脂っこい食事やスナック菓子など、偏った食生活も皮脂を増やす原因の一つです。脂質や糖質の多い食べ物には、腸内の悪玉菌の増加や皮脂の分泌を促す成分が含まれているため、摂り過ぎるとテカリを加速させることがあります。
女性の体には女性ホルモンとバランスを保ちながら男性ホルモンも存在しています。このうち、皮脂の分泌に関係するのは男性ホルモンです。加齢やストレス、睡眠不足、生活習慣の乱れなどによってホルモンバランスが崩れると、男性ホルモンが増加します。その結果、皮脂量が増えて顔のテカリにつながる場合があります。
気になるテカリは肌の乾燥が原因のこともあります。肌が乾燥すると、水分不足を補うために皮脂が過剰に分泌され、表面がテカってしまうのです。加齢やエアコンの使用など、肌が乾燥する要因は多岐にわたりますが、特に注意したいのは紫外線。紫外線は肌の乾燥を招くだけではなく、皮脂を酸化させるため、くすみなどの肌トラブルにつながる可能性があります。
気になる顔のテカリを防ぐには、クレンジングや洗顔で汚れをしっかり落とすことが重要。また、乾燥による過剰な皮脂の分泌を抑えるためにも、必ず保湿しましょう。皮脂のテカリ防止に効果的なスキンケアのコツを紹介します。
ホコリやメイク汚れを落とし、クリアな肌に整えることがテカリ防止に重要です。クレンジング剤にはオイルやジェル、クリームなどの種類がありますが、メイクの濃さに合うものを選んでしっかりオフしましょう。
クレンジングの後は、洗顔料を使って残った汚れやクレンジング剤を落とします。皮脂を吸着するクレイや、炭が配合された洗顔料を取り入れるのもおすすめです。
しっかりと保湿することで、乾燥による皮脂の過剰分泌を抑えられます。ベタつきを気にして保湿を怠ると、うるおい不足から皮脂の分泌を活発にしてしまいます。洗顔後は化粧水でうるおいを与え、乳液やクリームなどの油分でフタをして水分の蒸発を防ぎましょう。
紫外線による肌の乾燥やダメージも皮脂を分泌させるため、紫外線対策も必要です。紫外線は季節や天候を問わず一年中降り注いでいるため、毎日の日焼け止めは忘れずに。日焼け止めに加えて、外出時には日傘や帽子なども使って紫外線対策をしましょう。
顔のテカリや化粧崩れを防ぐには、崩れにくい下地や密着感の高いファンデーションを使うのがポイント。ここでは、顔のテカリを防止するベースメイクのコツを紹介します。
化粧下地はファンデーションを肌に密着させ、化粧の持ちを良くする役割があります。化粧崩れしにくいものや、オイルブロックに特化したものを選びましょう。皮脂をブロックしてくれる、シリコン系の成分が入った下地を選ぶのもおすすめです。
なお、化粧下地の厚塗りはテカリや化粧崩れの原因となります。均一に薄く塗ることを意識し、塗りすぎた場合はティッシュやスポンジで軽く押さえてオフしてください。
テカリを防止したい時は皮脂や汗で浮きやすいパウダーファンデーションは避け、密着性の高いリキッドファンデーションを使うのがおすすめです。リキッドファンデーションは水分と油分のバランスが良いので、肌に密着してテカリや化粧崩れを防いでくれます。密着性の高いファンデーションは薄づきでもきれいに仕上がるので、透明感のある美しさが続くでしょう。
ファンデーションを使う際は厚塗りにならないよう注意しつつ、スポンジで丁寧にパッティングしながら叩き伸ばすようにつけます。スポンジを使うと余分な皮脂が吸い取られ、肌になじむので密着感がアップします。塗り終わったらティッシュで軽く押さえ、余分な油分をオフしてください。
最後にフェイスパウダーで仕上げると、余分な皮脂が吸着されてサラサラ肌に近づけます。厚塗りをすると崩れた時にシワが目立つため、薄づきにするのがポイントです。マットな質感のパウダーをパフで肌にのせると、密着しやすくツヤを抑えられます。パール入りのパウダーはテカリに見えやすいため避けましょう。
テカリの原因は過剰な皮脂の分泌。それを抑えるには、生活習慣を見直すことも必要です。ここからは、テカリ防止のために取り入れたい生活習慣について紹介します。
皮脂の過剰分泌を抑えるには、ストレスを軽減することが大切です。大好きな音楽を聴く、ゆっくりと湯船につかるなど、一日のどこかでリラックスできる時間を作りたいですね。
テカリ防止のためには糖質や脂質の多い食べ物を避け、バランスの良い食事を心がけます。特に、過剰な皮脂の分泌を抑制してくれるビタミンB2や、ビタミンCが多く含まれた飲食物を選ぶようにしましょう。
栄養素 | 多く含まれる飲食物 |
ビタミンB2 | レバー、牛乳、納豆など |
ビタミンC | ブロッコリー、キウイ、ほうれん草など |
規則正しい生活習慣は肌の健康にも良い影響を与えます。細胞を修復して、肌のターンオーバーを整えてくれる成長ホルモンは、寝ている間に分泌されます。質の良い睡眠をとれるように、早寝早起きを心がけてテカリを防止しましょう。
毎日のスキンケアや生活習慣を見直すことに加えて、テカリにくいベースメイク選びで理想の肌を目指してみませんか。最後に、テカリ防止におすすめのメゾンレクシアのアイテムを紹介します。
ファンデーションとの密着性を高めて、化粧崩れを防止してくれる化粧下地。植物成分をベースにしたエキスエンリッチ処方で、肌にうるおいとハリを与えながらエイジングケア※も叶えます。乾燥やメイク崩れを防止し、メイクしたての美しさを長時間キープできます。
※年齢に応じたお手入れ
うるおいを与えるキキョウ根エキスやアロエベラ葉エキスを配合。ヒアルロン酸でコーティングした微粒子のフェイスパウダーが、保湿しながら光のベールをまとったような透明感のあるつややかな肌に仕上げます。
乾燥による過剰な皮脂分泌を抑えながら、紫外線から肌を守るアクアリッチなデイクリーム。肌をなめらかに整えてくれるので化粧下地としても使え、メイクアップアイテムとの密着性を高めます。デコルテやボディにも塗りやすく、洗顔料やボディソープで洗い流せます。
肌のテカリ防止には、正しいスキンケアや生活習慣を取り入れるのがポイント。崩れにくいメイク方法やアイテムも取り入れて、テカリ知らずの肌を手に入れたいですね。スキンケアやメイク、生活習慣を見直して、理想の肌をキープしましょう。
1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学皮膚科学教室国立大蔵病院皮膚科臨床研究部を経て、2000年用賀ヒルサイドクリニック院長。2017年六本木スキンクリニックを開院。美肌の予防医療を専門とし、現代女性たちの肌悩みを解消するアドバイス・指導などを行う。