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桐生有紀先生
「朝は時間がない」「朝の化粧水はベタつくから嫌」という理由で、朝のスキンケア時に化粧水を避けたいと思う人もいるかもしれません。しかし、化粧水は肌にうるおいを届ける重要な役割を担っているため、朝の保湿には欠かせません。朝に化粧水をつける重要性や、ベタつきを解消する方法、使用時のポイントなどを紹介します。
目次
朝は時間がなくて、少しでもスキンケアにかける時間を短縮したいと思ってしまうかもしれません。しかし、化粧水は肌を保湿して日中の乾燥や刺激から守る役割を担っているため、忙しくても省略しないことが大切です。朝の化粧水がなぜ重要なのか、その理由を見ていきましょう。
朝の化粧水は、寝ている間に失われた肌の水分を補給する役割を持っています。保湿を行わずに肌が乾燥した状態が続くと、「かさつき」「肌荒れ」「小ジワ※」「粉吹き」など、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。
※乾燥による
肌が十分にうるおっていないと角質の状態が不安定になり、バリア機能が低下します。バリア機能が低下することで、ほこりや花粉、紫外線など、外部からの刺激にも敏感に反応しやすくなり、少しの刺激で肌トラブルが起こってしまう恐れがあります。
肌を刺激から守るためには、うるおいを維持してバリア機能を正常に働かせることが大切です。朝の化粧水でうるおい補給をしっかりと行い、日中の刺激から肌を守りましょう。
化粧水で肌に十分なうるおいを届けることで、メイクのノリも良くなります。しっかりと保湿がされている肌は柔らかく、キメが整いやすいためメイクも崩れにくくなります。メイクを美しく仕上げるためにも、化粧水によるうるおい補給は欠かせません。
朝、化粧水を使用した後に感じる肌のベタつきは、洗顔方法の見直しや、化粧水の選び方・使い分けによって解消できるかもしれません。化粧水使用後のベタつきに悩んでいる人に向けて、おすすめの方法を2つ紹介します。
不要な角層などが残ったごわついた肌は、うるおいや美容成分が入りづらく、ベタつきの原因となってしまいます。化粧水を使う前に洗顔を正しい方法で行って、肌をクリアにリセットするとベタつきが解消されるかもしれません。洗顔の正しいやり方は後述するので、ぜひ取り入れてみてください。
下記の記事でも、洗顔とスキンケアについて詳しく紹介しています。
朝、化粧水を使用した後の肌のべたつきが気になる時は、さらっとしたテクスチャーの化粧水を選ぶと良いでしょう。さっぱりとした使用感のミスト化粧水や浸透力※が高い化粧水を選ぶのもおすすめです。浸透力※の高い化粧水は、肌にスッと入っていく※ため、肌表面にベタつきとして残りにくい傾向にあります。製品の公式説明に「浸透力アップ」などの訴求があるアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
※角層まで
朝に化粧水を使う際には、使うタイミングや保湿力アップのコツ、使用量を意識することも重要です。毎朝意識したい、化粧水を使う際の3つのポイントを紹介します。
洗顔後は肌が乾燥しやすくなっています。清潔なタオルで優しく水分を拭き取った後は、すぐに化粧水をつけるのが肌を乾燥させないためのポイント。洗顔で汗や皮脂をしっかりと落としてから化粧水をつけると、浸透力※も高まります。
※角層まで
化粧水は製品パッケージに記載された規定量を守って使うことも大切です。「500円玉大」などと書かれていたら、その量をつけるようにしましょう。化粧水の量が少なすぎると十分な保湿ができません。
反対に、多すぎても浸透※しきれないため化粧水が無駄になってしまいます。朝の化粧水はベタつくからと規定量より少なめにしている人や、乾燥の防止として多めに使っている人は気をつけてくださいね。
※角層まで
朝の化粧水はさっぱりタイプを使用する人も多いですが、冬のように乾燥しやすい時期は、つけた後にうるおいの足りなさを感じる場合があります。そんな時は、化粧水に美容オイルを1~2滴混ぜて使用するのがおすすめ。オイルを加えることでうるおい力と浸透力※がアップして、日中もみずみずしさを維持しやすくなります。
※角層まで
