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川﨑 加織 先生
ベースメイクに化粧下地は必須です。化粧下地なしでファンデーションを塗ってしまうと、肌に負担がかかったりメイクが崩れやすくなったりするかもしれません。本記事では化粧下地の役割や選び方、肌をきれいに見せる時短ベースメイクの方法、おすすめアイテムなどを紹介していきます。
目次
化粧下地なしでファンデーションを付けて時短メイクをしている人もいるかもしれません。まずは、化粧下地の重要性をチェックしていきましょう。
ベースメイクの基本となるのは、化粧下地とファンデーションです。しかし、忙しい時やメイクが面倒に感じる時、化粧下地を付けずにファンデーションのみでベースメイクを仕上げる人もいるのではないでしょうか。
化粧下地はベースメイクの仕上がりを左右する大切なポイントです。ファンデーションのみだと厚塗り感や不自然さが出てしまうことも。化粧下地を使うと、くすみなどを補正しながらナチュラルで美しい質感を叶えやすくなります。ベースメイクを美しく仕上げるためにも、ファンデーションを使う前は化粧下地を使いましょう。
どうしても化粧下地を使いたくない場合は、ファンデーションのみで済ませるのではなく、BBクリームなどのオールインワンタイプのアイテムを選ぶのがおすすめです。
コロナの影響は、メイクにも表れています。昨今ではマスク生活が日常的になったことで、ファンデーションを使用しない女性が増加傾向にあります。マスクを着けるとファンデーションの化粧崩れが気になったり、顔の半分が隠れるため入念にメイクをする気が起きにくかったりといった理由が考えられるでしょう。
マスクを長時間するなどの理由で時短メイクをしたい時は、化粧下地なしでファンデーションを使うのではなく、「化粧下地+フェイスパウダー」でベースメイクをするのがおすすめ。マスクでの化粧崩れが気になりにくいだけではなく、ナチュラルな印象に仕上げられて一石二鳥です。
化粧下地はファンデーションのノリを良くする他にも、さまざまな役割を担っています。ここからは、化粧下地の役割を詳しく紹介していきます。
化粧下地には毛穴の開きやニキビなど、肌の凸凹をカバーする役割があります。それだけではなく、くすみなどの肌トラブルをカバーする効果も。凸凹やくすみをカバーすることでファンデーションのノリがさらに良くなり、肌をフラットな状態に見せやすくなります。
赤みやクマなどによる色ムラを防ぐ効果があるのも、化粧下地の魅力です。化粧下地の中にはコントロールカラーの役割を兼ねているものも多く、肌の色を自然に補正して明るく見せてくれます。色味だけではなく質感の補正もしてくれるため、透明感やツヤ感を簡単に演出できます。
ベースメイクは時間経過とともに、皮脂やテカリなどで崩れがちです。最近は、皮脂や汗を吸着して崩れやテカリを防いでくれる成分が入った化粧下地も多く販売されています。化粧崩れによるくすみを防ぐためにも、化粧下地は重要な存在。メイクを長時間美しい状態でキープするためにも欠かせません。
紫外線や乾燥は肌の大敵です。化粧下地にはUVカット効果や保湿効果のあるものも多いため、事前に塗っておくことで肌を保護する役割を担ってくれます。なかには、美容液のようにスキンケア効果が高いものも。メイクをしながらエイジングケア※を叶えてくれるのは嬉しいですね。
※年齢に応じたケア
マスクを日常的にするようになり、ファンデーションを使ってしっかりカバーするベースメイクに対して、ファンデーションを使用しないメイクも浸透してきました。ここからは、化粧下地を使った2パターンのベースメイク方法を紹介。ぜひ参考にしてみてください。
①スキンケアで肌を整えたら、化粧下地を適量取って指の腹で塗り伸ばす
化粧下地は、頬→額→鼻周り→あごの順に、面積の広い部分から塗るのがポイントです。塗り伸ばす際は「少量ずつ薄く」を意識してみてください。小鼻などの毛穴が気になりやすい部分は、下から上に向かってくるくると円を描くように塗るとフィットしやすくなります。目のきわやほうれい線付近は特にヨレやすいため、指の腹で軽く押さえてなじませるようにします。
②ファンデーションを塗る
サラッと仕上げたい場合はパウダーファンデーションを。しっかりとカバーしたい時はリキッドファンデーション、ナチュラルなツヤ感がほしい時はクッションファンデーションがおすすめです。どのタイプのファンデーションであっても、厚塗りにならないように注意することが肝心です。
③フェイスパウダーで仕上げる