せっかく朝に化粧水を使っても使用する順番が異なったり、つけた後の工程を省いたりしてしまうと、うるおいを逃してしまいます。ここでは、朝の化粧水を使った時のうるおい効果を高めるために、スキンケアの正しい順番を紹介します。
朝の洗顔時に洗顔料を使わない人もいますが、ぬるま湯だけでは汚れを落としきれません。寝ている間に付着した皮脂や汚れを落とし、ニキビや黒ずみを予防するためにも、朝は洗顔料を使いましょう。洗顔料はたっぷりと泡立てて、こすらないように優しく洗うのがポイントです。
乾燥肌の場合はTゾーン、Uゾーンなどの皮脂が多い部分だけに洗顔料をつけて洗うと良いでしょう。朝は、夜の洗顔前より肌の汚れが少ないので、洗浄力が控えめな肌に優しい洗顔料を選ぶのもおすすめです。洗顔後のすすぎはぬるま湯で行い、清潔なタオルで優しく水分を取り除きます。
洗顔の後は、すばやく化粧水で水分を補給してあげましょう。適切な量を使って、肌に水分をしっかりと届けるのがポイント。化粧水が入りにくい気がする、乾燥しているといった場合は、化粧水の前にブースターを使うのがおすすめです。
美容液は化粧水の後、乳液やクリームでフタをする前に使うのが正しい順番です。シミ※1やシワ※2、乾燥やくすみ※2など、悩みに応じたものを選ぶと良いでしょう。うるおいと一緒に美容成分も補給すると、すこやかな肌を作りやすくなります。
※1 紫外線による
※2 乾燥による
肌に届けたうるおいや美容成分を逃さないように、乳液やクリームでフタをしましょう。ベタつきが気になって乳液やクリームを避ける人もいますが、化粧水でうるおい補給をしていても、フタをしないと肌から水分が抜けてしまいます。
また、肌が乾燥するとうるおいを保とうとして皮脂が過剰に分泌され、肌トラブルを招きやすくなります。朝も乳液・クリームのケアは省かず行うことが重要です。
朝のスキンケアでは入念な紫外線対策も欠かせません。屋内にも紫外線は届くため、外出しない時であっても日焼け止めは塗っておきましょう。最近では「デイクリーム」として、SPF/PAの効果が高い、朝用のスキンケアクリームも多く発売されています。デイクリームは紫外線のガードはもちろん、日中の肌の乾燥も防いでくれる一石二鳥のアイテムです。
メゾンレクシアには、朝のスキンケアにも使いやすい化粧水が揃っています。ミスト化粧水や浸透力※が高いアイテムまで種類もさまざま。ぜひ、自身の肌に合う、ぴったりなアイテムを探してみてください。
※角層まで
厳選した植物成分を贅沢に配合したミストタイプの化粧水です。さっぱりとした使い心地ながらも、うるおいをしっかりと補給してくれます。ミストタイプなので洗顔直後にシュッとひと吹きするだけの手軽さもポイント。忙しい朝のスキンケアにも取り入れやすく、外出時の乾燥対策に持ち歩くのもおすすめです。
肌のうるおい貯水力を高める酵母発酵エキスVEGAL®*や、加水分解ヒアルロン酸を配合した化粧水。保湿に特化しているので、うるおいを肌の奥深く※まで届けて維持します。乾燥から肌を守り、なめらかでハリのあるツヤ肌へと導きます。
*整肌保湿成分
※角層まで
植物の力を凝縮した、独自のインフューズドオイルを贅沢に配合した美容オイルです。肌なじみの良いオイルがすみずみに浸透※しながら乾燥やごわつきを柔らかくほぐして、ハリとツヤのある肌へ整えます。
「エンハンス オイル」は、朝に使用するさっぱりタイプの化粧水のうるおい力アップにも活躍します。普段使っている化粧水を手のひらに取り、1~2滴ほどの美容オイルを混ぜて使ってみてください。浸透性※に優れているため、ケア効果を格上げしてくれます。
※角層まで
肌の乾燥を放置すると、粉吹きや肌荒れなどの肌トラブルに発展する恐れがあります。すこやかな肌を維持するには、夜だけではなく朝も化粧水を使ってしっかりと保湿することが大切。朝の化粧水は、睡眠中に失われた水分を補給するために欠かせません。ベタつきが気になる場合は化粧水の選び方や使い分けを意識して、正しいスキンケアでしっかりとうるおいを届けてあげてください。
国公立大学医学部卒業後、東京都済生会中央病院にて勤務ののち、日本医科大学付属病院形成外科・美容外科、天現寺クリニック院長を経て、2018年より勝どき駅前皮ふ科クリニック院長を務める。クリニックではアトピー性皮ふ炎など保険診療のほか、プラセンタ注射やリフトアップといった保険外の美容診療まで幅広く診療している。