フェイスパウダーは大きめのブラシに取って、テカりやすい鼻や額からのせていきます。この時、首筋にもぼかすように入れておくと、より自然な仕上がりになります。
①スキンケアの後、化粧下地を塗り広げる
化粧下地の塗り方は、「化粧下地+ファンデーション+フェイスパウダー」のベースメイクと同様です。コントロールカラー効果のあるものなど、肌の悩みに合わせたものを選ぶとファンデーションなしでもカバー効果が期待できます。
②フェイスパウダーをのせる
Tゾーン、あご、両頬の順で、軽く押さえるようにフェイスパウダーをのせていきます。コンシーラーを使う場合は、フェイスパウダーを付ける前に仕込んでおきましょう。なるべくナチュラルな仕上がりのものを選ぶのがポイントです。
デパコスからプチプラまで、化粧下地も他の化粧品同様に種類が豊富です。ここでは、自分に合った化粧下地を見つけるための選び方を紹介します。
自身の肌質に合った化粧下地を選ぶことで、より下地の効果を感じやすくなります。
<乾燥肌>
保湿成分が入ったものなど、保湿効果が高いスキンケア成分が含まれているものがおすすめ。伸びが良くてみずみずしく、ツヤ感のあるものを選んでみてください。
<脂性肌>
脂性肌は、テカリや皮脂による崩れが気になりがちなタイプ。皮脂吸着成分が配合されたものや、オイルフリーのものを選ぶと油分によるヨレなどを防げます。
<混合肌>
混合肌は全体的に乾燥しているのに、Tゾーンはテカりやすいタイプ。Tゾーンには皮脂抑制効果のあるもの、乾燥する部分には保湿効果のあるものなど、化粧下地の使い分けがおすすめです。
<敏感肌>
刺激による肌荒れが気になりがちな敏感肌の人は、なるべく負担の少ない低刺激な化粧下地が最適です。添加物や石油系成分が含まれていないものだと、刺激が少ない傾向にあります。
コントロールカラー効果のある化粧下地は、カバーしたい悩みに合わせたカラーを選ぶのがポイントです。
<悩み別のおすすめカラー>
化粧下地のテクスチャーには種類があります。テクスチャーによって伸び方や肌なじみが異なるので、好みのものを見つけてみてください。
リキッド | ・柔らかく伸びが良い ・化粧下地の定番タイプ
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クリーム | ・リキッドタイプより油分が多く、こってりとしている ・保湿効果が期待できる
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ジェル | ・軽くみずみずしい付け心地が魅力 ・ナチュラルでサラッとした仕上がりになりやすい
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ムース | ・ふわふわとした泡状で、肌にのせるとすぐになじむ ・フィット感がありながら、サラッとした付け心地
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メゾンレクシアの化粧下地やパウダーは美容成分をたっぷり含んでいるため、メイクをしながら肌をケアできるのが魅力的。おすすめのアイテムを紹介していきます。
植物のパワーを凝縮した化粧下地です。エイジングケア※1が期待できる成分を配合しているため、化粧下地とスキンケアを同時に叶えます。うるおいとハリを与えてくすみ※2や乾燥を予防しながら、ナチュラルなツヤ感を演出できるのも魅力的。カラーは、ほど良い血色感をプラスするピンクと、気になる部分をしっかりカバーできるライトベージュの2種類です。
※1.年齢に応じたお手入れ ※2.乾燥による
ヒアルロン酸でコーティングした微粒子のパウダーが、肌を保湿しながら美しい仕上がりを実現するフェイスパウダー。さっとのせるだけで、ナチュラルな透明感とツヤが手に入ります。カラーは、なめらかさが引き立つナチュラルと、上質なツヤ感のあるグローの2種類です。
化粧下地はベースメイクに必須のアイテム。時短をしたい場合は化粧下地ではなくファンデーションをなしにしてフェイスパウダーで仕上げるなど、ナチュラルなベースメイクに挑戦してみてください。肌の悩みや状態に合わせた化粧下地を選ぶと、ファンデーションなしでも透明感のある艶やかな肌が実現しますよ。
皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本抗加齢医学会専門医。 「体の内外から美しくなれるクリニック」をコンセプトに一般皮膚科診療だけでなく、美容医療、頭髪治療なども行っている。またweb雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。